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2019.1.7
スピリッツ・リキュール

レシピの再発見によって復活したクラフトジン!?「モンキー 47」の魅力に迫る!

おじいちゃんの遺品の中には、とっておきのジンのレシピがありました。

そんな小説のような誕生秘話を持つ「モンキー 47」というプレミアムなドライ・ジンを、皆さんはご存知でしょうか?
一人の男性が残した、オリジナルジン。彼の人生を象徴したかのような一本は、やがて熱き蒸留家達によって復活するのです。

今回はそのエピソードと、生まれ変わった「モンキー 47」の味わいについて、紹介していきます。

「モンキー 47」の誕生秘話

モンキー 47 ドライ・ジン」は、世界有数の蒸留技術豊かな自然で知られる、ドイツブラックフォレスト蒸留所が造り出すプレミアムドライ・ジンです。

蒸留所が開設したのは2008年。しかし同商品の最初の形、元祖のレシピはもっと昔から、蒸留家ですらない人物により作られていたのだそう。

生みの親は空軍中佐

同商品がなぜ「モンキー」なのかと言うと、それは戦後ドイツの動物園に秘密があると言われています。

レシピの考案者は、1909年にインド・マドラス州で生まれた"モンゴメリー・コリンズ"氏。彼はその後、イギリス空軍の中佐になり、1945年にベルリンでイギリスの管轄区域の統治の任務に就任します。

1945年といえば、第二次世界大戦が終戦した年。敗戦したドイツの首都であるベルリンは荒廃悲惨な状態でした。

これに衝撃を受けたコリンズ氏は、ドイツの復興支援を決意。その一つとして、ベルリン動物園の再建に貢献し、東インドアカゲザルの「マックス」という名のスポンサーになりました。

密かに生まれたオリジナルドライ・ジン

やがてイギリス空軍を退役した彼は、1951年ブラックフォレストの地へ移住します。
ブラックフォレストの天然の湧き水や珍しいハーブ、新鮮な植物(ボタニカル)といった豊かな自然の恵みは、彼の興味を引き立て、ジンのレシピを作成するに至ったのです。

復活は一つのニュースから

時は流れ2000年代。亡くなったコリンズ氏の遺品から、「お猿のマックス、黒い森のドライ・ジン」と手書きされたボトルとレシピが発見されます。するとこの出来事が話題になり、前述したエピソードとともに、世の中にこのオリジナルジンの存在が知られていきます。

商品化へと動き出したのは2006年。世界的に有名な携帯会社ノキアのマネージャーだった"アレックス・スタイン"氏が、故郷ブラックフォレストで起きたこのニュースにインスパイアされ、コリンズ氏のオリジナルジンを復活させようと決意したのです。

そして2008年。スタイン氏はブラックフォレスト蒸留所を設立。地元の情熱的な天才蒸留職人"クリストフ・ケラー"氏とパートナーを結び、共に試行錯誤した結果、遂に最終レシピを完成させたのです。

ラベルにはコリンズ氏への敬意として、猿の絵が描かれたプレミアムドライ・ジンが描かれ、世の中に発表されたのです。

生まれ変わった「モンキー 47」のこだわり

このように、誕生秘話の段階ですでに話題性があった同商品ですが、肝心の中身に関しても、もちろん話題になっていきます。

特に世間を驚かせたのは、使用したボタニカルの数!なんと47種ものボタニカルが使用されていたのです。
それらの原材料の多くは丁寧に手摘みしたブラックフォレスト産のもの。

ブレンドの際に使用した水も、欧州で最も柔らかく、まろやかな水と称されているブラックフォレストの天然湧き水であり、コリンズ氏が魅せられた、地元の自然が最大限に活かされています。

こだわりは原材料だけでなく造りにも。蒸留にはオールドスタイルな専用の蒸留器を使用しており、機械に頼らず、ボトリングに至るまで全て手作業で行われています。

故に極少量生産。同商品がプレミアムジンと言われる理由です。

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この記事を書いた人 Writer

ワキヤ

ワキヤ

日本酒を愛する元バンドマン。趣味は昼から飲むはしご酒。よく千住で一人酒してます。

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