クラフトビール「COEDO」を運営する株式会社協同商事(埼玉県川越市、代表取締役:朝霧重治)が、社会・環境配慮企業に与えられる国際認証「B Corp」を日本の酒類業界で初めて取得しました。
B Corp認証は米国の非営利団体B Labが運営し、世界100か国以上で約8,000社が取得しています。「ガバナンス」「環境」「従業員」「コミュニティ」「顧客」の5分野・約200項目にわたるエビデンスベースの厳格な審査が特徴で、自己宣言型のSDGsとは一線を画す第三者認証です。日本国内ではまだ取得企業が少なく、酒類業界では同社が初となります。
同社は中期経営計画にB Corp基準を組み込み、経済的利益だけでなく地域社会や地球環境をステークホルダーとして重視する「ステークホルダー経営」を戦略の核に据えています。
認証取得の評価ポイントとして、醸造所における資源循環の実装が挙げられます。麦芽粕の100%飼料化、メタン発酵プラントによる排水からのバイオガス抽出を実施済みです。2026年には埼玉県の補助事業として汚泥のたい肥化にも着手し、醸造副産物すべてを大地に還すサイクルの構築を目指しています。
また、1970年代から取り組む有機農業による土壌再生や生態系保護、ゼロウェイスト・オーガニックショップ「ORGANIC & CO.」の運営による生活者への啓発活動も高く評価されました。
ビールの品質面でも成果が重なっています。世界最大級のビール審査会「2026 Australian International Beer Award(AIBA)」では、22か国から約2,200エントリーが競う中、出品した7品中6品がメダルを獲得しました。内訳は金1、銀2、銅3で、最高評価トロフィーの一つである「Champion Medium International Brewery」を受賞しています。
さらに中小企業庁の「はばたく中小企業・小規模事業者300社」にも選定されました。AIと熟練職人の知見を融合した新商品開発、製造工程のIoT化、自社栽培による「アグリブルワリー」モデルの推進が評価されたものです。輸出比率3割、世界30か国への展開というグローバルな成長性も選定理由となっています。
代表の朝霧氏は、自社での有機栽培によるビール用大麦生産から資源循環型の醸造所運営まで一貫して行う「Farm to Glass」の理念を掲げ、環境再生型農業のリーダーシップを強化していく方針を示しています。
品質・サステナビリティ・経営の三面で国内外の評価を同時に獲得した形であり、酒類業界におけるB Corp認証の先行事例として注目されます。









