GASHUEは、東京都台東区東上野で運営する日本酒専門居酒屋「Premium Sake Pub GASHUE」において、2026年1月より、訪日外国人観光客(インバウンド)を対象とした「飲食付カルチャー教室」事業を新たに開始することを発表しました。国内市場の縮小や経営環境の悪化に直面する居酒屋業界において、増加するインバウンド需要を捉え、事業の多角化による業態変革を目指す取り組みです。
厳しい経営環境に直面する居酒屋業界
現在、居酒屋業界は極めて厳しい状況に置かれています。帝国データバンクの調査によると、2024年の「酒場、ビヤホール」の倒産件数は過去最高を記録しました。この背景には、日本酒の国内出荷数量の継続的な減少傾向に加え、コロナ禍を経た消費者の外食に対する意識の変化があります。
さらに、酒米の価格高騰や地球温暖化に伴う高温障害など、原料調達の段階から課題が山積しており、日本酒のバリューチェーン全体を取り巻く経済環境は一層の悪化が懸念されています。このような状況下で、多くの居酒屋は旧来の業態からの変革を迫られており、各社が生き残りをかけた模索を続けています。
インバウンド需要を追い風に事業を多角化
こうした厳しい事業環境に対し、GASHUEは回復・増加傾向にあるインバウンド需要を事業変革の起爆剤と位置づけています。同社は、新たな事業の柱として「インバウンド向けカルチャー教室」を立ち上げ、事業構造の多面化を推進する戦略を打ち出しました。
新事業では、訪日外国人観光客を対象に「日本酒レクチャー」などを提供し、飲食と文化体験を融合させた新たな価値を創出します。これにより、従来の居酒屋という枠組みにとらわれない、オリジナリティある経営進化を目指すとしています。
これまでの実績と高評価が支える新事業
同社は2018年の設立以来、「日本酒文化を、守り、伝え、発展させていく」という創業理念のもと、インバウンド対応に積極的に取り組んできました。店舗での接客はもちろん、インバウンド向けの日本酒小売販売事業も展開するなど、事業の多角化を進めてきた実績があります。
その取り組みは海外からの来店客に高く評価されており、2025年10月21日(火)時点で、Google Mapsでは4.9、Tripadvisorでは5.0という高評価を獲得しています。さらに、Tripadvisorの掲載施設上位1%に与えられる「トラベラーズチョイスアワード ベスト・オブ・ザ・ベスト2025」を受賞するなど、そのサービス品質は国際的にも認められています。
GASHUEは、この新事業を通じてインバウンドとの接点をさらに増やし、海外における認知度向上・日本酒文化のグローバルな伝播・居酒屋業態の変革・進化を促す継続的なイノベーションの推進を図る考えです。




