シュワンから、酒器ブランド「SHUWAN」が販売されています。
「SHUWAN」は、日本国特許庁より酒器に関する意匠登録を正式に受理された酒器ブランドです。
「SHUWAN」の酒器は、口縁から胴の最も張り出した部分にかけて徐々に広がり、そこから高台に向かっては徐々に絞り込まれるように形成されています。また、真上から見たときには、口縁部はほぼ円形を描く一方、胴の張り出し部分は楕円形を描く構造となっており、円形と楕円形が器の中に併存する独自のフォルムが特徴です。
味香り戦略研究所の協力のもと行ったガスクロマトグラフィー分析では、タイプの違う日本酒2種(フルーティな純米吟醸酒、華やかでフルーティな純米吟醸生酒)を3つの酒器(猪口、ワイングラス、SHUWAN)で香気成分の分析を実施しています。
香気成分量の経時測定において、「SHUWAN」は、猪口やワイングラスと比べ、香気成分が器内でバランスよく対流・蓄積されることで、独自の香りの広がりを形成。特にベースノートの検出により、余韻にまで香りが持続し、ふくらみのある風味を体感できると考えられます。
揮発性香気成分のにおいバランス測定において、「SHUWAN」は、エステル化合物の酢酸イソアミル(バナナのような香り)、カプロン酸エチル(フルーツ系の香り)、カプリル酸エチル(パイナップルやアプリコット)などの成分において成分量が多く、不快な臭いになりがちな酸類(酢酸、吉草酸、カプロン酸等)、ケトン(リンゴの腐敗臭等)は、猪口、ワイングラスと比較し、成分量が少ない結果となっています。
このことから、比較的質量の軽い不快な臭い成分類(酸類等)は程よく放散され、沸点が高い(エステル化合物)成分は底部に留まり、結果としてエステル化合物の香気成分リッチな風味バランスとなり、それは「SHUWAN」の口径と高さの形状により形成されていると考えられます。
この唯一無二の形状が正式に意匠として認められたことは、「SHUWAN」が掲げる「日本酒の隠れた香りと味わいが目覚める新たな酒器 SHUWAN」という思想が、デザイン面でも知的財産として価値を持つことを示しています。今後も「SHUWAN」は、革新を続ける酒器ブランドとして、日本酒文化を再解釈し新たな提案を続けていくとのことです。
日本酒が好きな方は、ぜひ「SHUWAN」でお気に入りの1本を楽しんでみてください!
シュワンについてはこちら。
「SHUWAN」HP:https://shuwan.jp/shuwan/purchase/