みなさんこんにちは。
ビール好き女子大生のまりんです。
今回は「ビールの上面発酵」について!!
「下面発酵」・「自然発酵」の代表格「ランビックビール」に続くビール発酵シリーズ第3弾です。
発酵はビールを作る上でなくてはならない行程。
ビール好きなら絶対に押さえておきたい「上面発酵」について解説していこうと思います!
発酵ってなに?
このイラストめっちゃかわいくないですか?一目惚れした、採用!
何気なく発している「発酵」という言葉。
『お酒を造る時や、乳製品やパンをつくる時に酵母菌が頑張っている時の状態を言っているんだろうなぁ』とぼんやりとはわかっているものの、その仕組みをしっかりと伝えることができる人は少ないのではないでしょうか??
簡単に言うと発酵は「酵母菌などの微生物が“糖質”を“アルコールと炭酸ガス”に分解すること」
この発酵という働きを利用して、私たちはお酒を造っています。ありがたい…。
ちなみに発酵と腐敗の違いは、「人間にとって有益か有益でないか」。
超アバウトで超人間中心な定義なんです。
上面発酵とは?
さて、発酵がわかったところで、本題の上面発酵について解説していこうと思います。
先ほども少しご紹介した通り、発酵には3種類「上面発酵」・「下面発酵」・「自然発酵」があります。
下面発酵についてはこちら、自然発酵についてはこちらの記事をご覧くださいね!!
上面発酵というのは上面発酵酵母を使用し、高めの温度で発酵させる方法です。
この上面発酵酵母の歴史はとても長く、なんと有史以前から利用されているんです。
発酵が進むと、酵母が麦汁の表面に浮き上がってくるため「上面発酵」という名前がつけられました。
このような上面発酵酵母によって造られるビールが「エールビール」です。
15世紀に誕生し、19世紀にはビール業界全体に広まった下面発酵で造られる「ラガービール」によって上面発酵で生産されるエールビールの割合は少なくなってしまいましたが、フルーティーでコクのある味わいは世界中のビール好きを魅了しています。
エールビールの発祥国イギリスでは、現在でも数多くのエールビールが生産されています。
こんなにたくさん!!上面発酵のビアスタイル
たくさんありすぎてよく分からないビールの“スタイル”。
実は100種類以上もあるんです。
これらを全部覚えるのはと〜〜〜〜っても大変ですよね!!
そこで今回は、エールビールの中で”知っておきたいビールスタイル”を4つご紹介します!
【ペールエール】
ペールとは淡色を意味する言葉。
その名の通り淡い色の大麦麦芽を原料とし、醸造しています。
エールビール大国のイギリスの伝統的なスタイルです。
その後アメリカに渡り、よりホップの香りを感じることのできるアメリカンペールエールが誕生したことから世界的に人気となりました。
【ベルジャンホワイト】
色がとても淡く、少し濁りのあるビール。
煮沸時にコリアンダーとオレンジを加えるため、爽やかでスパイシーな香りがします。
苦味はあまりなく、軽やかな味わいなので女性を中心に人気となっているビアスタイルです。
軽く飲みたい時や昼飲みにもオススメ!!
【IPA】
IPAとは「インディアンペールエール」の略。
18世紀末にロンドンの醸造家ジョージ・ホジソンが開発しました。
英国の植民地であったインドにビールを海上輸送する時に、防腐剤の役割も持つホップを大量に投入しているため、強い苦味と高いアルコール度数が特徴的です。
すっきりとした味わいのものから、コクのある味わいのものまで幅広い味わいが楽しめるスタイルでもあります。
【ヴァイツェン】
南ドイツで造られている小麦ビールです。
通常ビールでは大麦が使われることが多いですが、こちらのスタイルでは原材料に小麦を使用しています。
バナナのようなフルーティーな香りのものが多く、優しい甘さが特徴的です。
ホワイトビールと呼ばれることもあります。