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ブランデーの1種類である「コニャック」を飲んだことはありますか?香り高く、味わい深い琥珀色のコニャックは見るだけでも惚れ惚れする美しさがあります。

コニャックはその歴史や背景、飲み方を知ることで楽しみがより大きくなる、奥が深いお酒です。

今回は今更聞けないコニャックの基礎知識から、知っていればお酒のつまみにもなる「通」な知識。

さらにオススメの銘柄や飲み方、コニャックを使ったカクテルの知識をまとめてご紹介します!

コニャックとは?

コニャック

コニャックとは、フランスのコニャック地方でフランスの法律を遵守した製法で作られた高品質のブランデーのことです。

主にユニ・ブラン、フォル・ブランシュ、コロンバールなどのブドウの品種を使って作られる白ワインを2回蒸留させ、オークの樽で最低2年以上熟成させたものです。

蒸留を終えた熟成前のものはオー・ド・ヴィーとも呼ばれ、アルコール度数は70%ほどの無色透明な液体になります。

この液体を熟成させて、ガラス製の大きな瓶に移されブレンドの時まで保存されます。

主に熟成年が異なる原酒をブレンド、その後加水することによってアルコール度数を調整することにより、1本のコニャックが完成するというわけです。

コニャックの等級とは?

コニャック

コニャックには、その品質を明確にするための等級が全国コニャック事務局(BNIC)によって定められています。

熟成年数によって分けられますが、ウイスキーのように「〜年」という表記ではなく、主に英語の略語で定められます。

コニャックの定義は最低二年熟成ですが、ほとんどのコニャックはそれ以上熟成されることが多いです。

熟成感によってテイストや味も様々なので、以下の等級を確認して、ぜひコニャック選びの参考にしてみてくださいね。

V.S

Very Specialの略語です。

ブレンドに使用された最も若い原酒(オー・ド・ヴィー)が2年以上のものが多く、「★★★(three stars)」と表記される場合もあります。

V.S.O.P

Very Superior Old Paleの略語です。

ブレンドに使用された最も若い原酒(オー・ド・ヴィー)が4年以上のものです。Reserveと表記される場合もあります。

Napoleon(ナポレオン)

かの有名な歴史上の人物、ナポレオン・ボナパルトをイメージさせる名前「Napoleon(ナポレオン)」。

ブレンドに使用された最も若い原酒(オー・ド・ヴィー)が6年以上のものです。

実は、ナポレオンの表記は2018年3月まで非公式で熟成年数も様々なものが流通していましたが、2018年の4月より明確化されました。

XO

「XO」は、Extra Oldの略語です。

ブレンドに使用された最も若い原酒(オー・ド・ヴィー)が10年以上のコニャックを指します。2018年の3月までは6年以上だったのですが、Napoleonの明確化によって2018年4月より定義が変更されています。

Hors d'âge(オール・ダージュ)

BNICの定義では、XOと同様に定義されていますが、公式な熟成年数を超えるような高品質をメーカーが謳う時に用います。

ブランデーの起源?コニャックの歴史

コニャックを試飲する人

コニャックの等級に出て来た「ナポレオン」や、コニャックの銘柄にも歴史上の偉人が登場します。実はコニャックの歴史はワインなどに比べると若く、身近な歴史を感じながら味わうには最適です。

ここではざっくりとしたコニャックの歴史をご紹介します。

※起源や歴史には諸説あります。

蒸留という技術

蒸留酒であるコニャックですが、蒸留の技術自体の歴史は古く、お酒の蒸留は紀元前の古代ギリシャ時代に遡ります。

初めてワインからコニャック(ブランデー)を蒸留したと言われているのが、哲学者のアリストテレス 。

ブランデーの基盤は紀元前からあったようですが、商品として広まったのはさらに先になることから。この時は、飲料や薬品としての効果などは全くなかったのではないかと想像できます。

命の水の誕生

コニャックが嗜好品として広まったのは17世紀ですが、実はその前の13世紀にスペインの錬金術師であり医者であるアルノー・ド・ビルヌーブがワインを蒸溜し、気つけ薬として使用していたとの記録が残っています。

この薬が「オー・ド・ヴィー(命の水)」と呼ばれ、現在コニャックの原酒の呼び名になっています。ちなみに命の水はラテン語に訳すと「アクア・ヴェテ」という言葉になり、ウイスキーの語源はこのラテン語から来たものとされています。

スペインから始まった命の水は周辺各国に広がっていきました。その後、それぞれの国土で手に入る、果実や穀物を原料として蒸留酒が製造されるようになっていくのです。

コニャック地方が起源な理由

15世紀のフランス・コニャック地方では、すでにワインづくりが盛んでした。

ここからは諸説ありますが、17世紀にワインを蒸留した物を地元で「ヴァン・ブリュレ(ワインを焼いたもの)」として商品化されており、それをオランダ人の商人がオランダ語に直訳して「ブランデヴァイン」として販売したものが英語風に訛って「ブランデー」になった説。

16〜17世紀に起きた寒波の影響でワインの品質が落ちてしまい、コニャック地方のワインが酸化して酸っぱくなってしまったため、輸送していたオランダ人の商人は蒸留して持ち運ぶことにしました。これが、意外にもおいしいと評判になり、「ブランデヴァイン」として販売したものが英語風に訛って「ブランデー」になった説

などがあります。

どちらの説もオランダ人の商人がコニャックを世界に広めたことから、コニャックはブランデーの起源と言われています。

しかし14世紀、修道師だったヴィタル・デュフールという人物が、アルマニャックを健康維持のための薬だという文献が残っており、歴史自体はコニャックより古いという説もありますが、「ブランデーという言葉の起源」はコニャックという認識が適切だと思います。

さらに、フランスでは税制改定でアルコール度数に関係なく量に対して酒税がかけられることになりました。その影響もあり少量化で税が安く輸送も便利なコニャックの生産はいっそう拍車がかかりました。

特にブランデーに適したワインが採れるコニャック地方は、こうしてブランデーの銘醸地として有名になったと言われています。

ルイ14世とブランデー

コニャックは貴族のお酒のイメージが強いですが、そのイメージがついたのは1713年に「朕は国家なり」という名言で有名なルイ14世が制定したブランデーを保護する法律と、スペイン継承戦争の終結が原因だという説があります。

この法律が制定されて以降、ヨーロッパ各国にブランデーが広まったとされていますが、この背景にはスペイン継承戦争の終結によって外交が穏やかになったと考えられます。

その際に輸入されたり、各国の貴族に振舞われたりしたことで、ヨーロッパの貴族の間でブランデーが広まったと考えられているのです。

等級「ナポレオン」誕生秘話

2018年4月に正式な等級として認められた「ナポレオン」ですが、こちらも様々な説があります。

セントヘレナ島に流されたナポレオンに、親しかったコニャックメイカーの創業者が送ったコニャックを、酒好きのイギリス兵が盗み飲んでしまい「さすがはナポレオンのコニャックだ」と賞賛したのが始まりという説。

1815年にナポレオンがエルバ島の流地からマルセイユに帰ったときに、市民が古いブランデーを献上して以来だという説など、数々の説が存在しています。

どれも共通しているのは、皇帝ナポレオンが飲んだということで長期熟成の高い品質のブランデーということです。

しかし、2018年4月までは正式な基準が定められていなかったこともあり、市場にはナポレオンの名を語った粗悪品が流れたこともありました。そのため、古いナポレオンコニャック、ブランデーの価値には差があります。

AOCの制定を経て現在へ

ルイ14世がコニャックなどのブランデーを守る法律から時が経ち、1905年に「原料の偽装を取り締まる法律」、そして1919年5月6日に「原産地保護に関する法律」がそれぞれ制定されました。

これは、製品が生産されるべき地域や組織を特定する法律として、度々変更。現在、この基準を満たした製品にはAOC(Appellation d'Origine Contrôlée)という品質保証が与えられます。

1936年にコニャックの細かいAOC基準が完成、第二次世界大戦まではフランス政府によって管理されていました。そして、第二次世界大戦後から現在まではBNICと言われるフランスコニャック協会によって管理されています。

この管理方法によって、手元に届くコニャックはしっかりとした品質が保証されているのです。

ブランデーのオススメの飲み方・カクテル紹介

コニャック

今や日本国内にも広まったコニャックですが、様々な飲み方があります。

よく映画などで、ブランデーグラスを手のひらで温めて回しながら飲むシーンなどを見かけたこともあると思いますが、昔のコニャックは人の手で温めることで、より香りが強く感じられたことからこのような飲み方になったと言われています。

現在流通しているコニャックや他のブランデーは、常温でも充分香りが立つように作られているので、そのような飲み方をする必要はありませんが、ちょっと憧れてしまいますよね。

お酒はかっこから入っても美味しく楽しめるので良いと思いますが、ここで美味しく味わうためのオススメの飲み方や、ブランデーを使ったカクテルをご紹介します。

ストレート

ブランデーグラスやテイスティンググラスなど、香りが感じやすいグラスに常温のコニャックを注いでゆっくり飲む方法。
基本的には食前酒としてストレートで飲まれることが多いです。

作られたままの香りがダイレクトに届くので、初めてのコニャックの香りや味の指標として飲むのもオススメです。

トワイスアップ

常温のコニャックと常温の水を1:1で割る方法「トワイスアップ」。コニャックを水で伸ばすイメージですが、加水する最大量は1:1まで。

徐々に加水していきながら香りや味の変化を楽しめます。

不思議なもので、加水することでさらに香りが増したり、奥に隠れていた甘みが顔を出したりと、様々な変化が楽しめますよ!

ホットミルク割り

意外な飲み方かもしれませんが、ぜひ試して欲しいのがこの牛乳割りです。

コニャック30mlに対して温めたミルク100mlをお好みでお砂糖やバター、シナモンを加えて作ってみてください。

ホットする優しいカクテルの出来上がりです。

サイドカー

コニャック2に対して、ホワイトキュラソーとレモンジュースを1の割合でシェイクして作る王道のカクテル「サイドカー」。

すっきりとした酸味とコニャックの深み、程よく丸まったアルコール感がたまらないバランスの良いショートカクテルです。BARに行ったらぜひ頼んでみてくださいね。

ブランデーで作られることも多いため、「コニャックでサイドカー」と注文してみましょう。

ミックス・イット

英語表記では「MIX IT」何かを1つだけ混ぜるという意味です。

ニューヨークのBAR「ブランディーライブラリー」「コッパー&オーク」のマスター、フラビアン・デゾブラン氏がコニャックカクテルの1つとして提唱している飲み方です。

「IT」というようにコニャックに何を混ぜるか明確な決まりはないですが、氏のアイディアではジャスミンやキャラメルシロップを組み合わせる方法を紹介しています。

家でおしゃれに!オススメブランデー紹介

コニャックをBARで楽しむのもいいけど、ご自宅でのリラックスタイムにコニャックをゆったりと楽しむのも乙なもの。

以下では、通販などでも手に入りやすい代表的なおすすめの銘柄を紹介します。

ポールジロー トラディション

ポールジロー トラディション [ ブランデー 700ml ]

コニャックを紹介する上では欠かせないポールジロー トラディションはグランシャンパーニュで生産されるブドウを使用した最高のコニャックの1つです。

口の中に広がるブドウの香りとすっきりとしたキレが特徴のコニャックです。

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ポールジロ
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レミーマルタン V.S.O.P.

レミーマルタン VSOP 700ml [正規品]
香り、味わい、価格の3点においてコストパフォーマンスが非常に高いコニャックです。
国内で手に入るV.S.O.P.の中ではトップクラスに入るくらいの味わいがあり、芳醇な香りが特徴です。

初めての方は加水して伸ばしながら味わうのもおすすめですよ。

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レミーマルタン
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カミュ X.O. エレガンス

カミュ XOエレガンス [ ブランデー 700ml ]
X.O.なので価格は少々しますが、甘さや少しのスパイス感がマイルドに包まれるバランスが非常に良いコニャックです。
場所や時期によってばらつきがあるので下がっているときに手に入れられたらラッキーです。

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CAMUS(カミュ)
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ヘネシー V.S.O.P.

ヘネシー V.S.O.P フィーヌ シャンパーニュ [ ブランデー 700ml ]

ヘネシーのリシャールといえば数十万円もするような高級コニャックですが、こちらの「ヘネシー V.S.O.P.」は、良心的な価格で比較的手に取りやすいタイプ。

非常にバランスが良く作られていて、V.S.O.P.でも約60種類もの原酒を使った複雑なブレンドによる奥深い香り、隠れた甘みはさすがヘネシーだなと感じます。

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Hennessy(ヘネシー)
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まとめ

コニャック

コニャックはストレートで飲むのが一般的とされていますが、アルコール度数も高いため、お酒が弱い人にとってはハードルが高いお酒かもしれません。

しかし、自分が1番美味しいと思えるスタイルで楽しむことが1番。

お酒の飲み方に正解はありません。その場や気分にあった飲み方で、楽しむことが最も大切なのです。

こちらの記事を参考に、ご自身の好きな飲み方や美味しいと思える飲み方、カクテルなどでコニャックを楽しんでみてくださいね。