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福岡の酒造スタートアップ天郷醸造所、IT企業Fusicと資本提携でDX推進へ

・福岡県の酒造スタートアップ「天郷醸造所」が、IT企業「Fusic」と資本提携
・伝統的な酒造りにクラウドやAIなどの技術を導入し、生産性の向上や新たな顧客体験の創出を目指す
・好調な主力ブランド「在る 宵」の展開を加速させ、将来的には海外市場への進出も視野に入れている

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福岡の酒造スタートアップ天郷醸造所、IT企業Fusicと資本提携でDX推進へ
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天郷醸造所は2025年11月14日(金)、クラウドやAI開発を手掛けるFusicとの資本提携に合意したことを発表しました。この提携により、伝統的な酒造りの工程に最新のテクノロジーを導入し、事業のDXを加速を目指すとしています。

伝統の酒造りとテクノロジーの融合

2023年12月に設立された天郷醸造所は、福岡県田川郡福智町の豊かな自然資源を活かした新たな酒の価値創造を目指す醸造会社です。創業者の中山雄介氏は福智町の出身で、Amazon Japanや楽天などで食品飲料事業に携わった経験を活かし、地域に根ざした新しい酒造文化の創出を目指しています。

同社は、製造から販売、マーケティングに至るバリューチェーン全体でテクノロジーの活用を推進しており、今回の提携はその取り組みをさらに強化するものです。

戦略的パートナーとなるFusicは、クラウド技術、AI、IoTシステム開発において豊富な知見と実績を持つテクノロジー企業です。今回の提携を通じて、天郷醸造所は生産工程や品質管理の効率化、生産性向上を図るとともに、デジタル施策を通じた高付加価値な顧客体験の創出が期待されます。

天郷醸造所は、この提携がビジョンである「伝統と革新の融合」を具現化し、地域産業の活性化や、日本酒の海外展開も視野に入れています。

好調なブランド展開と今後の展望

天郷醸造所は2025年3月に酒蔵の建設を完了し、同年9月1日(月)付で国税庁から正式にその他醸造酒製造免許の交付を受け、本格的な酒造りをスタートさせました。

主力ブランド「在る 宵(あるよい)」は、「“在る”ものを見つめ直す“酒”と“宵”の時間」をコンセプトに開発されました。その第一弾商品であるクラフト醸造酒「天郷 -Amanosato-」は、2025年10月1日(水)より予約販売を開始したところ、わずか2週間で初回製造分が完売するなど、好調な滑り出しを見せています。

今回の資本提携発表と同日の11月14日(金)からは、公式販売サイトにて第二弾商品「寒夜」の販売を開始しました。

《nomoooニュース》

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