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【インタビュー】グルメ好き大注目のYouTuber!「黙飯」さんのお酒ライフ

メディアやSNSなどを中心に活動されている、“お酒好きなあの人”の「お酒ライフ」に迫るこの企画。

飲みに行く 訪問
【インタビュー】グルメ好き大注目のYouTuber!「黙飯」さんのお酒ライフ
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メディアやSNSなどを中心に活動されている、“お酒好きなあの人”の「お酒ライフ」に迫るこの企画。

「普段はこんなふうにお酒を飲んでいる」「お酒を好きになったきっかけは?」など、みなさんが気になることを編集部が一緒にお酒を飲みながら、聞いてきました!

有名人のお酒ライフ:第三回目 YouTuber・黙飯さん

東京を中心に、全国の飲食店を撮影しているYouTubeチャンネル「黙飯 MOKU MESHI TOKYO」を運営。2023年2月現在でチャンネル登録者数64万人超、アップした映像の視聴者数が300万人を超えることもある人気の配信です。

Twitter

@mokumeshi

公式マップ

https://mokumeshi-tokyo.com/

Youtube

MOKUMESI

映像では料理とお店の人々、そしてお客さんたちが食べている風景をテロップで静かに紹介し、現場の雰囲気がダイレクトに伝わるのが特徴。2022年からは「もくめしマップ」という公式サイトを立ち上げ、これまで紹介してきた飲食店を、ジャンルや地域ごとにまとめています。

ハイボール好きの「黙飯」さんとの乾杯酒は「Whyte & Mackay」

ハイボールが好きといういうことで、今回用意したのはブレンデッド・スコッチ「Whyte & Mackay」。こちらのウイスキーを創り上げたジェイムズ・ホワイト氏とチャールズ・マッカイ氏の姓からちなんだ名前となった1本です。

所有している蒸留所のモルトをベースに約35種ものウイスキーをヴァッティング。オーク樽で半年マリッジした後、グレーンウィスキーを加えて再びオーク樽で数ヶ月マリッジ(ダブルマリッジ製法)することで、なめらかな味わいに仕上がっています。

ウイスキー初心者でも楽しめる、入門的な1本としてもおすすめです。


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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

謎に包まれたその素顔!「黙飯」は実はチームだった

まずは「Whyte & Mackay」のハイボールで乾杯!「普段からウイスキーを飲んでいるけど、このWhyte & Mackayはとても飲みやすい。スルスル飲めちゃう」と絶賛してくれました。

上の写真では、奥の方で横並びで2人が写っている形になっていますよね?実は「黙飯」というチャンネルは、複数人で運営しているチームなんです!!今回は、お酒も大好きという運営メンバーのお2人から色々と語ってもらいました!

編集部:本日はよろしくお願いします。早速なのですが、これまでの経歴やYouTubeをはじめたきっかけなどを教えてください。

黙飯:僕と彼(今回インタビューに答えてくれたお二人)は元々沖縄出身なんです。沖縄の大学時代からの先輩後輩の付き合いで、東京に来てからもずっと遊んでいる仲でした。

その中で僕たち以外にも一緒に遊んでるメンバーがいて、なにか「面白いことやりたいね」という感じでYouTubeを始めたんです。これが2019年から始まった「オイワイチャンネル OIWAI CHANNEL」。現在の「黙飯」の前身となるチャンネルでした。

編集部:以前のチャンネルでも飲食を取り上げていたんですか?

黙飯:そうですね、そちらのチャンネルでも飲食が中心でした。「黙飯 MOKU MESHI TOKYO」はシンプルな映像なのですが、その頃は編集に力を入れた“かっこいい映像”を作ろうとしていました。

編集部:元々編集などの経験はあったんでしょうか?

黙飯:いえ、最初は素人で、撮り方なんかもまともにわからない状態でした。

編集部:撮影はお二人を中心に行なわれているんですか?

黙飯:現在は撮影や編集などスタッフ10人程度の体制で運営しています。

今回インタビューに答えてくれた2人のうち、1人はアポ取りなどを中心に行っている営業を担当。もう1人は撮影を担当して顔出しもしているとのこと。魅力的な「黙飯」は、さまざまなスタッフたちの努力で生まれているんですね!

飲食店を取り上げたきっかけ

編集部:YouTubeをはじめた頃から飲食系が中心だったのですか?

黙飯:そもそもYouTubeを始めた頃は飲食をやっていなかったんです。最初はまず「YouTuberらしいことをやろう」といろいろな企画をやっていました。お酒が好きだったので飲み歩きやキャンプなどの映像を撮っていましたね。

編集部:飲食店の映像をメインにするきっかけは何だったのでしょうか?

黙飯:最初は仲間内だけで楽しんでる状態で「登録者数が10人超えた!」なんて喜びながら100本くらい映像を撮っていました。その内に編集長たちと、“視聴者の人達は何を見たいのか"を徹底的に考えたんです。いくら良い映像を撮っても、誰も見てくれなくちゃ意味がないと。それから1年間くらい修行をしていました。

元々メンバーがラーメンや町中華が大好きだったので「いつかは飲食に関わる動画を撮ってみたい」とは思っていたんです。でも飲食店に関しては何もわからない状態だったので、1から勉強したんです。

それから「オイワイチャンネル」で屋台ラーメンの紹介をするようになって、そのディープな雰囲気が受けるようになってきました。

大きな転機になったのは大阪のホルモン屋「やまき」さんの紹介です。「やまき」さんは当時YouTubeで大きくバズっていて、僕らも撮らせてもらった映像がこれまで見たこともないような再生回数(記事執筆時点:49万再生)を記録したんです。

黙飯:また屋台ラーメン映像が人気になり、たくさん撮影していく中で、今度はラーメン屋をもっと紹介していきたいとなりました。その流れで千葉の「王道家」さんを撮影させてもらって、社長の清水さんとも仲良くなって何度も撮影させてもらいました。

黙飯:oiwaiチャンネルで一番最初に王道家さん撮影させて頂いた当時、今ほど露出をしていなかった店主清水さんの噂を聞きつけ「凄く怖そうだけど豪快で熱い人だからもしかしたら...。」と思い切って取材の電話を申し込んだところあっさりOKをいただけて!

撮影中もほぼNG無し。家系ラーメンの事を聞けば何でも教えて頂ける。「出てくる言葉がパワーワード連発で何だこの人!?すげー!!」と撮影後、スタッフ間で盛り上がったあの興奮を今でも覚えてます。

編集部:そうなんですね!それはとてもいい出会いです!

黙飯:動画の出来は正直、全く期待していなかったらしいのですが公開のタイミングでお電話を頂いて凄く喜んで頂けました。それが僕らも凄く嬉しくて、YouTubeをやっていくことにちょっとだけ自信がついたと思いますね。

当時は登録者数800人程しか居ないチャンネルにも関わらず、分け隔てなく接して頂ける姿勢や考え方に感銘を受けました。動画の反響も大きく、清水さんにはとても感謝しています。

「やまき」さんや「王道家」さんの他にも、板橋の「丸鶴」さんなども撮影させていただいて、そこからどんどん飲食店にのめりこんでいった感じですね。

編集部:お店選びや情報収集はどのように行っているんでしょうか。

黙飯:お年寄りから若い人を含めてみなさんが見やすい、共感を得やすいようなお店を選んでいます。なので懐かしい、渋めのチョイスに偏ってるかなと思いますが、そういったお店に魅力を感じています。

情報収集はGoogleマップを使ったり、ネットを見たりしています。スタッフが旅行先で見つけたお店の写真を、みんなで見て話し合ったりもしています。撮影だけでなく、プライベートの時間でも、ついお店探しをしてしまいますね。

近い場所のお店だったら実際に訪ねて食べてみたり、お話を聞かせてもらったりできるんですが、遠方だとまず電話でお話させてもらいます。アポ取りの際は営業だと思われて断られたり、お年寄りだとYouTubeがわからないこともあります。

しっかりと説明しても当然断られることがあるので、100件お話をさせてもらって10件受けてもらえればいい方ですね。

実はお酒も大好き!メンバーでキャンプも楽しむ

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画像:amazon.co.jp

編集部:黙飯さんたちのお酒の楽しみ方について聞かせてください。どのようなお酒が好きですか?

黙飯:今はほとんどハイボールを楽しんでいますね。沖縄時代は元々ビール党で、泡盛も楽しんでいました。ビール飲んで泡盛、みたいな流れでしたね。今でも沖縄系の居酒屋に行くと泡盛を飲んでます。

黙飯:僕はハイボール缶を中心に飲んでます。あとは焼酎なんかも飲みますね。

編集部:泡盛の好きな銘柄なんかはありますか?

黙飯:「菊之露」とか。「菊之露 VIPゴールド」は美味しくて好きです。

黙飯:あと「残波ホワイト」「残波ブラック」なんかは安くて、そればっかり飲んでました(笑)



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編集部:週にどれくらいお酒を飲んでますか?

黙飯:一、二杯くらいなら毎日飲んでますね。飲むのはだいたい寝る前で、今だとハイボールを自分で作って飲んでます。好きな銘柄だと「角瓶」です。

編集部:好きなお酒のアテはなんでしょうか?

黙飯:僕は居酒屋だと焼き鳥が中心ですね。

黙飯:あとソーセージもめっちゃ好きですよね。居酒屋でもキャンプでもだいたいソーセージ食べてる(笑)

編集部:キャンプにも行かれるんですね。キャンプにはスタッフで行くんですか?

黙飯:そうですね、スタッフ数人と半年に一回くらいはキャンプを企画しています。誰もいないような、音楽を流していても大丈夫な山が中心で、テントを張ったりロッジに泊まったりしていますね。

黙飯:そこでソーセージとかベーコンを食べたりしていますね(笑)

黙飯:ずっと飲んでます(笑)

編集部:これまでお酒系のお店を紹介したことはあるんですか?

黙飯:「黙飯」よりも前ですが、立石にある「宇ち多゛」さんを撮らせていただいたことがあります。とても緊張感のあるお店でしたが、入ってみたらめちゃめちゃ美味しくて酔っ払いました。
※「宇ち多゛」さんは「酔っての入店NG」などのルールがある、もつ焼きの名店。

編集部:御出身の沖縄のお店は撮っていたりしていますか?

黙飯:まだ「黙飯」では沖縄のお店を紹介してないんですが、いつか紹介したいなと思っています。

ありのままの飲食店の姿を写す。YouTuberとしての「黙飯」のこだわり

編集部:「黙飯」は他の飲食系のチャンネルと比較すると、“スタッフとお客”を中心としたお店にフォーカスしている印象があります。こういった映像を意識しているんでしょうか?

黙飯:そうですね、極力お店の邪魔をしないことを考えています。お店の「音」がとても大事だと思っているので、BGMも入れずテロップを入れるようにしています。

こだわりは“厨房を撮影させていただいている”ということです。撮影に関してはまだ自分たちも答えが見つかっている状態ではないので、撮影や編集方法を変えながら、正解を探している状態です。

編集部:撮影でカメラは何台ほど使用しているのでしょうか?

黙飯:今だとGoProなどを含めると30台ほど用意することもあります。お店の中の色々な場所に固定カメラを置かせてもらって、厨房の風景やお客さんの食べてる姿やリアクションを撮れるようにしています。

だから撮影の素材が多くて編集にかなり時間がかかっています。今だと編集を2~3日で終わらせるのが難しくなっていますね。

最初はカメラの台数も少なかったし、編集時間も短かったんですけどね。撮影のこだわりが増していく中でどんどん台数が増えていきました。撮影に関してはNHKなんかの密着系の番組がとても参考になっています。

編集部:今だと映像の更新ペースはどれくらいでしょうか?

黙飯:1週間に2~3本上がればかなり調子がいいですね。なるべくはそのペースを維持したいと思っています。

実は今(2023年3月34日現在)は2週間くらい更新がないんですが、ちょうどこれまでになかったような「新たな試み」の準備をしています。

編集部:公式の「もくめしマップ」が非常にユニークです。これは元々やろうとしていたのでしょうか?

黙飯:取材に際してGoogleマップをよく使っているのですが、とても見やすいんです。そこで僕らも取材したお店をマップで紹介できれば、視聴者の人々がもっと探しやすく、見やすくなるんじゃないかと思って作りました。

YouTubeでも「まとめたものが見たい」といったコメントがあったり、需要があったんです。映像と一緒にマップもどんどん更新しています。

800万回以上再生された動画も!影が爆発的な再生数につながる

編集部:これまで印象的だったお店はどこでしょうか?

黙飯:板橋の「丸鶴」さんという中華屋さんがあるんですが、そこは城咲仁さんの実家です。すごい有名なお店で、お父さんがレジェンド的な人なんですが、とにかくかっこいいんです。

料理の動きも達人ですし、トークも非常に上手でこちらに気を使ってくれることもあります。「黙飯」でも何度も撮影させてもらっています。

あと、一ヶ月くらい福岡に住み込んで20件以上撮影したこともありました。撮影が終わったあとにヘリに乗り込んで、五島列島まで行って朝から撮影したこともありましたね。

編集部:これまで一番視聴者数の多かった映像は何でしょうか?

黙飯:東京の「光栄軒」さんです。これまで800万回以上視聴されています。中華系は、動きも火力も音もあってダイナミックでわかりやすいのか、とても人気が高いですね。デカ盛り系も人気が高いです。「光栄軒」さんは何十年も無休で経営してるすごいお店です。

このときは1人で撮影してましたね。

黙飯:定点カメラ無しで撮影していたのでなかなか大変でした(笑)

編集部:中華系というと、町中華で飲むのも流行っていますね。

黙飯:やっぱり「町中華で飲ろうぜ」なんかのグルメ番組はとても参考になってます。特に「ヒューマングルメンタリー オモウマい店」で紹介された店にはよく行っていましたね。

「あの店主さんに会える!」というのは、とても面白いです。

編集部:撮影後にも紹介したお店と関係が続くこともあるんでしょうか?こだわって撮影するので仲良くなっていそうな印象です。

黙飯:撮影させてもらえるお店ってすごく優しい方も多くて、なかには「気にしないからどんどん撮ってよ!」とこちらに気を使ってくれる人もいてくれます。

撮影後にまたお店を訪ねることもあるんですが、その際にとても喜んでくれることもあります。こちらとしては厨房という聖域を撮影させてもらっている立場なのに、あちらのほうが喜んでくれて「僕らがこんな嬉しい思いをしていいの?」と思います。

そういったことが撮影のやり甲斐にもなりますし、スタッフ全員でリスペクトしてミスをしないようにと気を引き締める思いです。

編集部:ファンや他のYouTuberの方々との交流をすることもあるのでしょうか?

黙飯:ファンとの交流というのはやったことがないですね。顔出しもしていないですし、なにより恥ずかしい(笑)。

他のYouTuberとの交流だと、SUSURUさんと草野球をやらせて頂いたことがあります。野球をやってみたいとSUSURUさんにDMを出したのですが、お会いしたこともなかったのにすぐOKしていただいて、野球場で初対面でした。

他にも忘年会やお酒の会なんかで他の飲食系YouTuberの方々とお会いすることもありますね。


編集部:なにかnomooo読者へ、そして黙飯ファンへお伝えしたいことがあったらお願いします。

黙飯:ありがたいことに視聴者数が増えています。ただ、悩みということでもないのですが、紹介した映像を見てお店に足を運んでくれる方もいて、その中でワンオペやご年配の方が経営している店の場合キャパシティをオーバーしてしまうことがあるみたいなんです。

お店の方も若くて「有名になりたい、宣伝したい!」という方ならば、僕らのチャンネルの方向性と合致しているので、企画も組みやすいんです。

ただ、地元でやられているお店なんかで、アポ取りの段階でよく説明するんですが、それでも予想してなかった反響でお店がパンクしたり、店主の方が体調を崩したりすることもあります。そういう時は申し訳ない気持ちになります。

編集部:「黙飯」としての今後の目標や展望を聞かせてください。

黙飯:現在チャンネル登録者数が60万人を超えていますが、まずは100万人を目指していきたいと思います。当初はそんなことを考えていなかったんですが、ちょっとずつ(100万人が)見えてきたと思います。

コンテンツ的には、先ほど話した通り、撮影方法や編集などをこれからも色々試していきたいです。昔はOKだったけど、今だと全然ダメというものもあるので、流れを掴みながら常に試行錯誤を続けていければいいなと思っています。

食べることが大好き!これからもチーム黙飯は“黙々と”動画を取り続ける

印象的な「黙飯」の撮影へのこだわりやスタッフたちの思い、好きなお酒や料理まで、さまざまなお話を聞かせてもらった今回。ちなみにチャンネル登録者は40代から50代の方が多いとのこと。

全国の映像を紹介している「もくめしマップ」もあるので、ぜひとも地元の名店をチェックしてみてください。

“聖域”である厨房を撮影しているというリスペクトが臨場感たっぷりの映像。そして、試行錯誤によって日々進化していく「黙飯 MOKU MESHI TOKYO」のチャンネルのこれからにも大注目です。

《nomooo》

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