いちばん身近な呑み仲間

ちょっとエッチな短冊とお通しのフルーツ。老舗焼鳥店「川名」に元カレとの別れを乗り越えて行ってきた

ふくいです。 先日、元彼と来ていたということが理由で、ずっと行けなかったお店を克服しました。 今回は、苦難を乗り越えてでも行きたい、それほどに愛しているお店紹介します。 ※※※今回の記事で恋愛を語ることはありません。※※ …

飲みに行く 訪問
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  • 焼鳥「川名」の外観
  • 川名の内観
  • 検索画面
  • 考えているところ
  • 酔っ払い
  • なみなみの日本酒
  • 店内

ふくいです。

先日、元彼と来ていたということが理由で、ずっと行けなかったお店を克服しました。
今回は、苦難を乗り越えてでも行きたい、それほどに愛しているお店紹介します。

※※※今回の記事で恋愛を語ることはありません。※※※

足踏みしている人の参考となる情報を混ぜつつ、お店の魅力をまとめます。

痛みをともなう別れでも、お気に入りの店なら行ける。
酒場は口を開けて、君を待っているよ!

恋人との別れのせいで行けなくなった酒場はあるか?

焼鳥「川名」の外観

「パートナーと別れて行けなくなった場所は?」と聞かれて、思いつく酒場はありますか?

阿佐ヶ谷の名酒場として名前の上がることの多い大衆焼鳥屋「川名(かわな)」が、私の”それ”です。

川名の内観

焼鳥「川名」のいいところは100個くらい言えます。

お店にエッチなダジャレの短冊があるし、マスターも素敵だし、お通しはフルーツだし、焼鳥は美味しいし、煮こみも美味しいし、ななめ前はジェラート屋さん。個人的な事情を抜いて考えれば、行かない理由はない酒場です。

別れによるモヤモヤを取り除く

検索画面

なんとかこのモヤモヤを解決して、再び「川名」にたどり着きたい。

とりあえず、対策をグーグル先生に聞いてみたけど、思ったのとなんだか違うページが並びます。


そして、Twitterの人たちに「パートナーと別れてからもお気に入りの店に行くか」聞いてみたら、なんと半分以上が「行く」との結果に。

本当に?

私も大体は気にせずバンバン行く派なんですけど、ここにだけはなぜか行けなかったんですよ……。みんな、どうしてるわけ?

理由を考えてみる

考えているところ
こういう時って、とりあえず整理するのが大事と思いつき、モヤモヤを書き出してみます。

そこはかとなく書きつくれば、何かが見えてくるはず。

■なんでいきたくても行けなかったのか
・元カレにばったり会ってしまいそう
・元カレのキャラが立っていたため、マスターは私のことを覚えていなさそう
・別れ際の修羅場を思い出してしまいそう

どちらにしても、楽しくお酒が飲めなさそう。想像するだけで悲しい。
では、行きたくても行けない理由を誰かに言い訳するとしたらどうでしょう?

・家から遠い
・駅からも歩く

自宅から遠い、以外の言い訳が思いつきませんでした。驚愕の事実です。

行くの、行かないの?ゴールは?

酔っ払い

次は、モヤモヤした思いを振り切ってでも行きたい理由です。

■なんでその居酒屋にいきたいのか
・お店の居心地がいいから
・お酒が美味しいから
・おつまみが美味しいから
・お店にたどり着くまでの道のりが好きだから

パーフェクト。やはり行かない理由はないのです。
もう行くしかありません。ちょっと具体的に掘り下げてみます。

■その居酒屋でやりたいことはあるか
・煮込みが食べたい
・玉子たくあん焼きが食べたい
・マスターにご挨拶したい
・帰りにジェラート食べたい

そうか、私はあれが食べたかったのか。
「玉子たくあん焼き」は一人で食べきれないし、川名でしか食べられない一品です。
これをゴールにしてみます。

1回目:とりあえず、一人で行ってみた

こうして、「玉子たくあん焼き」を一人で食べる決意をし、お店を訪ねたのが今年の2月。
心配していたことが起こったら、お会計をして帰ればいい。そう思って訪ねてみました。


結果:「中央フリーウェイ」にやられた

川名のBGMは基本懐メロ。
日本酒をキュッとやってたら、急に松任谷由実の「中央フリーウェイ」が流れたんです。勝手に感傷的になり、「玉子たくあん焼き」にたどり着きませんでした。

ただし、心配事はひとつ減りました。

マスターに顔を忘れられていたのですが、傷つきませんでした。

そんなもんだよね。

2回目:友達と行ってみる

なみなみの日本酒
結果:ベロベロに酔っ払った。

一人で感傷的になるのはよくないので、友達を誘って行ってみました。
酔っ払いました。ろくに覚えていません。

でも、帰りにジェラートを食べて帰った!少しずつゴールに近づいている気がします。

そして3回目。

ここからはお店のレポート調でお届けします。

念願の「玉子たくあん焼き」にありつくべく3回目の訪問

焼鳥「川名」の外観

JR阿佐ヶ谷駅から徒歩10分。

数々のレジェンド飲兵衛が通う「川名」は、持ち帰りもできる街の焼鳥屋さんです。

商店街の坂を下って、お肉屋さんあたりを過ぎると漂う焼き鳥の匂い。これを嗅ぐと、後戻りはできません。

店内

すうっと、吸い込まれてカウンターへ。

ビール

さてさて、金曜日の夜は生ビールで乾杯。

お通しで出てくるのは、絶対にフルーツなんです

最近は家でフルーツを食べるが少ないから、栄養を取らないとね。」とマスター。

マスターお手製短冊

煮込みと、ホワイトボードにあるオススメのおつまみを注文して、店内を見回します。

マスターのお手製の短冊に癒される日が来るとは。


本日のおすすめに入っていた「お刺身盛り合わせ(432円/税込)」。安い……。
少しマグロがスジっぽくみえたのに、トロトロでした。

イチゴが乗っているのが、川名っぽくて良い。

焼鳥三種

焼鳥はネギま(103円/税込)、つくね(120円/税込)、白もつ(108円/税込)
串焼きでも5円ずつ刻んでくるあたり、ニクい。

つくねは、むっちり食べ応えのあるタイプ。ブリンとした食感で、甘めのタレがよく合います。

グレフルサワー

自分で絞る「生グレープフルーツサワー(411円/税込)」は、限界まで力を込めて。

果汁たっぷりにしていただきます。

「玉子たくあん焼き」と結ばれる時がきた。

玉子たくあん焼き

そして、ついに「玉子たくあん焼き(399円/税込)」がやってきました。


これですわ。


お腹いっぱいだけど、夢中で食べました。

たくあんの細切れが入った少し甘い卵焼き。別にそれ以外のなんでもない。
クレープみたいに焼いただけです。

素朴でいて、大胆。だって、この組み合わせ思いついたことありますか?
マスターをとにかく讃えたい。

もう恋なんてしないなんて。

いちごを持っているところ

めでたく、3回目にして「玉子たくあん焼き」を食べられたのでした。
マジでめでたい。なんなら、今年の3大トピックスです。

酒場に行けなくなるのなら恋人なんていらないと思いつめたことも、「川名」へ行けない苦しみを別の酒場で忘れようとしたことも、あったりなかったりしました。

諦めなくてよかった。

最後の最後に残しておいたイチゴを口に放り込んで、季節外れの酸っぱさがじゅわっと広がる。
マスターの狙い通り、栄養不足の私にしみる味でした。

もしかしたら、長い間行けなくても心に留まり続けるお店こそ、いい酒場なのかも。
どうしても行きたくなる「川名」の魅力、伝わったかなぁ。

店舗詳細

店舗名川名
住所東京都杉並区阿佐谷北3-11-20 第二川名ビル 1F
電話番号03-3339-3079
営業時間16:00~23:00
定休日月、火曜日
HPhttp://www.asagaya-yuyake.com/%E5%95%86%E5%BA%97%E4%B8%80%E8%A6%A7/%E7%84%BC%E9%B3%A5%E5%89%B2%E7%83%B9-%E5%B7%9D%E5%90%8D/
《ふくい》

ふくい

兵庫県出身。コの字酒場大好き、老舗の塩対応にグッとくるライター。 下町に暮らし、商店街で酒を飲む毎日。たまにイベントで居酒屋をやります。

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