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廃業寸前の蔵を救った日本酒!宮城が誇る銘酒「日高見」旨さの秘密に迫る

現在では全国区で愛されている「平考酒造」の「日高見」。実はこの日本酒、20年ほど前に生まれたばかりの銘柄だと知っていましたか?

「平考酒造」について

1861年(文久元年)、宮城県石巻市清水町で創業した「平孝酒造」。七福神や菊の司で有名な「菊の司酒造」から分家して、酒造業を新たにスタートさせました。

平孝酒造のある清水町は、その名の如く名水が湧き出る地として有名であり、酒造りに最適だと初代当主が見惚れて、この土地を選んだのだそう。

そんな平孝酒造では、現在2つの銘柄の日本酒が販売されています。

普通酒では、代々慣れ親しまれてきた「新関」。そして、特定名称酒としては20年ほど前から販売を開始した「日高見」です。

「新関」は地元で親しまれるお手軽なお酒として、「日高見」は全国区で愛されるお酒を目指して造られているんだそう。

蔵を変えた酒

平考酒造では「新関」を代々醸造していましたが、それだけでは経営がままならい状態でした。五代目当主である「平井 孝浩」が継承した時には、廃業寸前の状態だったそうです

しかし、日本酒級別制度の廃止を良いきっかけとし、日高見ブランドで新しく酒造をしていくことを決意。10年もの準備とこだわりを重ね、平成2年に「日高見」が誕生しました。

もちろん、全てが順風満帆だったわけではありませんが、地元紙で”日高見の時代”という連載が始まったり、テレビで日高見の国を題材にした番組が放映されたりと、日高見にとって良い方向に向く出来事がたくさんあり、現在のブランドの地位が確立されていったのです。

ちなみに、日高見の名前の由来は「日本書紀」にも載っている古代都市。太陽に恵まれた肥沃な土地と記されており、蔵元がある宮城県石巻市と深く関わりがあったそうです。

五代目当主の努力

実家に戻るまで、何1つ酒造のことを勉強して来なかった当主の努力は、並大抵のものではなかったと言われています。

特に江戸前寿司に合うお酒として「日高見 超辛口純米酒」を造る際には、東京中の寿司という寿司を食べ尽くし「酒よりも寿司を熱く語る蔵元」と自負するほどになったのだそうです。

日高見の旨さの秘密

日高見の仕込み水として使われているは、牡鹿半島の伏流水。米は山田錦、蔵の華、ひとめぼれなどが使用されています。

純米大吟醸・純米吟醸酒・純米酒、どのお酒もほぼ”吟醸造り”と言っても過言ではない程に手がかかっていますが、値段は比較的リーズナブル

2,000円前後で購入できる商品も多数あるため、日本酒初心者でも手が届きやすいのが嬉しいですよね!

また、魚料理と合う日本酒の製造を目指しているため、香りは程よく、魚を食べたときに料理の味を邪魔しないような工夫がなされているんです。

食べ終わったあとに、口の中がリセットされるようなさっぱりとした味わいが魅力。ぜひ食中酒として楽しんでみてはいかがでしょうか?

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