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Fusicが天郷醸造所の関連会社化を完了、議決権29.8%保有・優先株オプション行使で54.9%に

・Fusicが天郷醸造所を関連会社化、12月1日完了
・議決権29.8%、優先株オプション行使で54.9%に
・貸付75百万円は事業開始の諸費用に充当

nomooo pro 企業動向
Fusicが天郷醸造所の関連会社化を完了、議決権29.8%保有・優先株オプション行使で54.9%に
  • Fusicが天郷醸造所の関連会社化を完了、議決権29.8%保有・優先株オプション行使で54.9%に

Fusic(証券コードは5256、上場市場は東証グロース・福証 Q-Board)は、天郷醸造所の株式を取得し、関連会社化が完了したことを2025年12月1日(月)に発表しました。

2025年11月に公表していた計画に基づくものです。

取得スキームの概要

Fusicは本株式取得により、天郷醸造所の議決権の29.8%を保有しました。天郷醸造所が実施した第三者割当増資の引受により、無議決権種類株式であるB種優先株式555,556株を取得しており、議決権付与オプションを行使した場合の議決権所有割合は54.9%となります。

株式譲渡実行日および第三者割当増資実行日は2025年12月1日(月)です。人的関係では、Fusicの取締役副社長 濱﨑陽一郎氏が、天郷醸造所の社外取締役に就任予定です。取引関係としては、金銭消費貸借契約を締結し、総額75百万円の貸付を実施する予定で、資金は清酒製造事業の開始に係る諸費用に充当されます。

天郷醸造所の事業とブランド

天郷醸造所は福岡県田川郡福智町弁城1813に所在し、事業内容は「その他の醸造酒製造及び販売」、資本金は6,330万円です。設立は2023年12月14日(木)。2025年3月に酒蔵建設が完了し、2025年9月1日(月)に国税庁からその他の醸造酒製造免許が交付され、本格稼働を開始しました。

創業者で代表取締役の中山雄介氏は福智町出身で、Amazon Japanや楽天で食品飲料・酒類事業に携わった経歴を持ちます。福智町産の米や果物、ハーブと水源林の水を生かしながら、製造・品質管理から販売・流通、マーケティングまでデジタル技術の活用を進め、NFCタグによる顧客体験も導入しています。

主力ブランド「在る 宵(あるよい)」の第一弾として、クラフト醸造酒「天郷 -amanosato-」の初回製造分の予約販売を2025年10月1日(水)に開始しました。

Fusicの狙いと業績影響

Fusicは、クラウド・AI・IoTのシステム開発で培った知見を生かし、伝統産業にテクノロジーを融合する方針です。九州地域・特定産業領域で「驚きの角度から世の中をアップデートしつづける」ビジョンを具体化し、非IT事業をポートフォリオに組み込むことで中長期的な成長と海外での収益機会の創出を目指しています。

同社は、今回の関連会社化が2026年6月期の業績および財務に与える影響は軽微と見込んでおり、状況に変化が生じた場合は速やかに開示するとしています。


《nomoooニュース》

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