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人気カクテル「カミカゼ」とは?美味しい飲み方やレシピを徹底解説

BARで注文すると、ロックグラスに注がれて出てくる「カミカゼ」。ウォッカベースのこのカクテルは、カットライムが添えられるシンプルな見た目が特徴的です。 また、洋酒で作るのにも関わらず日本風の名前がついているのも興味深いで …

お酒を選ぶ ウォッカ
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BARで注文すると、ロックグラスに注がれて出てくる「カミカゼ」。ウォッカベースのこのカクテルは、カットライムが添えられるシンプルな見た目が特徴的です。

また、洋酒で作るのにも関わらず日本風の名前がついているのも興味深いですよね。この記事では、カミカゼの味の特徴や歴史、名前の由来からカクテル言葉まで詳しく紹介していきます。

カクテル「カミカゼ」とは

カミカゼ

カミカゼってどんなカクテル?

カミカゼは、世界的に人気のスピリッツ「ウォッカ」をベースにしたカクテルの1つです。「バラライカ」というウォッカベースのカクテルと、レシピはほとんど同じです!

このように、混ぜるジュースが違うだけで、名前が変わってくるカクテルは他にもいくつかあります。

カミカゼの味の特徴

パンチの利いたウォッカベースのカクテルですが、味は中辛から辛口と言われているカミカゼ。ライムの風味が後味をより一層さっぱりとさせてくれるのが魅力です。

ライムカットが添えられていることも多いので、一見甘いカクテルのような雰囲気ですが、カクテルの中でも比較的刺激の強いのが特徴。カクテルグラスやワイングラスには入れず、氷をいれたロックで飲むスタイルなので時間の経過によって味が変化するのも魅力の1つです。

カミカゼの名前の由来

カミカゼの名前の由来は、第2次世界大戦の時に日本で発足した「神風特攻隊」です。神風特攻隊のように鋭い口当たりなので、この名前になったのだそう。ちなみに、このカクテル「カミカゼ」を考えたのはアメリカ人という説が有力。戦争時の神風特攻隊は、アメリカ人にとってよほど衝撃的だったのでしょう。

戦闘部隊や戦闘機が名前の由来になっているカクテルは「フレンチ75」「B-52」など、第1次世界大戦以降に多く登場しています。和名がつけられたものは珍しいですが、カミカゼの他には「サムライ」というカクテルも存在しています。

カミカゼの歴史について

神風とは、日本書紀に登場する「神の力で起こる敵をなぎ倒すほど強い風」のこと。1200年代にフビライハンが日本に遠征軍を送って2度侵略しようとしたときに、日本を守ったとされています。

カミカゼの名前を付けたアメリカ人はアメリカ在住だったとも、米軍占領時代の横須賀基地に所属していたともいわれています。このことから、カミカゼが誕生したのは、第二次世界大戦終わりの1945~1952年頃と考えられます。

アルコール度数は?

レシピやバーテンダーの作り方にもよりますが、カミカゼのアルコール度数は25度前後になることが多いです。

氷を入れて楽しむカクテルの中ではアルコール度数が高い部類に入りますので、お酒が苦手な人にとっては少しキツく感じるかもしれません。

カミカゼのカクテル言葉

カミカゼのカクテル言葉は「あなたを救う」です。

国のために、命かけて戦闘機に乗り込んだ神風特攻隊の気持ちそのままのような意味がありますよね。強い力で大きな困難を打ち砕くといったニュアンスもあるので、大切な人と一緒に飲んだり、助けてあげたい人を想いながら飲みましょう。

専門家の一言メモ

カミカゼを注ぐロックグラスは別名「オールド ファッション ド グラス」といいます。

カミカゼはこう飲む!美味しい飲み方解説

カクテル

ロングカクテルに部類されるカミカゼは談笑したり、おつまみを楽しんだりしながら時間をかけて飲めるのが特徴。

ショートカクテルのように急いで飲まずとも、ゆっくりと時間をかけて飲んでも問題ありません。氷の溶け具合によって味の変化をん楽しめるのもカミカゼの魅力の1つですが、完全に薄まってしまうと水っぽくなってしまいますのでいい塩梅で飲み干すのがおすすめです。

美味しいカミカゼの作り方・レシピ

カクテルを作っているバーテンダー

カミカゼのレシピ・作り方

材料

・ピナクルウォッカ 20ml
・ホワイト・キュラソー(トリプルセック) 20ml
・フレッシュライムジュース 20ml

上記の材料をシェイカーに入れ、シェイクしたら大きな氷を入れたロックグラスに注ぎます。

カクテルを作るときは、シェイクする回数や強さが大切です。カミカゼは10回以上、強すぎず、弱すぎない力でリズミカルにシェイクしてください。

シェイカーでカクテルをシェイクする時のコツは、蓋を下にすることです。利き腕と反対側の肩のところでシェイカーを構えて、斜め上と構えたところの2点を往復するようにシェイクしましょう。

乱暴にシェイクすると泡立ってしまうので、シェイクするスピードは最初ゆっくりでだんだんはやくして、最後にまた徐々にゆっくりにすると成功しやすいですよ。

専門家の一言メモ

カミカゼはもともとウォッカ45ml、ライムジュース15ml、キュラソーがティースプーン1杯というバランスでした。時代と共にレシピが変化しています。

カミカゼの材料について

カミカゼをつくるとき、意外に重要となるのが氷です。ふつうの製氷機でつくった氷をいくつか入れてもカクテルはつくれますが、シェイカーの中で溶けやすく水っぽくなってしまいがち。

そのため、市販のロックアイスを買うか、小皿などに水を溜めて固めて大きな氷を作っておくのがおすすめです。

専門家の一言メモ

ライムジュースを使うと甘みが強くなるので、さわやかに仕上げたい場合はライムを絞って果汁を入れましょう。果汁を使うときは絞ってから分量を量って入れると、正しい割合でつくれます。

カミカゼの材料「ウォッカ」について

無味無臭のウォッカは「どれを選んでも同じ」と思う方も多いかもしれません。しかし、ベースで使うウォッカによってカミカゼの味わいは大きく変わってきます。

ここからはカミカゼのベース・ウォッカについて解説しましょう。

ウォッカ

ウォッカとはどんなお酒?

ウォッカは蒸留酒の一種。同じ蒸留酒には、焼酎やウイスキーなどがあります。ロシア発祥のお酒というイメージがありますが、スウェーデンやポーランドで産まれたという説もあるのだそう。ただ世界的に、ロシアのオリジナルアルコールとして宣言する権利が認められています。

ウォッカは小麦やライ麦など穀類を原料としているものが一般的ですが、ぶどうやリンゴなど果実を加えたものもあります。またアクセントにはちみつを使ったウォッカ、トウガラシを使ったウォッカなどもあるなど想像以上にバラエティー豊かなラインナップが揃っているお酒なのです。

カミカゼのウォッカはどのように選ぶ?

ウォッカを選ぶ場合は、カクテル向きのアルコール度数かどうかを確認しましょう。90%超えのアルコール度数だとカクテルには向きません。アルコール度数は40%前後、そしてライムの風味を邪魔しないクリアな「ピュアウォッカ」を選びましょう。

ピュアウォッカでは、雑味や濁りを取り除いた「スミノフ ブラック」や、風味が抑えられていて果汁と高相性の「ギルビー ウォッカ」などがカクテルベースに適していますよ。

もし柑橘類の風味がしっかり出たカミカゼを作りたい場合は、あえてフルーツの風味がつけられた「フレーバード」というウォッカの種類もいいでしょう。

フレーバードでは、さわやかなレモンの香りが特徴の「ロシア ウォッカ リモンナヤ」、ラ・フランスの上品な香りが特徴の「グレイグーズ ラ ポワール」などがもおすすめ。

カミカゼはシンプルなレシピなのでベースとなるウォッカで、全体的な味や風味が決まります。どんなカミカゼを飲みたいかイメージしてからベースとなるウォッカを選ぶと、予想外の味に仕上がってしまうリスクを減らせますよ。

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ウォッカをベースにした他のカクテル

カクテル

◯ブラックルシアン

材料

・ウォッカ 40ml
・コーヒーリキュール 20ml

作り方

グラスの氷を入れて、コーヒーリキュールとウォッカを注ぎ、軽くかき混ぜれば完成です。

ブラックルシアンは、ウォッカとコーヒーリキュールを混ぜるだけのシンプルなカクテルです。2つとも手に入りやすいので、自宅でも簡単に楽しむことができます。追加で生クリームを加えると「ゴッドマザー」というカクテルになり、ウォッカをテキーラに変えると「ブレイブブル」、ウォッカをブランデーに変えると「ダーティーマザー」になります。

◯モスコミュール

材料

・ウォッカ45ml
・ライムジュース15ml
・ジンジャーエール 90ml
・ライムスライス 1枚

作り方

氷を入れたグラスにウォッカとライムジュース、ジンジャーエールを注いで、軽くかき混ぜれば完成です。

モスコーミュールは、ウオッカをベースにジンジャーエールを加えた定番のカクテル。ウォッカベースのカクテルとして世界的に有名かつ、人気です。爽やかな口当たりと、キリッとした辛口の味で飲みやすいカクテルです。

◯ウォッカ・マティーニ

材料

・ウォッカ 45ml
・ドライ・ベルモット 15ml

作り方

冷やしたグラスにウォッカとドライ・ベルモットを注ぎステアして、最後にオリーブを添えたら完成です。

ウォッカ・マティーニは、「カクテルの王様」と称されるマティーニのアレンジレシピで、ジンをウォッカ に変えたカクテルです。ウォッカがベースなので、クセがなくよりキレのある口当たりが特徴です。

「専門家の一言メモ」

ウォッカをカクテルベースとして使う場合は、冷蔵庫でキンキンになるまで冷やしておきましょう。しっかり冷やすことで、角が取れてとろみのあるまろやかなカクテルになります。

まとめ

カミカゼ

カミカゼはロングカクテルとしてはアルコール度数が高いです。しかしながら、シンプルな材料でつくれるので、自宅で気軽に挑戦できます。

カクテルグラスを持っていなくても、シェイカーさえあれば作れるので、お酒に強い人がじっくり酔いたい時におすすめですよ!

《西口和史》

西口和史

お酒の商社で15年間営業職に従事しました。 お酒については専門家と対等に話ができるレベルです。 知識と経験を活かしてお酒の記事を中心にご紹介していきたいと思います。

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