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バレンタインにおすすめ!チョコレートに合うウィスキーの選び方をご紹介

最近なにかと話題のチョコレート。 “高カカオチョコレート”や“bean to bar”という言葉もよく耳にするようになりましたよね。 2016年から“チョコレート検定”というものも行われるようになり、昨年の受験者数はなん …

お酒を選ぶ ウイスキー
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ウイスキーのイメージ

最近なにかと話題のチョコレート。
“高カカオチョコレート”や“bean to bar”という言葉もよく耳にするようになりましたよね。

2016年から“チョコレート検定”というものも行われるようになり、昨年の受験者数はなんと2000人以上!!

また“テオブロミン”や“ポリフェノール”が多く含まれているため、健康食品としても取り上げられています。

今回は、そんな再注目されているチョコレートのお供として飲みたい「チョコレートのタイプ別相性ぴったりのウィスキー」をご紹介します。

チョコレートとウィスキーはなぜ合うの?

ウイスキーボンボン

お酒のおつまみとしても人気のチョコレート、もちろんウィスキーにもぴったりです。なぜなら、ウィスキーとチョコレートには、香りや風味に共通点が多いから。

たとえば、チョコレートにある甘味はウィスキーの原料である麦由来の甘味、渋みや苦味は、樽熟成する過程で染み出す樽材特有の風味と共通しています。

チョコレートに合うウイスキーを選ぶコツ

といっても、チョコレートには、なめらかな甘さやビターでスパイシーなもの、果実味溢れるものなど、タイプは様々。
作り方やカカオ豆の産地、カカオの含有量など、少しの違いで大きな味の変化が生まれます。
せっかくならチョコレートの味を引き立たせるようなウイスキーを選びたいですよね。

チョコレートに合うウィスキーを見極めるポイントは、ミルク系チョコレートには滑らかで熟した甘みのあるウィスキー、果実系チョコレートには果実のような芳醇な香りを持つウィスキーというように、チョコレートのタイプに合ったウィスキーを選ぶのが◎
今回もチョコレートのタイプ別に合わせて、オススメのウイスキーを紹介していきます!!

ミルク系チョコレート

チョコレート
舌の上で滑らかにとろけるミルク系チョコレートには、完熟フルーツのような熟した甘味のあるウィスキーがおすすめです。

⚫︎シーバス・リーガル(スコットランド)

シーバスリーガルは、200年以上の伝統を持つ、スコッチウイスキーを象徴するブランドです。

現在は200以上の国と地域で販売されている、世界的にも人気なウイスキー。

世界トップ5のシェアを誇るブレンデッド・ウイスキーは職人たちによって代々受け継がれてきました。
ハチミツや果実を感じるアロマと、バニラや完熟りんごのようなまろやかでクリーミーな味わいは、チョコレートの風味と一緒にステキな余韻を醸します。
ハイボールにしても、ロックにしてもクセが少なく飲みやすい点も魅力的ですね。

⚫︎山崎(日本)

「山崎」を造っている山崎蒸留所は、京都の西南にあります。
温暖かつ湿潤という好条件な環境や日本名水百選にも選ばれた綺麗な水の揃う山崎は、ウイスキーづくりの理想郷。
ここでこだわりのジャパニーズウイスキーが誕生しました。

2014年には、世界一のシングルモルトに選ばれた「山崎」。
シングルモルトウイスキーというのは1つの蒸留所でつくられた、大麦麦芽のみを原料とする「モルトウイスキー」だけを瓶詰めしたものです。

多様な原酒を合わせることで、個性が重なり合い、華やかな香りと甘くなめらかな味わいが実現しました。
熟した果実のような芳醇な甘みとミルクチョコレートと出会う瞬間は、まさに運命的。

ちなみに、サントリーの蒸留所見学ツアーに参加すると、試飲の際はチョコレートが供されます。
それだけ、山崎とチョコレートは相性抜群なんですよ。

ビター系チョコレート

チョコレート

カカオの香ばしさがじゅわっと迫るビター系チョコレートには、爽やかな香りを持つウィスキーやスモーキー・スパイシーなウィスキーがぴったりです。

⚫︎ボウモア15年ダーケスト(スコットランド/アイラ島)

1779年に創業したアイラ島最古の蒸留所で造られており、“アイラの女王”とも呼ばれる「ボウモア」。

15年ダーケストは15年熟成のボウモアを、シェリー樽で熟成させたものです。
2010年香港インターナショナルワイン&スピリッツコンペティション金賞受賞し、ISC2016年でも金賞を受賞する実力派ウイスキー、世界のウイスキーファンからも注目されています。

アイラ島のシングルモルト独特のスモーキーさに、やわらかな果実の香りや甘みを感じ「ボウモア15年ダーケスト」。
バーボン樽で12年間熟成させた原酒を、さらにオロロソシェリー樽で3年間更に熟成させるという一手間を加えることで独特な味わいを生み出しています。

ダークチョコレートのような余韻が、ビターなチョコレートの風味をキリッと引き立たせます。

⚫︎タリスカー 57° ノース(スコットランド/スカイ島)

タリスカーが生産を開始したのは1830年、日本でいうと幕末にさしかかった時代です。
自然と海に育まれた環境で、創業当時からの製法を貫き通しています。

タリスカー 57° ノースはアメリカンオークのリフィル​​樽で熟成されたシングルモルトウイスキーです。
こちらのウイスキーはタリスカー蒸留所の緯度に合わせて、アルコール度数57度でボトリングされました。

口当たりは甘いですが、だんだんとスモーキーな香りが広がる力強いウイスキーです。
後に残るブラックペッパーのようなピリピリとした余韻は、ビターでスパイシーなチョコレートにぴったり。

チョコレートの風味とケンカするようで、実はお似合いのカップルという感じは、まさに熟年夫婦の風格!?

ホワイトチョコレート

ホワイトチョコレート

クリームのような口溶けが心地いいホワイトチョコレートには、バニラが香るふくよかな甘味のウィスキーがよく合います。

⚫︎メーカーズマーク(アメリカ)

アメリカ・ケンタッキー州の小さな蒸溜所からでつくられている「メーカーズマーク」。
230年という長い歴史の中で、ノウハウを受け継ぎ、由緒ある最高品質のバーボンウイスキーを作り続けています。

原材料は、一般的にバーボンウイスキーに使用されるライ麦ではなく、冬小麦を使用するしています。
小麦を使用することでライ麦よりも繊細な甘みとなめらかさを生み出しています。

また、現代社会では珍しく、効率よりも品質を優先するために、手作業での作業を基本としています。
世界中からの評価も高い最高品質のバーボンは、唯一無二のハンドメイドだからこそ造ることができます。

クリーミーな味わいのハイクオリティーバーボンは、ホワイトチョコレートにぴったり。
贈り物としても最適ですよ。

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MAKER'S MARK(メーカーズマーク)
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⚫︎ブッシュミルズ(アイルランド)

1608年創業と言われている、現在操業中のアイリッシュウイスキー蒸留所の中では世界最古の歴史を誇っています。

アイリッシュウイスキー伝統の3回蒸溜製法を現在も続けており、スモークしていない麦芽であるアンピーテッドモルトと100%麦芽化したノンピート麦芽を組み合わせて使用したモルト原酒にこだわっています。

3回の蒸留により、軽くでフルーティな味わいを生み出しています。
またアンピーテッドモルトの使用が、スモーキーさや土臭さなどウイスキー独特の飲みにくさを低減し、親しみやすいスタイルになっています。

こちらの「シングル・モルト10年」は、蒸留の特長がよくあらわれた、甘くスパイシーな味わいが特徴です。

スコットランドに比べ、クリーンでスムースな味わいのアイリッシュ・ウィスキー
中でもブッシュミルズは、絹のようにしっとりした甘みとキャラメルのような香ばしいうまみが秀逸。
ホワイトチョコレートとの相性もとても良いですよ。

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ブッシュミルズ
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ベリー系チョコレート

ベリー

甘酸っぱさが弾けるベリー系のチョコレートには、爽やかな酸味やフルーティな芳醇さが漂うウィスキーがおすすめ。

⚫︎マッカラン(スコットランド/スペイサイド)

18世紀から製造を始め、その後政府登録蒸留所となったスコットランドの名門蒸留所で造られているウイスキーです。

“シングルモルトのロールスロイス”と言われている、まさにベストオブシングルモルト。
こだわりのシェリー樽で最低12年間熟成させた原酒のみを使用している、もっともスタンダードなマッカランです。

「マッカラン」は日本で1番売れているシングルモルト。
日本人も親しみやすい味わいで、人気のウイスキーです。

シェリー樽で熟成されたドライフルーツのような爽やかな酸味は、甘酸っぱいベリー系チョコレートをまろやかに包みます。

柑橘系チョコレート

柑橘フルーツ

オレンジの苦味や酸味をチョコレートの甘味がやさしく包む柑橘系チョコレート。こちらも、ほのかに酸味を感じるウィスキーや、ふっくらとした甘味を持つウィスキーがよく合います。

⚫︎余市(日本)

本場のウイスキーづくりを学び、帰国した竹鶴政孝が1934年に創業したニッカウヰスキー最初の蒸留所が、北海道・余市蒸溜所です。
スコットランドに似た気候と風土を併せ持つ地を探し求めて北海道という理想郷を探し出し、そこで学んだウイスキーづくりを再現しました。
人気朝ドラの1つである「マッサン」のモデルで話題になりました。

世界でも珍しい、石炭直火蒸留によって造られた原酒を使い、熟成させることで、力強いウイスキーへと成長していきます。
重めではありますが、複雑な味わいとコクのあるシングルモルトウイスキーです。

まったりとした口当たりの中に、かすかなスモーキーフレイバーと柑橘類、花のような香りがふわっとそよぎます。
ふっくらとした味わいが柑橘系のチョコレートと相性抜群です。

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味わい方にもコツがある!?

チョコレート

チョコレートとウィスキー双方の風味を存分に引き出すには、まずチョコレートを口に含み、ゆっくりと溶け出したところでウィスキーをとろっと流し込みます。お互いの香味をより引き立たせ、チョコレートとウィスキーがとけ合う幸せな瞬間を心ゆくまで味わうことができますよ!

まとめ

常温でいただくチョコレートには、ストレートやほんの少し加水したウィスキーを。生チョコなど、冷たい状態でいただくチョコレートには、ロックやハイボールを合わせるといったように、チョコレートとウィスキーの「温度」を合わせるのがポイントです。

ご紹介したウィスキーはほんの一部。「似た風味を探す」というポイントを押さえて、ぜひ自分好みの「チョコレート&ウィスキー」のマリアージュを探してみてくださいね!!

《TOMO》

TOMO

お酒の神様とロックの神様を信望するフリーライター。お酒の周りに集う美味いツマミや巧い音楽、すてきな人たちとの出会いを求めて世を遍く。「ビール」と「乾杯」という言葉をいち早く覚えた一女児の母。ジャパンビアソムリエ協会認定ビアソムリエの資格を所有。

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