TOP / お酒を選ぶ / カクテル「スクリュードライバー」とは?美味しい飲み方、作り方徹底解説

人気のカクテル「スクリュードライバー」。一度は聞いたことがある、また飲んだことがあるという人は多いでしょう。

しかしその歴史やプロフィール、こぼれ話まで知っている方は少ないかもしれません。今回はスクリュードライバーに関わるお話をご紹介します。

スクリュードライバーとは?

スクリュードライバー

スクリュードライバーってどんなお酒?

「スクリュードライバー」は、ウォッカとオレンジジュースを混ぜた、比較的シンプルなカクテルのこと。作り方に複雑なプロセスもありませんから、自宅で作って飲むにも適したカクテルといえるでしょう。

簡単である一方、材料の選び方や配分量、氷によって味に変化が生まれてくるのが特徴です。

スクリュードライバーの材料について

先述の通り、スクリュードライバーの材料は2つだけ。しかしそこには、お酒を飲むならば知っておきたい様々な雑学が詰まっています。

ウォッカについて

材料のウォッカはアルコール度数平均40度という強めのお酒。

名前の由来はロシア語の「ジーンナヤ・ヴアーダー」訳すと「生命の水」。この水=「ウォータウォッカー」が「ヴァーダー」、そして「ウォッカ」に変化していきました。

元々は、農民が地酒として製造していた歴史もあります。19世紀に入ってから上流階級の人々が飲むようになり、帝政ロシアの末期には政府経常収入の30%近くがウォッカの酒税で占められるようになっていたのだそう。

ウォッカの原材料はジャガイモや大麦、小麦、とうもろこしなどの穀物類。蒸留後に白樺の活性炭を使ってろ過していきます。そのため、ほとんど無色・無味・無臭。

他の材料の風味や味、香りを損ねることがないので、スクリュードライバー以外のカクテルのベースとしてもよく使われます。

オレンジジュースについて

ウォッカと混ぜるのは、オレンジジュース。オレンジにかかわらずみかん、夏みかん、ネーブルなどの柑橘系の果物を絞って加えることも。

レモンやライムとなるとちょっと離れすぎてしまいますが、みかんやオレンジ、と呼ばれるものを入れると考えれば間違いありません。

スクリュードライバーの特徴

スクリュードライバー

スクリュードライバーの味って?

味は、ウォッカの辛口にオレンジのもつ甘さが加わった、中甘辛口。当然のことながらオレンジの香りがします。色は黄色系です。

スクリュードライバーのアルコール度数

アルコール度数は12度前後が基本のスクリュードライバーですが、ウォッカの分量を変えることでアルコール度数は調整可能です。ウォッカのアルコール度数は平均して約40度もあるので、ウォッカの分量には注意が必要です。

スクリュードライバーは他のカクテルと比べ、ややアルコール度数が低めのカクテルです。「スピリッツ」と呼ばれる、ウォッカやラム、ジン、テキーラなど、度数の高いお酒で作ったカクテルの中では、比較的アルコール度数が低いといえます。

また他のお酒と比較しても、ワインが10〜14度、日本酒が15度、焼酎が20〜25度なので、スクリュードライバーのアルコール度数がさほど高くないことがわかります。

ただし、ビールのアルコール度数が4〜5度であることを考えると、決して低いわけではないので、飲み過ぎには気をつけましょう。

スクリュードライバーのカロリー・糖質

スクリュードライバーのカロリーは、コップ1杯(150ml)で120〜160kcal程度だといわれています。ハイボールの約70kcalや、ワインの約90kcalと比べると、ややカロリーは高めだといえます。

使用する材料にもよりますが、糖質は15g前後。他のお酒と比べると、蒸留酒であるウイスキーやブランデーは糖質ゼロ、ワインが2〜3g程度、ビールが10〜15g程度なので、比較的高いといえるでしょう。

スクリュードライバーの別名

スクリュードライバーには「レディー・キラー」という別名があります。直訳すると「女殺し」という意味で、かわいらしい見た目と甘い口当たりに反し、アルコール度数が高いため、女性がつい飲みすぎてしまうことが由来です。

ウォッカは強いお酒ですが、オレンジジュースを混ぜることで口当たりがとてもよくなるので、いつの間にか酔いが回ってしまうなんてことも。飲み過ぎには気をつけましょう。

スクリュードライバーのカクテル言葉

スクリュードライバーのカクテル言葉は、「あなたに心を奪われた」です。おしゃれなカクテルらしい、恋愛に関するキーワードなのが印象的ですね。

気になる女性とお酒を飲む時、スクリュードライバーをプレゼントして、さりげなくアプローチしてみてはいかがでしょうか。

スクリュードライバーの飲み方

スクリュードライバーを楽しむ2人

スクリュードライバーは、食前酒やオールデイ酒と呼ばれるカクテルです。

食前酒はその名のとおり、食事をとる前に飲むのに適したお酒です。食欲を増すために飲むお酒としても、スクリュードライバーは使えます。

オールデイ酒とは聞きなれないかもしれませんが、「どの時間帯でも飲むことができるお酒」という意味です。

日本では日中にお酒を飲む機会は多くありませんが、例えば卒業祝いのパーティーなどのお祝いの席でも使えるカクテルなのです。

専門家の一言メモ

オレンジ搾りたて100%のものを「フレッシュ・オレンジジュース」と呼びます。

一方でオレンジジュースに似せた無果汁のものを使用することもあるのが実情。こだわりの強いお店は、フレッシュ・オレンジジュースを使う傾向が強いようですね。

スクリュードライバーの名前の由来と歴史

スクリュードライバーの由来ねじ回し

油田で働いているアメリカ人労働者が喉の渇きをおさめるために、即席でカクテルを作ったのが始まりという説があります。

現場にはマドラーがないため、ねじ回し(スクリュードライバー)でかき混ぜたのが名前の由来です。

また、1919年から1933年までアメリカでは禁酒法が施行されていました。この間、なんとかお酒を飲むためにウォッカの無味無臭さにオレンジジュースを混ぜて、いかにもオレンジジュースを飲んでいるように見せかけたとも伝えられています。この頃のスクリュードライバーは、アルコール度数も高く飲みにくかったようです。

かつてスクリュードライバーは、「ゴールデン・スクリュー」と呼ばれることもありました。

現在、「ゴールデン・スクリュー」は、スクリュードライバーをシェイカーを使ってシェークしたものを指します。スクリュードライバーと材料は同じですが、シェークする分、まろやかな味わいになるのが特徴です。

いずれの説も有力ですが、「ねじ回し」などという名前の付いたカクテルというだけでも、とても興味深いものですね。酒の席で話題として披露してみてはいかがでしょう。

専門家の一言メモ

カクテルの語源説には様々な説があります。メキシコでは木の枝説、アメリカでは鶏尾説など。いずれにしてもお酒を混ぜるのに使う道具ではないだろうと笑ってしまいます。スクリュードライバーだけではなく、カクテル全般にそんな話があるのは不思議ですね。

スクリュードライバーの作り方 

スクリュードライバーを作るバーテンダー

ウォッカとオレンジジュースを混ぜるだけの簡単なカクテルではありますが、分量が分からないと作りづらいもの。作り方を詳しくご紹介しますので、参考にしてください。

標準的な作り方

材料・手順

・氷 適量
・ウォッカ45ml
・オレンジジュース135ml

①氷をグラスに入れて、ウォッカ、オレンジジュースを入れる
②ステアをする

ステアとはかき混ぜるという意味ですが、卵を溶く時のように激しくかき混ぜるのではありません。氷を持ち上げる程度に軽く混ぜるのがコツです。ウォッカの辛さがおさえられ、飲みやすいカクテルに仕上がります。また、ステアによって果物のもつ酸味を味わうことも可能です。

カクテルの製法は「ステア」の他にも、「ビルド」「シェーク」「ブレンド」などがあります。

ビルドとは、グラスに氷とベースとなるお酒を入れ、ジュースで混ぜ合わせて作る製法のことです。特別な器具を用意する必要がなく、自宅でも簡単に作ることができます。

シェークは、シェーカーという器具に氷と材料を入れて振ることで、混ぜ合わせる製法です。材料をよく混ぜて冷やすことができるので、まろやかな味わいになるのが特徴です。

ブレンドでは、ブレンダーというミキサーにクラッシュドアイスと材料を入れて作ります。シャーベット状のカクテルを作りたい場合は、ブレンドによって作ることができます。

バーのような美味しいスクリュードライバーの作り方

材料・手順

・氷 適量
・ウォッカ45ml
・生オレンジ 1個

①あらかじめグラスに氷を入れ、冷やしておきます
②オーダーを受けてからオレンジを絞って60cc計量します
③よく冷やしたウォッカ45mlと絞ったオレンジジュースをシェイカーに入れ数回軽く振り、グラスに注ぎます

カクテルは、毎回きちんと計量を行うことで味を一定にすることができます。またシェイカーで軽く振ることにより、果物の酸味を減らしてまろやかに飲むことができるのです。

自宅でも簡単に作ることができるスクリュードライバーですが、ステアするのと、軽くシェイカーで振るのには違いがあります。

スクリュードライバーはロングドリンク。つまり長い時間をかけて飲むお酒です。そのため氷を自宅の冷凍庫で作ったものではなく、氷屋さんが作った氷を使うのがおすすめです。氷が溶けていく時間や味に違いが出て、よりおいしいスクリュードライバーを楽しむことができるでしょう。

氷の量はキューブタイプ3個ぐらいが適量です。氷を入れすぎると、水っぽくなってしまうので注意が必要です。

氷屋さんの氷を用意できない場合の裏技として、水の代わりにオレンジジュースで氷を作ることが挙げられます。オレンジジュースで作った氷を使用することで、氷が溶けてスクリュードライバーが水っぽくなるのを防ぐことができます。

また、オレンジジュースにこだわることで、バーのような美味しいスクリュードライバーを作ることができます。ベースとなるウォッカは基本的に無味無臭なので、オレンジジュースが味の決め手となります。果汁度の高い、美味しいオレンジジュースを使って作りましょう。

見た目も重要です。スライスしたオレンジをグラスに添えたり、グラスにもこだわることで、より本格的なスクリュードライバーを作ることができます。

スクリュードライバーをアレンジしたカクテル

ハイベール・ウォールバンガー

ウォッカ10mlとオレンジジュース80mlにハーブのような香りのガリアーノというリキュールを30mlに追加します。アルコール度数が10~11度となりより飲みやすいカクテルができあがります。

イタリアン・スクリュードライバー

アーモンドの香りのアスレットというリキュールを30ml~45mlそこにオレンジジュースを適量加えます。スクリュードライバーという名前がついているのにウォッカは入っていないという、面白いアレンジですね。

スクリュードライバーのウォッカはどのように選ぶ?

ウォッカ

スクリュードライバーを作る際には、味や香りがあらかじめつけられたフレーバードウォッカではなく、何も足されていないピュアウォッカを使います。

また不純物が少ないものを選ぶのもポイントです。長年定評のある銘柄を選ぶと間違いありません。無色透明で、オレンジジュースを邪魔しない、クリアなテイストのものをセレクトしてください。

専門家の一言メモ

バーテンダーさんのこだわりの一杯を作るには、シェイカーが使われます。そしてシェイカーを使ったスクリュードライバー・カクテルは「ゴールデンスクリュー」と呼ばれます。

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スクリュードライバー以外のウオッカベースのカクテル7選

ウォッカカクテル

ソルティドッグ

材料

・ウォッカ 45ml
・グレープフルーツジュース 適量
・塩 適量

作り方

使用するグラスのふちに塩をつけてスノースタイルにします。グラスに氷を入れ、ウォッカとグレープフルーツジュースを注ぎ、軽く混ぜ合わせて完成です。

ソルティドッグは、ウォッカとグレープフルーツジュースを混ぜ合わせて作る、イギリス生まれのカクテルです。ソルティドッグは、イギリス海員たちのスラングで「甲板員」を意味し、潮風を浴びながら仕事をすることから「塩辛い野郎」と呼ばれるようになりました。当初のソルティドッグはジンをベースとしたカクテルで、製法もビルドではなくシェークでした。現在のウォッカをベースとしてスノースタイルのソルティドッグは、アメリカに渡ってから誕生したレシピです。

モスコーミュール

材料

・ウォッカ 45ml
・ジンジャーエール 適量
・(ライムジュース 適量)

作り方

氷を入れたグラスにベースとなるウォッカを入れ、ジンジャーエールを注いで軽く混ぜ合わせます。お好みでライムジュースを入れたり、カットしたライムを飾っても美味しく作ることができます。

モスコーミュールは1946年、アメリカ・ハリウッドのバーテンダー、ジャック・モーガンによって考案されました。直訳すると「モスクワのラバ(強情者)」という意味で、ベースであるウォッカの原産国がロシアであること、その口当たりの強さはまるで「ラバに蹴られた」ようであることから、モスコミュールという名前がつけられました。

ウォッカマティーニ

材料

・ウォッカ 45ml
・ドライベルモット 15ml

作り方

ミキシンググラスに氷とウォッカ、ドライベルモットを入れ、ステアしてグラスに注ぎます。この時、ミキシンググラスの中の氷は入れないように注意しましょう。最後にオリーブを飾ると、より本格的なカクテルを作ることができます。

ウォッカマティーニは、「カクテルの王様」と呼ばれるジンベースのマティーニを、ウォッカをベースにして作ったものです。ジンベースよりもクセがなく、爽やかな味わいとキレのある口当たりが特徴です。ウォッカマティーニは、映画「007」シリーズの主人公、ジェームズ・ボンドが愛したカクテルとされ、作中でもウォッカマティーニを注文する様子が描かれています。

シーブリーズ

材料

・ウォッカ 30ml
・グレープフルーツジュース 30ml
・クランベリージュース 30ml

作り方

カクテルシェーカーにウォッカとグレープフルーツジュース、クランベリージュースを入れてシェークし、氷を入れたロックグラスに注いで完成です。

シーブリーズは、直訳すると「海のそよ風」という意味で、グレープフルーツとクランベリーのフルーティな味わいが人気のカクテルです。1970年代から80年前後にアメリカ西海岸で発生した「シェーク・ロック」ブームを機に生まれました。シェーク・ロックとは、材料をシェークして氷を入れたロックグラスに注ぐ製法のことで、他にも「カミカゼ」などがこの製法で作られます。

チチ

材料

・ウォッカ 30ml
・パイナップルジュース 80ml
・ココナッツミルク 45ml

作り方

カクテルシェーカーにウォッカとパイナップルジュース、ココナッツミルクを入れて十分にシェークし、クラッシュドアイスを詰めたグラスに注げば出来上がりです。お好みでパイナップルやレッドチェリーなどのフルーツを飾ると、より本格的で可愛らしいカクテルを作ることができます。

トロピカルカクテルの定番「チチ」は、ミルキーで甘みのある柔らかい口当たりが特徴です。フランス語で女性用ブラウスの胸元にあるフリルを意味する「シシ」が名前の由来で、その後、「粋な」を表すスラングとしてアメリカでも広く使われるようになりました。

ビッグアップル

材料

・ウォッカ 45ml
・アップルジュース 適量

作り方

使用するグラスに氷とウォッカを入れ、アップルジュースを注いで軽くかき混ぜれば完成です。

ビッグアップルは、スクリュードライバーのアップルジュース版で、りんごの甘酸っぱい味わいが人気のカクテルです。オレンジジュースの代わりに、アップルジュースでウォッカを割って作ります。ビッグアップルは、有名なソルティドッグのバリエーションとして誕生したもので、カジュアルに飲みやすいことからアメリカでは特に人気があります。

ブラッディメアリー

材料

・ウォッカ 45ml
・トマトジュース 適量

作り方

氷を入れたグラスにウォッカとトマトジュースを注ぎ、軽く混ぜ合わせて完成です。レモンを絞ったり香辛料をふりかけることで、様々な味わいを楽しむことができます。

ブラッディメアリーは、1934年、ニューヨークの高級ホテルにある「King Cole Bar」のバーテンダー、フェルナン・プティオによって考案されたといわれています。16世紀のイングランド女王、メアリー1世が名前の由来で、メアリー1世は300名もの人を処刑したことから「ブラッディメアリー(血まみれのメアリー)」と呼ばれました。

ブラッディメアリーのトマトジュースが赤い血のようであることから、この名前がつけられました。名前の由来は少し怖いですが、その飲みやすさから非常に人気のあるカクテルです。

まとめ

スクリュードライバー

カクテルは様々ありますが、最も口当たりが良く、見た目もすっきりしているのがスクリュードライバーかもしれません。

バーテンダーさんが心を込めて作ってくれたカクテルの1口目は最高の味。そんな忘れられない味を自宅で再現し、ゆっくりと自分のペースで味わってみるのもおすすめです。素敵な家飲み時間を演出してみませんか。