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2019.6.7
ワイン

【ソムリエコラム】「シンデレラワイン」ってどんなワイン?各国のシンデレラワインも一挙ご紹介

シンデレラといえば、ディズニー映画を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?

そんなシンデレラの名がついた「シンデレラワイン」と呼ばれるワインがあります。

ここでは、フランスやカリフォルニアを代表するシンデレラワインの紹介も交えながら、シンデレラワインについて解説していきます。

「シンデレラワイン」とは

ある日突然生まれるシンデレラワイン

一般的にシンデレラワインとは、それまではほとんど無名に近かったワインがある日突然脚光を浴びて、非常に高値で取り引きされるようになったワインのことをいいます。

もともとあまり有名ではなかったワインですから、たいてい生産者の規模はあまり大きくありません。

そのため、市場の需要に供給が追いつかず、価格が一気に高騰してしまうのです。

シンデレラワインが生まれる背景

このようなシンデレラワインが生まれる背景には、いくつかの要因があります。

たとえば、有名なワインの評論家に高く評価されたり、有名なワイン雑誌で絶賛されたりすると、そのワイン世界中から一気に注目され、またたく間に市場から姿を消してしまいます。

また、世界的に有名な醸造家を招いて造られたワインなども、シンデレラワインになる可能性があると言えるでしょう。

フランスの有名なシンデレラワイン

それでは、フランスの有名なシンデレラワインを見ていきましょう。

シャトー・ル・パン

いまやシンデレラワインの代名詞的な存在ともなっている「シャトー・ル・パン」。
ボルドー地方のドルトーニュ川右岸のポムロール地区にあるシャトー(生産者)です。

1979年がファースト・ヴィンテージという歴史の浅いシャトーではありますが、1982年発行のワイン専門誌『ワインアドヴォケイト』で100点満点を獲得すると、一躍スターワインの座を獲得しました。

その畑はわずか2haしかなく、生産量は年間約7,000本と限られているため、現在でも非常に高値で取り引きされています。

シャトー・ペトリュス

シャト・ル・パンと同じくポムロール地区の有名なシンデレラワインに、「シャトー・ペトリュス」があります。

もともと無名だったこのワインのサクセスストーリーは、1889年のパリ博覧会で金賞を受賞したことから始まりました。

ポムロール北東部の小高い丘の頂上に位置し、土壌は周囲に比べても粘土が強く、「黒粘土」という特殊な粘土が表土に表れており、メルローというブドウ品種から最高のワインが造られます。

希少価値が高く、しばし天文学的な価格が付けられるため、ワイン愛好家の憧れの的となっているワインのひとつです。

カリフォルニアの有名なシンデレラワイン

次は、アメリカのカリフォルニアの有名なシンデレラワインを見ていきましょう。

スクリーミング・イーグル


カリフォルニア随一の高品質なワインが生み出されるナパ・ヴァレーのワイナリー、スクリーミング・イーグル。

1992年に創立したばかりですが、これまでに『ワインアドヴォケイト』において何度も100点満点や99点、98点という高得点が付けられています。

年間生産本数はわずか6000本程度と大変希少価値の高いワインで、世界でも争奪戦が起きるほどの言わずと知れたシンデレラワインです。

カレラ


「カリフォルニアのロマネ・コンティ」とも称えられるカレラ。

ワイナリーのあるソノマ・コーストのマウント・ハーランは、良質な石灰質土壌に、冷涼な気候と、ピノ・ノワールの栽培に理想的な環境がそろっているのです。

まだ誰もマウント・ハーランでワインづくりを行っていなかった40年ほど前、いち早く恵まれた場所に目をつけてワインづくりを始めたカレラは、現在に至るまで不動の人気を保っています。

まとめ

シンデレラワインについてご紹介しましたが、目が覚めるような価格に驚いた方も多いのではないでしょうか?

世界のワイン愛好家達が憧れるシンデレラワイン、一生に一度はその味を味わってみたいものです。

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この記事を書いた人 Writer

石関華子

石関華子

埼玉県出身、高知県在住の一児の母。日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート。日本ソムリエ協会香川・徳島・高知支部所属。日本橋三越のワイン担当を経て、現在は高知県の井上ワイナリーの広報アドバイザーや、ワインの講師などを務めています。少しでも多くの方と、ワインの楽しさを分かち合えれば嬉しいです!

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