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2019.3.5
ウイスキー

アイリッシュ最古の蒸留所の一つ!名門「ブッシュミルズ」の魅力に迫る

ウイスキーの起源とも言われているアイリッシュウイスキーの中で、最古の蒸溜所の一つに数えられる「ブッシュミルズ」。

アイリッシュウイスキーの衰退期に多くのアイリッシュウイスキーの蒸留所が閉鎖する中で生き残った、たった2つの蒸留所のうちの一つ(もう一つはミドルトン)です。

そんな名門「ブッシュミルズ」の魅力に迫ります!

そもそも「アイリッシュウイスキー」とは?

アイリッシュウイスキーとは、世界5大ウイスキー(スコッチ・アイリッシュ・アメリカン・カナディアン・ジャパニーズ)に数えられている、アイルランド島全域で造られるウイスキーのことです。

アイリッシュウイスキーには、下記5つの法的な定義があります。

  1. 穀物類を原料とする。
  2. 麦芽に含まれる酵素により糖化し、酵母の働きによって発酵させている。
  3. 蒸留時にアルコール度数は94.8度以下である。
  4. 木製樽に詰める。
  5. アイルランド共和国、または北アイルランドの倉庫で3年以上熟成させる。

さらにアイリッシュウイスキーの伝統的な特徴として

  1. モルト(大麦麦芽)と未発芽麦芽、そのほかの穀物を加え、大きなポットスチル(単式蒸溜器)で3回蒸溜させている。
  2. 原料をピート(泥炭)で燻製しない。

などが挙げられます。

「ブッシュミルズ」とは?

ブッシュミルズ蒸留所はアイルランド島の北端、冷たい海に面したイギリス領北アイルランド・アントリム州にあります。

アイリッシュウイスキー最古の蒸溜所の一つであり、製法に伝統的な3回蒸溜を守っていることや、モルト原酒の原料に100%アイルランド産のノンピート麦芽を使用していることなどが特徴。

アイルランドでは、1850年代に麦芽税が施行され、多くの蒸溜所が未発芽大麦を使うようになりましたが、ブッシュミルズは大麦麦芽(モルト)にこだわり続けている、伝統を大切にしている蒸留所です。

自然

ブッシュミルズがあるアイルランドは、"エメラルドアイランド(緑の島)"とも呼ばれている自然豊かな地。蒸溜所から北へ約3kmの海岸線には、伝説の巨人が歩いた石道といわれるユネスコの世界遺産「ジャイアンツ・コーズウェイ」が広がっています。

蒸留所は、仕込水に近くを流れるブッシュ川の水源である「セント・コロンバの泉」の水を、敷地内に直接引き入れて活用するなど、この豊かな自然の恩恵を受けています。

製法

ブッシュミルズは、“変わらぬ伝統とさらなる革新"を伝えるため、「grain to glass」のウイスキー造りを行なっています。

grain to glassとは、蒸溜所に由来する地域の原料を使用し、製造の最終段階全てを管理する製造スタイルで、地域色が色濃く出るウイスキーが生み出されるのが特徴です。

モルト原酒の原料には、100%アイルランド産のノンピート麦芽を使用。樽には、アメリカンオークのバーボン樽、シェリー樽、ポートワインやマディラワイン樽、ラム熟成樽など、様々な高クオリティーの樽を使っています。

伝統的な3回蒸溜は、ネックの細長い銅製の小型ポットスチルを使用、原料である穀物処理からボトリングまでの全工程は、蒸溜所で徹底管理。

これらにより、ブッシュミルズは常に安定した品質のウイスキーを提供し続けているのです。

味わい

ブッシュミルズ蒸留所が造り出すウイスキーの共通の特徴として、軽やかでスムースな口当たりと、しっかりとしたモルトの味わいが挙げられます。

上記の特徴を持ちながら、ラインナップごとに様々な樽の原酒を絶妙にブレンドしていることで、それぞれが個性豊かなアイリッシュウイスキーに仕上がっています。

「ブッシュミルズ」のラインナップ

ブッシュミルズ

ブッシュミルズのスタンダード商品であり、3回蒸溜をしたモルト原酒と軽やかなグレーン原酒をブレンドした銘柄。モルト原酒は50%使用しています。

香りは軽やかでフルーティーかつスパイシー、味わいはフレッシュな果実を思わせ、余韻はスッキリとしたクリスプな後味と、微かなスパイスのニュアンスを感じさせます。

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ブッシュミルズ ブラックブッシュ

モルト原酒には、オロロソシェリー樽とバーボン樽で最長7年長期熟成させたものを80%以上使用。少量生産のグレーンウイスキーとブレンドすることで完成した一本です。

シェリー樽熟成由来の円熟した濃厚な香り、シルキーでスムースな口当たりと重厚な味わいが特徴。飲み終わった余韻は芳醇で甘く、力強さと同時に柔らかさを感じられます。

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ブッシュミルズ シングルモルト10年

ノンピートの大麦麦芽のみを使用したシングルモルトウイスキーで、伝統の3回蒸溜、バーボン樽による最低10年以上の熟成などのこだわりにより完成する一本です。

香りはフルーティーかつスパイシー、そしてハチミツやバニラなどの甘いニュアンスも感じられます。味わいは、ハチミツや溶けたチョコレートの甘さ、樽の香ばしさなどを感じさせる複雑なもので、余韻は穏やかながらキリっとしつこくなく消えていきます

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ブッシュミルズ シングルモルト16年

オロロソシェリー樽とバーボン樽で長期熟成した原酒をヴァッティングした後、更に6ヶ月~9ヶ月ポートワイン樽で熟成、最終的に合計16年以上の熟成を経て市場に出回るのが同商品。

力強くも甘いスパイスのような香りと、ローストナッツを思わせる深く複雑な凝縮したフルボディーの味わい、そしてベリージャムやダークチョコレートを感じさせる深く長い余韻が特徴です。

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ブッシュミルズ シングルモルト21年

最低19年間オロロソシェリー樽とバーボン樽で熟成させた原酒をヴァッティングした後、マディラワインの熟成に使われた樽で2年間熟成したシングルモルトウイスキー

シェリー樽由来の芳醇でスイートな芳香、熟成した果実のように舌に絡みつく、エレガントな甘さとコク、そしてオレンジやマーマレード、チョコレートを思わせる甘い余韻が長く続く、芳醇でスイートな一本です。

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まとめ

変わらぬ伝統とさらなる革新。「ブッシュミルズ」は、まさにそんな言葉がふさわしいブランドでしたね。

アイリッシュウイスキーに興味を持っている方は、ぜひブッシュミルズを飲んでみてください。アイリッシュウイスキー ならではの歴史や自然を感じることができるはずです。

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この記事を書いた人 Writer

ワキヤ

ワキヤ

日本酒を愛する元バンドマン。趣味は昼から飲むはしご酒。よく千住で一人酒してます。

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