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2018.11.14
ワイン

【ソムリエコラム】ボージョレ・ヌーヴォーにはなぜ解禁日があるの?

秋が深まると、あちらこちらで「ボージョレ・ヌーヴォー解禁」という文字を見かけます。

毎年解禁日が近づくと、メディアや酒屋ではボージョレ・ヌーヴォーが大きく取り上げられ、大きな注目を集めますよね!

しかし、ボージョレ・ヌーヴォーにはなぜ解禁日があるのでしょうか?今回は、ボージョレ・ヌーヴォーが解禁日を制定した理由えお徹底解説していきます!

ボージョレ・ヌーヴォーとは

今年収穫されたブドウから造られた新酒

ボージョレ・ヌーヴォーとは、フランスのブルゴーニュ地方のボージョレ地区で今年収穫されたブドウで造られたワインのことをいいます。

「ヌーヴォー」という言葉はフランス語で「新しい」という意味があります。つまりボージョレ・ヌーヴォーとは文字通り、ボージョレ地区の新酒、というわけですね。

解禁日はいつ?

ボージョレ・ヌーヴォーの解禁日は11月の第3木曜日。この日の午前0時をまわらないと、小売店や飲食店では、ボージョレ・ヌーヴォーを一般消費者へ販売することができません。
そのため、多くのワイン愛好家たちは、この日この時を心待ちにしているのです。

では、なぜこのような一律の解禁日が定められているのでしょうか?

なぜ解禁日があるの?

ヌーヴォー人気の背後で生じた問題とは

ボージョレ・ヌーヴォーは、もともとはボージョレ地区の収穫を祝うための新酒。ブドウの収穫からたったの2ヶ月前後で飲めるワインということで、 世界中のワイン愛好家達から注目されるようになりました。

しかし早く飲めるワインと人気がゆえに、ある問題が生じてしまいます。

ボージョレ・ヌーヴォーを早く出荷すればするほどよく売れるので、生産者達が我先にと争うように自分のところのワインを早く出荷しようとしたのです。その結果、未熟なワインや粗悪品が市場にたくさん出回ってしまいました。

質を保つために制定された解禁日

生産者達の早出し競争が激化した結果、ボージョレ・ヌーヴォーの品質の低下を招くことになってしまったのです。

そこで、ボージョレ・ヌーヴォーの品質と格を保つため、1967年にフランス政府はボージョレ・ヌーヴォーの解禁日を制定。全てのボージョレ・ヌーヴォーは、同時に販売されるのが厳密な決まりとなったのです。

こうして、生産者たちもより公正な競争ができるようになり、私たち消費者のもとにも一定の質が保たれたボージョレ・ヌーヴォーが届けられるようになったのです。

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この記事を書いた人 Writer

石関華子

石関華子

埼玉県出身、高知県在住の一児の母。日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート。日本ソムリエ協会香川・徳島・高知支部所属。日本橋三越のワイン担当を経て、現在は高知県の井上ワイナリーの広報アドバイザーや、ワインの講師などを務めています。少しでも多くの方と、ワインの楽しさを分かち合えれば嬉しいです!

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