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2019.5.29
日本酒

日本酒の賞味期限はどれくらい?美味しく飲める期間と適切な保存方法を徹底解説


皆さんこんにちは。

今回は日本酒の“賞味期限”に関するお話です。

「そもそも日本酒に賞味期限はあるの?」
そんな皆さんの疑問にバッチリ答えていきますよ!!

さらに、日本酒を長く美味しく飲むための保存方法も伝授しちゃいます。

日本酒好きの皆さん、必見です。

日本酒に賞味期限はあるの?

結論から言うと…

日本酒に賞味期限は記載されていません!

なぜか?

それは、日本酒は開封されていなければ、まず腐ることがないからです。

日本酒はアルコール度数が15度を超えるものがほとんど。

アルコールには殺菌作用があるので、アルコール度数が高いお酒は開封していなければ腐ってしまうことはほとんどないのです。

そのため、日本酒は賞味期限の記載義務がなく、ラベルにも表示されていません。

しかし、いくら賞味期限がないとは言っても、日本酒も「美味しく飲める期間」は存在しているんです。

賞味期限がないのに、どうやって「美味しい期間」を見分ければ良いのでしょうか。

美味しく飲める期間は「製造年月」で判断しよう!

基本的に日本酒に賞味期限というものは存在しませんが、美味しく飲める期間というのは存在します。

上記の画像のような記載を見たことはありますか?

ここに記載されているのは賞味期限ではなく製造年月です。
日本酒のラベルにはこの製造年月の表示が義務付けられています。

製造年月日は日本酒が造られた日ではなく、瓶に詰められた日を示しているんですよ。

賞味期限の記載はなくても、美味しく飲める期間は製造年月からある程度予測することが可能です。

日本酒の種類によってもその期間は変わってきますが、以下が日本酒の種類毎の美味しく飲める期間の目安となっています。
(多くの酒屋さんでも下記の計算方法で商品を管理していますよ)

⚫︎通常の日本酒

・製造年月+約1年間

⚫︎生酒

・製造年月+約6~7ヶ月間(冷蔵保管の場合)

※あくまで目安です。

通常の日本酒と生酒に期限の差があるのは、製造方法が少し違うからです。

通常、日本酒は造られた直後と、出荷する直前「火入れ」という過熱殺菌処理を行います。

しかし生酒は火入れの工程をしていないものを指すんです。

フレッシュな味わいが人気な生酒ですが、過熱処理がされていないため、当然保存期間は通常の日本酒よりも短くなります。

ただし!例外も存在する

一方で、日本酒には長期熟成酒といって、製造から長期間に渡って保存された日本酒も存在します。

新鮮なうちに飲むだけが日本酒の楽しみ方ではないんですね。

しかし、基本的に長期熟成酒は始めから長期熟成を前提として造られているものが多い上、蔵元での貯蔵も特殊な環境で行っていることがほとんど。

長期熟成酒についてもう少し詳しく知りたい!という方はこちらの記事をチェックしてみてください。

日本酒を上手に保存する3つのポイント

せっかく美味しい期間の日本酒をGETできても保存方法を間違えてしまうと台無しに…

日本酒を保存するときに気をつけるべきポイントを3つ、伝授します。

⚫︎ポイント1 光に気をつける

日本酒は太陽光や蛍光灯など光に弱いお酒です。

特に直射日光に当てたると、短時間でも色が変化してしまうほど繊細なんです。

これは紫外線の力によって日本酒の成分が変わってしまうことが原因。
なんと長時間日光に当たってしまうと「日光臭」と呼ばれる異臭まで発生してしまうのです。

せっかくの日本酒のいい香りが、日光臭によって消されてしまうなんてもったいない!!!

日本酒を保存する際は必ず日の当たらない場所に保管しましょう!

⚫︎ポイント2 温度管理に気をつける

日本酒は温度の変化にも敏感です。

特に気温の高い場所に日本酒を放置すると、徐々に色が付いていき、老ね香(ひねか)と呼ばれる独特の臭いを生み出します。

低い温度で保存する方が味わいに変化が少ないとされているんです。

出来れば5~6度、最低でも15度以下の場所で保存するように気をつけましょう!

⚫︎ポイント3〜空気に気をつける〜

日本酒の大敵は空気です。

日本酒は空気に触れると酸化してしまい、味わいが大きく変化してしまいます。
特に生酒には注意が必要!!

一度開栓した日本酒はなるべく数日以内に飲みきってしまうとGOODです。
余ってしまった場合は料理に使ってしまうのもアリですよ。

それでも保存しておきたい場合は、なるべく小さな容器に移しましょう
小瓶にぎりぎりまで注具ことで空気との接触面を少なくすることができ、酸化を防ぐことができます。

必ず移し替える容器を綺麗に洗い、乾燥させたものを使用してくださいね。

古くなった日本酒の活用方法は?

日本酒が古くなり、黄色っぽく変色し、香味も変わってしまいます。
この状態を「老ねる」といいます。

味は、苦くなったり甘くなったりと、本来の味わいから脱してしまいます。
これはこれでアリかな…という変化を遂げる場合もありますが、基本的には開封したら早めに飲むが吉です。

また、未開封の日本酒は、先ほどご紹介した保存方法を守りしっかりと管理すれば、思っているよりも長い期間味わいを保つことができます。
火入れをした日本酒ならなおさらです。

しかしそれでもあまりに長い期間の保管はNG。
もらったお酒だから、とか高いお酒だからといって大切にしすぎるのではなく、おいしいうちに飲んでしまおう!という気持ちが大切なのかもしれませんね。

もし、どうしても飲めないほど味が変化してしまった日本酒は、捨てるのではなく、最大限活用しましょう!

①お米を炊くときに加える

お米2合に対して、大さじ1程度の日本酒を加えます。
日本酒の糖分がお米をコーティングするため、ふっくらとした炊きあがりになります。

さらに炊飯器の中で長時間保存しても、冷めてもパサパサにならず、おいしく味わえるんだそう。
冷凍してレンジで温めても炊き立てのようなご飯になります。

②煮込み料理に加える

味噌や醤油ベースの味付けと相性がよく、特に煮込み料理で活躍します。
というのも、日本酒に含まれているアミノ酸が苦みや甘み、旨味など味わいを複雑にし、料理に深みを与えるのです。

また、カレーに加えるなんて斬新なアイディアもあります。
カレーに加えることでカレーのスパイスをまろやかにし、旨味を引き出してくれるんだとか。
肉の臭みも日本酒によって抑えることができます。

料理に使用する際はアルコールがしっかり蒸発するように気を付けてくださいね。

③ちょい足しする

すでに出来上がったものに日本酒をちょい足しするのも◎

カップラーメンやそばのつゆ、しゃぶしゃぶの鍋に入れるなど様々な楽しみ方があります。
また、味も全体的にまろやかになり、旨味も増します。

入れすぎは禁物ですが、ちょい足しで少しグレードアップしたリッチな味わいに大変身。
いろいろな料理で試してみたいですね。

④スキンケア用品にする

日本酒を造る杜氏は手がキレイという話を耳にしたことはありませんか?

日本酒にはアミノ酸やフェルラ酸など数多くの成分が含まれていて、美肌効果があるといわれているんです。

100円ショップなどにも売っているスプレータイプの容器に日本酒をいれるだけで、ミストタイプの美容液に早変わり!
水、米、米麹のみが原料の日本酒であれば、べた付くこともなく、お肌がしっとりします。

ただし、敏感肌の方や、アルコールアレルギーの方は十分注意してくださいね。

⑤お風呂に入れる

コップ1杯程度の日本酒をお風呂に入れるだけで、全身がしっとりと潤います。
また日本酒には血行を促進させる効果もあるので、湯冷めしにくくするといった作用もあるんだとか。

飲めなくなってしまった日本酒だからこそできる楽しみ方ですね。

まとめ

いかがだったでしょうか。

美味しい日本酒の期間を選ぶコツだけでなく、保存方法もマスターして自宅でも最高の日本酒を楽しんでみてくださいね。

また、古くなってしまった日本酒を見つけたときには捨てずに、今回ご紹介した方法を活用してみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人 Writer

三寺悠仁

三寺悠仁

高知県の酔鯨酒造で2年間蔵人として勤務、現在はKURANDの商品開発に関わる日本酒のプロ。日本酒の素晴らしさを世に伝えるべく、日夜活動中。

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