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アサヒグループHD 2025年12月期決算、システム障害が響き事業利益7.8%減 2026年は東アフリカ買収効果と日本回復で増益へ

アサヒグループは2025年にシステム障害で大幅減益も、2026年は東アフリカ買収などで回復と成長を目指す。

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アサヒグループホールディングスは2026年7月8日、2025年12月期(2025年1月~12月)の連結決算を発表しました。売上収益は2兆8,947億円で前年比1.5%減、事業利益は2,630億円で同7.8%減となっています。

親会社の所有者に帰属する当期利益は1,216億円で前年比36.7%の大幅減となりました。EPSは81.29円で前年の126.66円から大きく低下しています。ROEも4.3%と、前年の7.5%から悪化しました。

減益の最大の要因は、日本におけるシステム障害の影響です。日本・東アジアセグメントの事業利益は1,116億円で前年比16.1%減と大きく落ち込みました。同セグメントの売上収益も1兆3,272億円で同3.7%減となっています。

一方、欧州セグメントは売上収益7,682億円、事業利益1,131億円で前年比8.1%増と堅調でした。為替一定ベースでも3.6%の増益を確保しています。事業利益率は酒税抜きで17.9%と、前年の16.6%から改善しました。

アジアパシフィックセグメントは売上収益7,832億円で前年並み、事業利益は1,075億円で同1.4%減でした。為替一定ベースでは2.2%の増益となっており、こちらも計画ラインの成長を維持しています。

セグメント別の売上収益・事業利益の決算ハイライト

営業キャッシュ・フローは1,048億円で、前年の4,037億円から大幅に減少しました。フリー・キャッシュ・フローはマイナス434億円となっています。財務健全性の指標であるNet Debt/EBITDAは3.70倍と、前年の2.49倍から上昇しました。

営業キャッシュ・フローとNet Debt/EBITDAの推移

同社はDiageo社の東アフリカ事業の株式取得に合意し、成長市場での事業基盤拡大を進めています。2026年下半期以降、EABL社の買収効果が事業利益に上乗せされる見込みです。

Diageo社の東アフリカ事業買収の目的と概要

2025年中には自己株式約4,040万株(約700億円)を取得し、資本効率の向上に取り組みました。CUB買収時の公募株数約1億5,000万株については2028年までに取得する方針を示しています。

2026年12月期の通期業績予想は、売上収益3兆2,200億円で前年比11.2%増、事業利益2,910億円で同10.6%増としています。親会社帰属当期利益は1,940億円で同59.6%増を見込んでいます。年間配当は1株当たり57円で、前年の52円から5円の増配予定です。

2026年の重点方針として、サイバー攻撃の再発防止策とガバナンス強化による情報セキュリティ管理の高度化を掲げています。日本・東アジアでは酒税改正を踏まえたマーケティング強化や構造改革を推進する計画です。

中期的にはプレミアム戦略やBAC(ビヨンド・アルコール・カテゴリー)の拡大、グローバルブランドの展開拡大を成長の柱に位置付けています。AGPROによる調達機能の強化や各RHQの効率化による収益構造改革も加速させます。

主要指標のガイドラインとして、2025年から2030年までにEPSのCAGRで一桁台後半から二桁、ROE11%以上、ROIC10%以上を掲げています。日本・東アジアの事業利益は2027年に2024年を上回る水準への回復を見込んでいます。

EPS・ROE・ROICの主要指標ガイドラインと2025年進捗
《杜野 凛》

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