ビアアドバイザー 大矢梨華子！ビールをイチから学びます
こんにちは！大矢 梨華子です。
大矢 梨華子(おおや りかこ)
元ベイビーレイズJAPAN、モデル・歌手として活躍中。ファッション誌のモデル、ラジオ、バラエティ番組など、幅広く活躍しながら歌手として音楽フェスにも参戦。昨年、金髪にして周囲から「髪がビール色」と言われる22歳。
昨年、ビアアドバイザー試験に合格しました♪最近はビールについて必死に学んだおかげもあって、ちょっと新しい自分を手に入れた気分。輸入食品のあるスーパーに立ち寄って、みたことのないクラフトビールを買って晩酌するのが日課です。
まだまだ初心者の私がクラフトビールの基礎を学ぶ企画第2弾！今回は「寒い季節でも楽しめるビール」を学びますよ～！！
世界のビール850種類以上が揃う「びあマ 神田店」
今回撮影に協力いただいたのは「びあマ神田店」。ビールマニアの中でも有名なお店で、なんと世界のクラフトビールが850種類以上も揃っているんです。
1階～2階の2フロアがあり、1階は一般的なビアバースタイル。樽生が8タップあり、フードメニューもたっぷり楽しめます。
2階は角打ちのスタンディングスタイル。冷蔵庫に並ぶ商品の豊富さにびっくり！まさに、クラフトビールマニアのために作られたフロアって感じです。
それにしてもすごい数！パッケージが可愛いのも多くて、眺めているだけでワクワクしますね。どれを選んでいいか迷ってしまいます。
やっぱりビールは夏にキンキンに冷やして飲むイメージがあるけど......気温の低い時期にも美味しいものってあるんでしょうか？
びあマ 店長 松村 千春さんに解説をしてもらいました！
▲びあマ 店長 松村 千春さん
「ビールが美味しいのは夏だけじゃありません！」そう語るのは、びあマ 神田の店長 松村さん！
冬や春先にも美味しく飲めるビールと、その選び方を教えてもらいました～！
キンキンに冷やしたビールだけがビールじゃない？
店長
真夏に冷えたビールって最高ですよね。
大矢
はい！！大好きです。でも寒い時にはちょっと…。 店長
そうですよね。みんながイメージする夏のビールは、大体がラガービールのピルスナーが多いんです。味わいがスッキリしていて、夏にぴったりなゴクゴク飲めるタイプ。寒い時に飲みたくなるお酒とは少し違うかもしれませんね。
大矢
ラガーとエールの違いは前回習いました！そうなんです。冬はゆっくり飲めるお酒がいいんですよね…。 店長
ビールには100種類以上のビアスタイルがあります。寒い時期にじっくり飲むと美味しいビールもたくさんあるんです。寒い時期にオススメのビアスタイルは？
大矢
では、早速ですが寒い時期にはどういうビアスタイルを選べばいいんですか？ 店長
一概には言えないのですが、アルコール度数の高いものやコクが深く濃厚なものがオススメです。代表的なビアスタイルでいうと、バーレイワインやインペリアルスタウトあたりですね。常温でも美味しく飲めるビールを探すのもいいでしょう。
同じビアスタイルでも商品によって味わいが違いますし、適温も異なるので、ラベルを見て判断するだけでなく店員さんに相談するのがいいと思いますよ！
◇おすすめのビアスタイル◇
ランビック・・・ベルギーのレンベーク地域でしか製造されない伝統的なビール。野生酵母を慎重に培養した自然発酵で作られ、アルコール度数が高く、酸味が特徴。さくらんぼ、キイチゴを漬け込んだものも多く、果実味のある味わい。
バーレイワイン・・・バーレイ(大麦)を使い、長期間熟成したワインのようなビール。アルコール度数が高く、フルーティな香りや熟成した香りが特徴
インペリアルスタウト・・・イギリスから帝政ロシアや北欧、バルト諸国に輸出されていたことから名前がついたビール。輸送中に傷むのを防ぐため、アルコール度数が高く、濃厚な味と香りが特徴。
ウィンターエール・・・その名の通り冬限定のビール。クリスマスなどのホリデーシーズンに向けて作られ、アルコール度数が高く、スパイスを多用していることが特徴。
さっそく飲み比べ！！
大矢
店長さんに冬にオススメのビールを選んでもらいました！見た目からして一般的なイメージのビールと全然違いますよね！！
大矢
まずは乾杯！お話を伺いながら飲んじゃいます。昼からビールが飲めるなんて......この仕事最高すぎる～！！
伝統的なビアスタイル「ランビック」
店長
ベルギーのレンベークのみで作られる、伝統的なビアスタイル「ランビック」からどうぞ。醸造用の酵母ではなく、自然にある野生酵母を長期間かけて自然発酵させるため、独特の酸味が特徴です。ワインっぽい風味も感じられると思います。
ご飯と一緒にゴクゴク飲むというよりも、ナッツやドライフルーツをつまみながらゆっくり味わうのがおすすめです。
大矢
わ！何これ！！いい香り～！！ビールじゃないみたい！！ 店長
フルーティな香りがしますよね。この商品はさくらんぼが漬けてあって、酸味もやわらかいので女性にも飲みやすいと思います。
大矢
はい！ジュースみたいで本当に飲みやすいです。絶対飲みすぎちゃう。この甘さと香りはビールで味わったことないなぁ。ビールを温めながら飲む！？
店長
ちなみに、ビアグラスを手で包み込んで、温度を上げながら飲むのも味わいの変化が感じられて楽しいですよ。普段ならぬるく感じる12度くらいで飲むのがいいでしょう。自宅で楽しむ場合、飲む前に冷蔵庫から出しておいて、常温に戻すくらいがちょうどいいと思います。
大矢
すごい！味も香りも華やかになっていく気がします......。こんな飲み方をしたのは初めてです！ワインみたいなビール！？「バーレイワイン」
店長
次も、さっきと同じくらいの温度で飲むと美味しいですよ。ビアスタイルはバーレイワイン 。 大矢
ビールなのにワイン！ 店長
そうなんです。笑気候の都合でワインが作れなかったイギリスで、フランスワインに対抗して生まれたと言われています。
通常のビールってアルコール度数が5%くらいなのですが、このビアスタイルは7～15%くらいあります。ちょっと飲んでみてください。
大矢
甘くて飲みやすい～！ん？でもアルコール強さはあんまり感じないですね。これもまた違った濃厚さで美味しい…。 店長
大矢さん、お酒強いですね（笑）バーレイワインは通常のペールエールなどより1.5倍以上の麦芽を使用して長期熟成されます。ドライフルーツのような香りや苦み、甘味の複雑さからウィスキーやブランデーに例えられることもあるんですよ。
これはしっかりパンチが効いた味わいですね。ゆっくり飲むと、ワインと同じように香りや旨味が開いてくるはず。
大矢
うん、どっしりした味わいですけど飲みにくさが全然ないです！後味も大人の甘さ。確かに、寒い時期にオススメっていう理由がわかるかも！
チョコレートのような「インペリアルスタウト」
店長
最後はインペリアルスタウト。このビアスタイルは”インペリアル(皇帝の)”＋スタウトの名の通り、伝統的なスタウト製法で作られたどっしりとした黒ビールです。アルコール度数が高いのも特徴の1つ。モカフレーバーがしっかりしていて、チョコレートの風味がするビールも多いですね。
店長
このビールはピーカンナッツを使っているのでナッツの風味があり、スタウトの特徴であるチョコレートのような濃厚な味わいを楽しめるはずです！ 大矢
本当だ！！すごいチョコレートです！ 店長
結構甘いでしょ？15～20分くらいかけて飲むと、甘みが増して酸味と苦味がどんどんまろやかになります。
大矢
黒いビールって、苦くて飲みにくいイメージが強かったけど、これなら全然いけますね。
店長
実は、バニラアイスなんかと合わせても美味しいですよ。ビールのビターさが引き立つから、アイスの甘みがより強調されるんです。 大矢
え、美味しそう！ペアリングにもいろんな選択肢があるんですね。
店長
今日は全部、真夏なら「ぬるい！！」って言われてしまいそうな温度でテイスティングしてもらいました。 大矢
新鮮でした。こんなにいろんな種類があるなんて、やっぱりビールって面白いですね～！寒い日でもビールを楽しめそうです。常温でも美味しく飲めるビアスタイルを覚えよう
今回学んだのは寒い時期にも美味しいビールについて！
常温でも美味しく飲める代表的なビアスタイルを覚えれば、寒い時期ならではのビールが楽しめますよ。
1人で宅飲みもいいけど、専門家にお話を伺いながらビールも飲めてハッピーな取材でした～！
皆さんもポイントを参考にして、季節ごとに美味しいビールが味わってみてくださいね。
