5年連続で全国新酒鑑評会金賞受賞数日本一の福島県！その日本酒の魅力とは？

日本酒造りが盛んな「酒どころ」と言えば、どの県を思い浮かべるでしょうか。すぐ思い浮かぶのが、北は新潟県や秋田県、西は京都府や兵庫県ですね。
　
意外と知られていませんが、福島県は美酒を多く生み出しています。
　
なぜ福島県で、美味しい日本酒を醸し出しているのか。5年連続で金賞受賞数日本一の福島の日本酒の魅力をお伝えします！
　

福島の日本酒が人気な、3つの理由

「平成28酒造年度全国新酒鑑評会」で、福島県の日本酒30銘柄が入賞酒に選ばれ、その中から22銘柄が特に品質の良い「金賞」に選ばれました。金賞受賞酒の数は全国で最も多く、都道府県別金賞受賞数1位は今年で5連覇となります。
　
では、なぜ福島の日本酒が人気なのでしょうか。
　

全国で有数の米どころ、酒どころ

福島は、言わずと知れた米どころです。山に囲まれた地形から、多くが盆地が占めており、高温多湿な夏とぐっと寒くなる秋の寒暖差、入り組んだ地形による昼夜の寒暖差が大きいことが、上質な米を生産するのに適しています。
　
米に加えて、福島県は山々から流れ出る綺麗な水にも恵まれ、日本酒造りにも適した土地と言えます。上質な米と水を使用して造る福島の日本酒の味わいは、全国からの人気を集めています。
　

芳醇甘口トレンド

秋田県の「新政」や山形県の「十四代」が一世を風靡し、それまで人気だった淡麗辛口から、濃醇甘口の日本酒が人気になりました。
　
その流れを造った日本酒の一つが、福島県・廣木酒造本店の「飛露喜（ひろき）」です。無濾過生原酒という現在のトレンドに火を着けた酒蔵としても有名です。
　

輸出に注力

震災後、福島県と国が主導して、日本酒の輸出に力を注いています。タイやスウェーデンなど、世界中に福島の日本酒が広まり、海外での知名度を上げています。

福島の日本酒の特徴

福島の日本酒は、地域や蔵ごとの個性に富み、米の旨味をしっかりと引き出した味わいが特徴です。
　

福島オリジナル酵母と、酒造好適米の開発

1991年に県が独自の酵母「うつくしま夢酵母」を開発しました。また、2000年には福島県初の酒造好適米「夢の香」が開発されました。福島県オリジナルの「うつくしま夢酵母」や「夢の香」で造ることが奨励され、全国新酒鑑評会での受賞数も着実に伸びていきました。
　
「うつくしま夢酵母」は、フルーティな香りと、華やかで酸味の少ないソフトな味わいを醸し出します。酒造好適米「夢の香」は、福島県内の多くの酒蔵で使用され、福島県ブランド米として定着しています。
　

福島の金賞受賞銘柄

会津ほまれ

出典：Amazon

金賞を受賞した、ほまれ酒造の「会津ほまれ」は、山田錦などのお米にこだわらず、一般の酒造用米を掛米として使用し、価格を抑えて毎日飲めるデイリー純米大吟醸酒を目指した日本酒です。
　
全国新酒鑑評会では11回もの金賞受賞、世界的なワインコンクール「IWC」でもチャンピオン・サケに輝いた、福島を代表する日本酒です。
　
会津ほまれの購入はこちら
　