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たった2千円台で酔っぱらえる!池袋の「角打ち」をはしご酒してきた

かく‐うち【角打ち】 (四角い升の角に口を付けて飲むことから)酒屋の店頭で升酒を直接に飲むこと。転じて、店の一角を仕切って立ち飲み用にすること。また、そこで飲むこと。 「デジタル大辞泉」より     酒屋の店頭で酒を飲む …

飲みに行く 訪問
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かく‐うち【角打ち】
(四角い升の角に口を付けて飲むことから)酒屋の店頭で升酒を直接に飲むこと。転じて、店の一角を仕切って立ち飲み用にすること。また、そこで飲むこと。
「デジタル大辞泉」より

 
 
酒屋の店頭で酒を飲む

あまりに性急ではないでしょうか。

 
八百屋の店頭で買ったスイカを齧る。
魚屋の店頭で買った切り身にかぶりつく。
布団屋の店頭で眠る。

 
いかがなものか。

 
しかし、酒飲みはその辺りを軽々と飛び越えるわけです。

 
「今買った酒、ここで飲んだっていいだろ?」

 
うーん。どうしたものか。困惑する酒屋の主人が多い中、「あ、いいっすよ」と飲ませちゃった方がいたんでしょうね。

 
何という太っ腹。

 
と同時に、呑兵衛の節操のなさというのは、どうしようもないなと思わされます。

 
ま、気持ちは分かりますね。酒のみとしては。

 
家で独り、テレビ見ながら飲んだってつまんない。

 
家で酔っぱらうと家族に鬱陶しがられるから、ゆったり飲めない。

 
高くつくから、そうそう外では飲めない。

 
酒屋で飲めたらありがたいっす。

 
というわけで、行ってまいりました。ダメ人間として。
 
 

桝本屋酒店(池袋)

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人生初の角打ちは池袋の桝本屋酒店さん。

 
正直不安はありました。レベル2でラスボスダンジョンに迷い込む感。ここに辿り着いていいのか。

 
意を決して店内へ。

 
おや?案外健全な雰囲気?皆さん穏やかにお酒を飲まれております。

 
お客さんの数は7,8名?平均年齢は65歳以上?と周りをひそかに観察しつつ「赤星お願いします」。

 
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キャッシュオンデリバリー。

 
2、3杯飲んで気が付きます。減らないと思ったら大瓶じゃねーか。デフォルト大瓶ですか。さすがです。
 
 
一人でビール大瓶を頂く。通常は「不退転の決意」を要する行為ですが、目の前には「日本酒のお客さんは10分以上滞在しないでください」旨の張り紙。
 
 
「粋に飲んで粋に帰れよ」という無言の圧力を感じてハイペース。
 
 
大瓶も半分を過ぎると、だんだんいい気分になります。
 
 
空腹に大瓶を流し込んでいるからどんどんお腹が空く。
 
 
「ちくわとナッツお願いします」
 
 
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「あ、あとチーズ」

 
金額的には小中学生時代に通ったゲームセンターみたいな感覚。
 
 
回りから話しかけられることもなく、かといって疎外感もなく。遠い親戚の集まりに招かれた感じでしょうか。皆酒を飲みながら、穏やかに談笑。
 
 
「みっともない真似すんなよな」というやんわりとした圧力を感じる程よいざわめき。孤独を感じることもなく、お酒とつまみに集中します。
 
 
大瓶の次はやはり日本酒
 
 
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美味い。これは冷やでも燗でも美味い酒。いかにも昭和な感じのお酒でありつつ、しっかり旨みと甘味があります。
 
 
うーむ。参った。お腹が空いてきた。
 
 
「玉子下さい」
 
 
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燻製卵は不思議な味でした。
 
 
黄身でパサパサになった口を日本酒で流す心地よさ。
 
 
美味かった。しかし、乾きもの以外が食べたい。と思いながら「ごちそうさまでした」と退店です。
 
 

三兵酒店(池袋)

 
必然的に二軒目。桝本屋酒店さんから徒歩数分の三兵酒店さんです。
 
 
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こちらはいろいろなつまみが揃う立ち飲み屋さん。
 
 
先客はお一人。お互い存在はスルーです。まずはレモンサワー

 
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焼酎多くないすか。

 
ポテサラ
  
 
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パセリやらコショウやらマヨネーズやらで仕上げてくれる嬉しさ。ちゃんとちゃんとのポテサラです。美味し。
 
 
ようやく角打ちに慣れて来たのか、いちいち小銭を財布に仕舞わなくなりました
 
 
ぽちぽちとお客さんがみえられます。家路、あるいは孤独住まいのやるせなさを先送りするためか、粋にドライに注文し、酒とつまみを楽しんでいる模様です。こういう雰囲気いいなあ。
 
 
続いてカレー。
 
 
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一口食べて笑いそうになりました。
 
 
これ、田舎の婆ちゃんが作ってくれたカレーじゃないか。ここで出会うか。
 
 
すなわち懐かし。美味し。
 
 
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純米吟醸酒とカレー。不思議と合う。と思ったけれど、米とカレーなんだから合わないハズがありません。
 
 
ゴーヤチャンプルー
 
 
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聞いたことのある曲が流れてると思ったらジョン・レノンの「Just like starting over」。
 
 
学生時代もこの曲を聴きながら飲んだっけなあ。明るい青春だったとは言えないよなあ。
 
 
でも、若い頃は何やってもそれなりに楽しかったよなあ。などとしみじみ。
 
 
ゴーヤの流れで泡盛お湯割りと麻婆豆腐
 
 
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麻婆豆腐もやはり懐かしい味
 
 
かなり酔っぱらって、それなりにお腹いっぱいになって、使った金額はトータルで2千円台。何ということでしょう。
 
 
角打ち恐るべし。と思いながら電車に揺られて帰ったのでありました。
 

 
 

店舗詳細

店名桝本屋酒店
営業時間16:00~21:00
定休日土日祝日、お盆、正月定休
住所東京都豊島区西池袋1-23-6 桝本ビル 1F
電話番号03-3971-2702
URLhttp://tabelog.com/tokyo/A1305/A130501/13097609/

 

店名三兵酒店
営業時間15:00~24:00
定休日日曜日
住所東京都豊島区西池袋1-31-5
電話番号03-3971-4662
URLhttp://sanpeisaketen.web.fc2.com/
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