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2019.8.18
知識・雑学

何故こんなにも美味いのか?!夏にぴったりな日本酒ロックのススメ

キンキンの日本酒で乾杯!この言葉を聞いただけで、何となく気分が良くなりますが、実は日本酒を冷やすだけではなく、近年、「日本酒をロックで飲む」が流行っているんです。
まだまだ、残暑が厳しいこれからの季節。氷を入れるだけで格段においしく飲める“日本酒ロックの世界”を紹介していきましょう。

日本酒ロックは邪道なのか

日本酒をロックで、というとなんとなく邪道に感じる方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、醸造酒ですのでロックで飲むという印象が薄く、ふざけた飲み方のように感じてしまう人がいるのも、不思議ではありません。

しかし、日本酒をロックで飲むというのは、昔から親しまれていた飲み方なのです。
日本史の授業に登場する「日本書紀」にも「氷室の氷、熱き月に当たりて、水酒に浸して用ふ」、現代語訳すると「氷室に埋めていた氷を、夏に都へ運び出し、酒に入れて使っていた」と記されています。

こんなにも歴史のある飲み方ですから、“邪道”ではなく“粋”な飲み方であると言えるのではないでしょうか。

さらに日本酒ロックは案外理にかなった飲み方であり、様々なメリットが期待できるのです。

日本酒ロックをおすすめする理由

昔から親しまれている日本酒ロックは、おいしいだけでなく様々なメリットがあります。
ここでは代表的なものをいくつかご紹介していきます。

●アルコール度数が適度に下がる

日本酒は、アルコール度数が15度以上のものが少なくはなく、数ある醸造酒の中では強めのお酒です。日
本酒にこりを入れると、当然ながら氷は溶け始めます。
すると、水割りのような状態になり、アルコール度数が適度に下がるためグッと飲みやすくなるのです。

また、それでは味わいが薄まってしまう、と思われるでしょうが、ちゃんとロックに適した日本酒を選べばよりまろやかな飲み口と香りになり、美味しく感じるという、一石二鳥な飲み方となるのです。

●温度が下がるので飲み心地が良い

ロックの醍醐味というのは、やはりスッキリと冷えた酒が飲める、という部分です。それであれば、最初から日本酒を冷やしておけば良い、という発想になりますが時間が足りない時もあります。

さらに、どんなに冷やしておいても一升瓶をテーブルに出しておけば、知らぬうちに日本酒自体の音頭は上がっていくわけですから、どうしても最終的にはぬるいだけの、イマイチな日本酒となってしまいます。

日本酒に氷を入れると、平均で2、3度は下がると言われており、ややぬるめの冷やであっても、スッキリとした飲み口で楽しむことができるのです。
さらに、面白いのが飲みきることをしなければ、二度美味しいというところ。

飲み始めは、冷えているため切れ味抜群といった感じですが、ゆっくりと飲んでいけば温度は戻っていきます。
さらに、氷も多少は溶けているので、アルコール度数が下がりまろやかさが増します。
結果的に、同じ日本酒であっても、グラスのなかで二通りの楽しみ方ができるわけです。

●酢を使った料理との相性が凄く良くなる!

ロックで仕上げた日本酒ですが、単体ではなく、やはり料理と合わせて楽しみたくなるものです。

そこで、おすすめなのが、お酢を使用した料理です。
しめさばなどはもちろんですが、鯵の南蛮漬けであったり、タコとわかめの酢のもの、甘酢を使用した中華、余った刺身を使用したヌタなど、暑さを吹き飛ばしてくれそうな、酸っぱさを感じさせる料理と合わせてみてください。

和風ピクルスであったり、バルサミコ酢をかけた豚しゃぶなど、ちょっぴり洋風のテイストが入ったおつまみもおすすめ
日本酒をロックで飲むからこその、料理とのマリアージュを楽しんでみてください。

日本酒ロックを楽しむのに欠かせないポイント

日本酒ロックですが、ちょっとしたことにこだわるだけで、よりおいしく楽しむことができるようになります。
ワンランク上の日本酒ロックを造るために、お酒好きならぜひこだわってほしい2つのポイントをご紹介します!

●氷にこだわる

1つ目のポイントは“氷へのこだわり”です。
氷は解けて日本酒と混ざるわけですから、日本酒の風味を損ねたいものを使いたいところ。

そこで1番のおすすめは市販のロック用氷です。
そこまで手間をかけられないという方はぜひミネラルウォーターで氷を作ってみてください。

また、氷の大きさも気を付けたいポイント。
小さすぎると溶けるスピードが早く、日本酒がすぐに薄まってしまう可能性や、日本酒ロックの醍醐味の1つである味わいの変化を感じにくくなってしまいます。

大きめの氷を使用し、ゆっくりと溶かしながら楽しんでみていただきたいです。

●酒器にこだわる

ワンランク上の日本酒ロックを楽しむには、“酒器にこだわる”ことも大切なポイントです。

例えば、香りを楽しみつつ味わいの変かも感じたいときには、背が低く飲み口の広い酒器を選んでみる。
ゴクゴクと爽快に味わいたいときには背の高いグラスに氷をたっぷり入れてみる。

日本酒はもともと酒器の種類が豊富なので、自分の目的に合わせて酒器を選ぶことも重要なポイントになってきます。

他にも洋風な料理の時には酒器も洋風に、和風な料理の時には酒器も和風に、と料理のテイストに合わせて酒器を変えて目で楽しんでみてもいいかもしれません。

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この記事を書いた人 Writer

りょうへい

りょうへい

2013年に日本酒利き酒師取得。日本酒品質鑑定士、Food and Beverage Navigator。お酒は大好きですが、酒の場で語られるウンチクは苦手。酒は語るものでは無く、愉しむものだと思っています。

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