みなさまにとっての隠れ家って、どんなお店ですか? 薄暗くてしっとりと落ち着けるバー? おばんざいが食べられる小割烹? 旨みに幸せ中枢が刺激される刺身屋? うんうん、どこもいいですよね。どこも通いたくなりますよね。
今日ご紹介したいのは、そんな3店舗の要素をすべて兼ね備えたお店、「きになるき 男の小料理」です。所在地は渋谷の道玄坂。坂の8合目くらい、雑居ビルの地下1階にある、12席ほどの小さなお店です。一時期は店名非公開ということで「どこにあるんだ!」とSNS界隈が色めき立った名店です。
2人以上で予約のみ。基本2時間制のコース&飲み放題で5,400円のコースのみ。敷居を高く感じるかもしれませんが、これは大将の正田さんがお店を一人でまかなっているから。人件費を含めたコストを抑えることで、「原価、どうなってんすか」と思うしかない皿の数々が次々とやってくるのです...!
コースのメニューは時期によって大きく異なります。でも、いつ行っても酒飲みのハートをキャッチングで癒やしてくれるプリキュアばかり。こちらのトリコロールは左からアオサ海苔、生シラス、生桜エビで、そのまま食べてもおいしいし、アオサ海苔と合わせて食べると口の中に大海原がやってくる! 生シラスと生桜エビの甘みが、アオサ海苔の磯風味に丸め込まれて3カウント!
菊としらすと水菜のサラダは大輪の花を思わせるよう。お店オリジナルのポン酢で食べるとまたおいしくておいしくて。しゃきっとした歯ごたえの水菜としっとりとした菊、そして柔らかみあるしらすのトリオが大活躍です。
当たりしか予想できない出汁漬けアボカドも、同店に行くモチベーションの源泉。ここまでのメニューでさあみなさま。どんなお酒と合わせたいですか?
飲み放題のカバーエリアにはビール、あります。チューハイ、あります。しかも強炭酸のサーバーを使っていますし、梅も大粒でおいしいやつをいただけます。
そして日本酒や焼酎もどーんとあります! 味わい深めの皿には、やはり日本酒or焼酎ですよね!
「○○ってあります?」と聞くもよし、お皿とのマッチング率が高いものをお願いしてもよし。そうやって頼んででてきたのが豊永蔵酒造の華吟。吟醸香がぱあって広がるんですコヤツ。旨みも最初に大きな波がやってきて、さあっと引いていく。飲んべさんだともう一口、もう一口と止まらなくなるかも。
日本酒や焼酎が苦手という方でも大丈夫。ちょっとだけいただくこともできますよ。
さてお皿に目線を戻しましょう。創作系和食ばかりかと思いきや“男の小料理”感あふれる豚チャーシューが出る日もあるんですよ。あっ、コイツはチューハイでいきたいかも...。
「やったあ!今日はJACKPOTだ!」とアガれるフレッシュなヤングコーンは、ひげの先までコーン味が濃厚! 皮も固くなるギリギリのとこまでめくって食べられます。
そして「きになるき 男の小料理」の目玉がマグロ! ワンピースのごとく、背景に「どんっ!」という文字が見えます!
赤身は旨みが前に前にせり出してきますし、トロは口の中に濃厚な旨みを残しつつ蕩けていきます。あああ、幸せだ。
塩か、フンドーキン(大分県)の甘口醤油でいただきます。正田さんいわく、九州は新鮮な魚が捕れるから旨みを引き出せる柔らかくて甘口醤油を、関東などは殺菌力重視で塩からめの堅い醤油が多いんですって。なるほどなー。
日本の各地の旬の味。それがいつでも味わえる「きになるき 男の小料理」。このホタルイカをですね。どうするかというとですね。
鍋で泳がせるのです! しゃぶしゃぶるのです!
長めに泳がせると頭がパーンとなってしまいますが大丈夫。
〆の麺の出汁となって僕らの胃袋までやってきますから!
いつも8品くらい。1皿1皿の量はそこまで多くない...と思いきや、XLサイズの僕は毎回おなかいっぱい。2時間という時間をかけてゆっくりと食べながら友達としゃべり、正田さんとしゃべり、時には他のお客さんともしゃべっているから、満足度がグッと高まるのでしょうね。
予約はFacebookページからメッセージで受け付けています。5人以上なら2ヶ月前からの予約がOK(貸し切りは10~12名)で、2~4名は1ヶ月前から。鍋コースの時は3人以上といったルールはありますが、ここは友達集めるきっかけとするのにもぴったりのお店ですよ!
店名 | きになるき 男の小料理 |
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住所 | 東京都渋谷区円山町5−3 萩原ビル B1F |
電話番号 | 03-6455-3219 |
定休日 | 不定休 |
食べログ | https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13168864/ |