TOP / お酒を選ぶ / エレガントなカクテル「ホワイトレディ」とは レシピや美味しい飲み方徹底解説

エレガントなカクテルの代名詞ともいえる「ホワイト・レディ」。

女性だけにとどまらず、男性からの人気もあるとても飲みやすいカクテルです。

ホワイト・レディは、ジンベースのカクテルとして世界中の多くの方に飲まれていますが、まだその味を体験したことない方もいらっしゃると思います。

そこで今回は味や作り方、アルコール度数、名前の由来、カクテル言葉など、ホワイト・レディの魅力について詳しくご紹介いたします。

ホワイト・レディとは

ホワイトレディを作るバーテンダー

「ホワイト・レディ」は、ロンドンにあるシローズ・クラブから誕生したカクテルと言われています。「白い貴婦人」のネーミングの通り、とてもエレガントなイメージの一杯です。

ジンをベースにしたカクテルのため、ホワイト・レディのアルコール度数は35度近くとなり、やや度数が高めのカクテルです。

ホワイト・レディってどんなお酒?

ホワイト・レディはその名前だけでなく、見た目も味わいもとてもエレガント。品の良い奥深いカクテルと言えます。

基本となるベースのお酒はドライジンで、ジン独特のハーブ系の香りが上手く生かされた人気の高いカクテルです。

後ほどご紹介しますが、ホワイト・レディのレシピを覚えておくと、ドライジンを他のお酒に変えるだけでいろいろなカクテルにアレンジできます。

例えばドライジンの代わりに

・ウォッカ →バラライカ

・ラム→エックス・ワイ・ゼット

・テキーラ→マルガリータ

・ブランデー→サイドカー

という具合に、ホワイト・レディのレシピを一つ覚えておけば数多くの応用が可能、という訳です。

ホワイト・レディの味の特徴

ジンをベースにしたホワイト・レディは、女性にも男性にも人気の高い、奥深い味わいのカクテルです。

レモンジュースのすっきりしたさわやかさと、コアントローの甘い香りが相まって、すっきりしたクールな味わい。同時に優しい印象もあり、とても飲みやすくバランスの良いカクテルといえるでしょう。

ホワイト・レディアルコールのアルコール度数は?

ベースのジンを40度程度のものを使用した場合は、コアントローも40度程度あるので、レモンジュースで混ぜても35度以上となります。

ベースのジンを25度程度のタイプにすれば、全体のアルコール度も下がります。

ビールのアルコール度数は5%程度、ワインのアルコール度数は14%程度、日本酒のアルコール度数は15%程度となっていますので、25%程度でも比較的アルコール度数の高いお酒といえます。

また、ホワイト・レディは、氷を入れないショートカクテルに分類されているため、ぬるくなる前に、短い時間で飲むことがおすすめされています。そのため、短時間でアルコールを体内に入れることになり、お酒に弱い人はすぐに酔ってしまう可能性があります。

ホワイト・レディはアルコール度数によらず、とても飲みやすいカクテルですので、何杯も飲みすぎないように注意して飲むとよいでしょう。

ホワイト・レディの名前の由来

ホワイト・レディは、直訳すると「白い貴婦人」。とてもエレガントなイメージを抱かせるネーミングです。

この素敵な名がつけられたのには、実はモデルがいたと考えられています。

一説によると、1840年にご成婚したイギリス、ヴィクトリア女王のウエディングドレス姿をイメージしたものと言われているのです。

今では、当たり前のようにウエディングドレスといえば純白ですが、実はそのルーツは、ヴィクトリア女王にあるとのこと。女王が初めて純白のウエディングドレスを着たことから世界中にそれが広まったと言われており、ホワイト・レディはこのヴィクトリア女王に捧げたカクテルであるという説が有力なのです。

その他には、モッコウバラ(木香薔薇)が由来となった説もあります。綺麗な白い色の花を咲かせるモッコウバラは、英語では「White Lady Banks」という名前で呼ばれていて、その見た目からホワイト・レディと名付けられたともいわれています。

ホワイト・レディの花言葉

ホワイト・レディのカクテル言葉は、「純心」です。心にけがれないことを意味する「純真」という言葉がありますが、これとは別物です。純情な心、ピュアな心というような意味になりますが、あえて「真」ではなく「心」にしているところが奥深さを感じますね。

ホワイト・レディの歴史について

ホワイト・レディは、1919年にファッショナブルなナイトスポットとして有名なロンドンの「シローズ・クラブ」から誕生したカクテルです。

生みの親はバーテンダーのハリー・マッケンホルン氏。 

彼はホワイト・レディを発表した6年後の1925年に、フランスのハリーズ・ニューヨークバーに移ります。その後、世界的に有名なバーテンダーとして名を馳せ続けました。

もともとこのカクテルがロンドンで誕生したときには、ペパーミントリキュールがベースでした。しかしハリー・マッケンホルン氏が有名になったことで、多くの人に好まれるドライジンにベースを自ら変更した、と言われています。

専門家の一言メモ

エレガントなカクテル、と言えば真っ先に名前の挙がる代表的なカクテルです。すっきりした品の良い味と香りは、世界中の多くの人から愛され続けています。

ホワイト・レディの美味しい飲み方とは

ホワイトレディを楽しむ女性

ホワイト・レディはショートカクテルのため、「ゆっくり味わいながら時間をかけて楽しむ」というタイプではありません。

できたらなるべく時間をかけずに飲み、新鮮なテイストを楽しむようにしましょう。すぐに飲めない、という場合は、まずフレッシュな出来立ての一口を楽しみ、あとは15分以内を目安に飲みきりたいところです。

「専門家の一言メモ」

ホワイト・レディは冷たさが美味しさのカギです。そのため、足の長いカクテルグラスを使用します。できるだけグラスの足の部分だけをスマートに持ち、手の体温をお酒に移さないようにしましょう。

美味しいホワイト・レディの作り方・レシピ

バーグッズ

ホワイト・レディの材料について

・ドライジン 30ml
・コアントロー 15ml
・レモンジュース 15ml

ホワイト・レディのレシピには、ドライジンをベースに、レモンジュース、そしてオレンジの香りのコアントロー、と書かれていることが多いようです。

レシピによっては、コアントロー、ではなくホワイトキュラソーと書かれているものもあります。実は「コアントロー」というのは、ボルス社のホワイトキュラソーのブランドの名前なのです。

ホワイトキュラソーはお菓子作りでもメジャーな、香り高いリキュールです。アルコールに弱い人は、先にコアントローを鍋に入れたものを火に掛け、アルコールを飛ばした上で再度冷やして使用することもできます。

専門家の一言メモ

オレンジピールを振りかけると、甘い香りが強まり飲みやすくなります。またレモンピールを振りかけるとさわやかさをアップさせることができます。

ホワイト・レディの作り方

シェーカーにすべての材料と氷を入れて20回程度シェイクすれば出来上がりです。

アルコールが強い場合はレモンジュースを多めに入れることもありますが、あまり極端多くするとホワイト・レディの味わいは崩れてしまいますので、注意が必要です。

ポイントは、シェイク前にカクテルグラスに氷を入れておき冷やしておくこと。冷えたグラスに注ぐことで、ホワイト・レディの本来の魅力が最大限に引き出されます。

飲みやすくするには、オレンジを強調するのがおすすめ。その場合はドライジンとコアントローのバランスを少し変えてみましょう。ドライジンを基準より少なめにし、逆にコアントローを多めにしてみるのです。甘さが濃くなり、女性らしさが強調された飲みやすいテイストになります。

また、お好みで最後にレモンピールを一振りかけると、より爽やかな味わいになります。爽やかさよりも甘さが欲しいという方は、オレンジピールを使用してみるのも良いでしょう。

ホワイト・レディのベースとなるお酒「ジン」

ジン

ホワイト・レディを作る際には、ベースとなるジンの個性を考えて選ぶようにしたいものです。度数はもちろん、キレ、甘味、ジン独特の香りなど自分の好みも取り入れてみましょう。

ベースとなるお酒「ジン」とは

ホワイト・レディに限らず、あらゆるカクテルのベースに多用されるジンは、どのようなお酒なのでしょう。

ザックリいうと、ジンとはハーブや薬草による風味付けされた蒸留酒という位置づけです。スピリッツの一つと分類されており、おなじカテゴリーに他にはウォッカ、テキーラ、ラムがあります。

またジンにもいろいろなタイプがありますが、どれも杜松の実を必ず素材として使うことがお約束となっているのです。

ジンのベースのスピリッツに、ハーブや薬草をプラスして蒸留しているのが特徴。そのため、加えるものの種類によって、ジンの香りは変わります。

ジンの主な産地は、イギリスとオランダです。かつてオランダで作られたジュニエーブルというお酒が、17世紀にロンドンに渡って以降「ジン」と呼ばれるようになったと言われています。

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ホワイト・レディにあうジンとは

ホワイト・レディにおすすめのジンは、独特の癖を抑えたウイルキンソンジンや、かんきつ類系の香りを持つマーティンミラーズ。いずれもコアントローと相性がとても良好です。

他にも通常の熟成の1.5倍と言われている柑橘系の豊な香りのスターオブボンベイも良いでしょう。

また歴史あるケイデンヘッドオールドラジェは、サフランのスパイスがまろやかさを感じさせ、こちらもおすすめの一つです。

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「専門家の一言メモ」

ジンの中でも癖のないものを選ぶと、とても飲みやすいカクテルができます。一方で癖があるジンを使用すると、独特の深みも出ます。お好みに合わせて色々試してみるのも楽しいでしょう。

「ジン」がベースとなる他のお酒・カクテルとは

ジンを使用したカクテル

ホワイト・レディ以外にもジンがベースのカクテル(お酒)はたくさんあります。ポピュラーなものをご紹介しましょう。

ジントニック

材料

・ジン 15ml
・トニックウォーター 45ml
・カットライム(カットレモン) 1個

作り方

氷を入れたグラスにジンとトニックウォーターを注ぎ、軽くかき混ぜます。最後に、カットしたライムかレモンを添えたら完成です。

ジントニックは、ジンとトニックウォーターで作る、ジンベースの代表的なカクテルです。バーだけでなく、多くの居酒屋でも飲むことができます。シュワシュワとしたトニックウォーターの炭酸の口あたりとジンの香りが際立つ、爽やかなカクテルです。ライムを絞ったり、レモンを絞ったり、生のライムではなくライムシロップをかけたり、バーによって様々なアレンジがあります。

熱帯にあるイギリスの植民地で健康飲料としてよく飲まれていたトニックウォーターと人気だったジンを合わせて飲んだら予想以上に美味しかった、というのがジントニックの始まりといわれています。

ジン・バック

材料

・ジン 45ml
・ジンジャーエール 適量
・レモンジュース 20ml

作り方

氷を入れたグラスにジンとジンジャーエール、レモンジュースを注ぎ、軽くかき混ぜて、ライムかレモンを添えれば完成です。

ジン・バックも、ジンベースの代表的なカクテルです。別名「ロンドン・バック」ともいいます。ジン・バックの“ジン”は、スピリッツにレモンジュースとジンジャーエールを加えるスタイルを指す言葉です。その由来は、BucK=雄鹿(Stag)から来ており、キックのある飲み物ということから名付けられといわれています。

ジン・バックは、甘味と酸味バランスの取れている、清涼感のあるカクテルです。夏向けのカクテルとして多くの方に好まれています。

マティーニ

材料

・ジン 40ml
・ベルモット 20ml

作り方

ジンとベルモットをステアしてから、グラスに注ぎます。最後にオリーブを飾って完成です。

マティーニは「カクテルの王様」「カクテルの帝王」「カクテルの中の傑作」と称される、世界中で愛されているカクテルです。そのシンプルな作り方だからこそ、作り手の力量が試されるカクテルでもあります。味わいは時代が経つにつれて、甘口から辛口へと変わっています。昔はスイートベルモットを使用することが多かったのですが、現在では辛口のドライベルモットを使うことが一般的になっています。

ギムレット

材料

・ジン 45ml
・ライムジュース 15ml

作り方

ジンとライムジュースをシェークして、グラスに注いだら完成です。

ギムレットはジンベースのカクテルの代表格で、ジンにライムジュースを合わせたシンプルなお酒です。すっきりとした味わいで女性から人気があります。使用するライムジュースは、バーやバーテンダーによって絞った生のジュースか既製品にするか変わります。

ギムレットといえば、レイモンド・チャンドラーの小説『長いお別れ』の中の「ギムレットには早すぎる」というセリフで一躍有名になったといわれています。

ギムレットの名前の由来は、イギリス海軍の軍医だったギムレット卿が、船員の健康を気にしてジンにライムジュースを混ぜたものを提唱したことが始まりといわれています。その他、錐のような突き刺す味わいからギムレット(錐= gimlet)という説もあります。

トムコリンズ

材料

・ジン 60ml
・ソーダ 適量
・レモンジュース 20ml
・砂糖 小さじ1杯

作り方

ジンとレモンジュース、砂糖をシェークして、氷を入れたグラスに注ぎます。その後、ソーダを適量入れて軽くステアし、レモンとマラスキーノチェリーを添えたら完成です。

トム・コリンズは、19世紀終わりごとにイギリス人のジョン・コリンズが初めに作ったとされているカクテルです。当初は、「ジョン・コリンズ」という名前でしたが、使用していたジンベースを「ジュネバ・ジン」から「オールド・トム・ジン」に変えたことから、今の名前である「トム・コリンズ」になりました。

レモンジュースとソーダで割ってあるので、爽やかな香りが引き立つ、酸味と甘みのある飲みやすいカクテルです。

シンガポールスリング

材料

・ジン 45ml
・レモンジュース 20ml
・チェリーリキュール 15ml
・ソーダ 適量
・砂糖 小さじ1杯と1/2杯

作り方

ジンとレモンジュース、チェリーリキュール、砂糖をシェークして、氷を入れたグラスに注ぎます。その後、ソーダを適量入れて軽くステアし、りんご、レモン、チェリーを添えたら完成です。

シンガポールスリング、世界一美しいと言われるシンガポールの夕焼けを表現した、シンガポール発祥のカクテルです。トロピカルカクテルの傑作と呼ばれています。

イギリスの小説家サマセット・モームが「東洋の神秘」たたえたとされる逸話も広く知られています。

ジン・フィズ

材料

・ジン 45ml
・ソーダ 適量
・レモンジュース 20ml
・砂糖 小さじ2杯

作り方

ジンとレモンジュース、砂糖をシェークして、氷を入れたグラスに注ぎます。その後、ソーダを適量入れて軽くステアしたら完成です。

ジン・フィズは、レモンの酸味とソーダの炭酸が心地よい、爽快感のある飲みやすいカクテルです。ジンをレモンジュースとソーダで割っているので、アルコールが苦手な人でも比較的飲みやすいカクテルです。

アメリカ南部ニューオリンズの人気サロン「インペリアル・キャブネット・サロン」のオーナーのヘンリー・ラモス氏が、レモンスカッシュにジンを入れたのが始まりといわれています。ジン・フィズの“フィズ“は、ソーダの炭酸がはじける際の音から名付けられたとされています。

オータム・リーブス

材料

・ジン 45ml
・ストーンズジンジャー 20ml
・ライムジュース 10ml

作り方

ジンとストーンズジンジャー、ライムジュースをステアして、グラスに注いだら完成です。

オータム・リーブスは、仙台の大庄司雅彦氏が考案した、北国の秋を表現したカクテルです。1984年のサントリー・カクテル・コンペティションにて、見事グランプリを獲得しています。

オータム・リーブス、ショートタイプのスッキリとした飲みやすいカクテルです。

ブロンクス

材料

・ジン 30ml
・ドライベルモット 10ml
・スイートベルモット10ml
・オレンジジュース 10ml

作り方

ジンとチンザノベルモットエクストラドライ、チンザノベルモットロッソ、オレンジジュースをステアして、グラスに注いだら完成です。

ブロンクスは、アメリカ・ニューヨーク市の区名である「ブロンクス」が由来のカクテルです。アメリカの禁酒法があった時代(1920年~1933年)に密造された粗悪なジンを飲むために、考案されたといわれています。

オレンジの甘味とジンのキレのある辛口、ベルモットの風味がマッチしたカクテルです。マティーニにオレンジジュースを加えたようなカクテルで、度数は25度ほどあるので高めです。

ブロンクスに卵黄を加えると「ブロンクス・ゴールド」になり、卵白を加えると「ブロンクス・シルバー」になります。

タンゴ

材料

・ジン 25ml
・ドライベルモット 10ml
・スイートベルモット 10ml
・オレンジキュラソー5ml
・オレンジジュース 10ml

作り方

ジンとドライベルモット、スイートベルモット、オレンジキュラソー、オレンジジュースをシェークして、グラスに注いだら完成です。

タンゴは、アルゼンチン発祥の情熱のダンスを連想させる、ベルモットとオレンジの甘味と香りが際立つ情熱的で甘美なカクテルです。ホワイト・レディを考案したバーテンダー、ハリー・マッケルホーンが、パリのドヌー通りに開いた自身のお店「ハリーズ・ニューヨーク・バー」で作ったのが始まりです。

まとめ

ホワイト・レディはシェーカーを初めて持つ人も、失敗しにくいカクテルです。レシピを一つ覚えておけば、色々なカクテルに応用することもできるのが嬉しいですね。ホワイト・レディを皮切りに、カクテルづくりにチャレンジしてみるのも良いのではないでしょうか。