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ギムレット
2020.3.4
カクテル・サワー

ギムレットってどんなお酒?基本情報からおいしい飲み方まで徹底解説

少しおしゃれにバーに行ってみたいと思っていても、バーには様々なお酒が並んでおり、どのお酒を選べばよいかわからないという人は数多くいます。

そのような時には、馴染みのある名前のお酒に手を出してみるのも一つの基準でしょう。小説家レイモンド・チャンドラーの名作「長いお別れ」の代表的なセリフ「ギムレットには早すぎる」でも知られたカクテル「ギムレット」はお酒好きにはよく知られたスタンダードな1杯です。

この記事では、ギムレットの基本情報からレシピ、ベースにおすすめのジンまで詳しく紹介します。

ギムレットとは

ギムレット

ギムレットとは、蒸留酒であるジンをベースにしてライムジュースを加えて作った柑橘風味のある人気のカクテルです。シロップをどれほど入れるかによって味わいは変わりますが、基本的には辛口のお酒といえるでしょう。ジンというお酒そのものがキレのある味わいなので、シロップを入れて甘みを足しても甘すぎずない、キリッとしたお酒らしい味わいを楽しむことができます。

ギムレットは、「ショートカクテル」に分類されます。シェイカーを使ってしっかりとシェイクして作るので、ジンの角が取れて刺激が和らぐのもポイントです!

また、シロップのほか材料に使用するライムジュースによっても大きく印象が異なります。基本的には柑橘系の香りがフレッシュで清涼感がありますが、コーディアルライムを使用すれば甘みが強くなります。一方で果汁100%のライムジュースを使用すれば、酸味が際立ち、すっきりとした爽やかな風味となるでしょう。

見た目はライムジュースの色合いが反映された、淡い緑色。基本的には細足のカクテルグラスに注がれ、冷たさを保ったまま楽しむカクテルです。お店によっては、ライムを添えられることもあります。

ギムレットの基本情報

バーテンダー

映画や小説などでも度々登場することから、ギムレットは名前ばかりが有名となっているカクテルと言えるかもしれません。

以下では、度数やカロリー、名前の由来といった、ギムレットをより楽しむための基本情報について紹介します。

度数

ギムレットのアルコール度数は、数あるカクテルの中でも比較的高い部類に入ります。アルコール度数が高めの蒸留酒であるジンを多めに使用したショートカクテルなので、1杯分のアルコール度数は25〜35%にも及びます。

冷たいうちに飲み干すことが良いとされているショートカクテルではありますが、アルコール度数が強いため飲むペースや量はしっかりと考えなくてはいけないでしょう。

カロリーや糖質について

ギムレットのカロリーは、加えるライムジュースの量によって変わりますが、カクテルグラス1杯分90cc当たり100kcal以下には収まるでしょう。いまいちどれだけのカロリーなのかわかりにくいですが、ワイン100mlより少し低い程度のカロリーと考えてみてください。

また、使用するシロップやライムジュースにもよりますが、蒸留酒のジンを使っていることもあり糖質はかなり低いと考えられます。

由来

ギムレットの名前の由来は複数の説があると考えられています。

ひとつ目は、錐(キリ:a gimlet)です。ギムレットの、鋭いキレのある突き刺さるような味わいが錐(キリ:a gimlet)に見立てたことからこの名前がついたされています。また、ライムジュースの栓を抜くために、錐を用いたことからこの名前となったという説も存在しています。

ふたつ目は、ギムレット卿に由来するという説。ギムレットが誕生した19世紀後半、当時イギリスには海軍軍医として働いていたギムレット卿がいて、軍隊の健康維持に努めていました。このころのイギリス海軍では、将校に対してジンを配給していたと言われています。

しかし、ジンだけをそのまま飲んでいると、アルコールの取りすぎで健康に支障をきたすと考え、ギムレット卿はジンにライムジュースを混ぜて薄めて飲むことを提唱したのだそう。つまり、生みの親の名前からギムレットと名付けられたというわけです。

「ギムレットには早すぎる」とは

探偵のイメージ

ギムレットというカクテルが一躍世に知られるようになったのは、小説家レイモンド・チャンドラーのハードボイルド小説「長い別れ(The Long Goodbye)」がきっかけと言われています。

レイモンド・チャンドラーは、1888年アメリカ生まれの小説家であり、数多くの作品を残しています。彼はハードボイルド小説の生みの親ともされており、作品に登場するキャラクターである私立探偵フィリップ・マーロウは、ハードボイルド探偵の代名詞ともいえる存在です。

代表作「長い別れ(The Long Goodbye)」は、私立探偵のフィリップ・マーロウと友人のテリー・レノックスを結び付けた存在が、よく飲み交わされたギムレットとして描写されています。友人レノックスの死によってフィリップ・マーロウは事件に巻き込まれますが、レノックスの残した「ギムレットには早すぎるね」という言葉は事件の真相を暗示するものでした。

このセリフは、ハードボイルド史に残る名セリフとして語り継がれています。

ギムレットのレシピ

ギムレットの基本のレシピは、ジンを3/4(45ml)、ライムジュースを1/4(15ml)

シェイカーに注ぎ、氷の入ったシェイカーで15から20回ほどシェイクして、よく冷やしたカクテルグラスにゆっくりと注いで完成です。

甘みがついたライムジュースを使う場合には必要ありませんが、生のライムを絞って使う場合には甘みがないため、シロップを加えて味を整えることもあります。

ギムレットにおすすめのジン

ビーフィーター

サントリー ビーフィーター ジン40度 [ 700ml ]

 

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BEEFEATER(ビーフィーター)
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ロンドンドライジンの定番、ビーフィーターはギムレットのベースとしても大いに活躍してくれる一本です。他のジンと比較して癖が少ないことから、ライムの美味しさを邪魔せずギムレットとしてのスタンダードな味を確かめるのにもピッタリ。

その他のカクテルベースにも頻繁に使われるジンなので、自宅でカクテルを楽しみたいという方は1本購入しておくのがオススメです!

タンカレー

タンカレー ナンバーテン [ ジン 750ml ]

「今までにない高品質のジンを創る」という信念から醸造された、プレミアムジンの決定版「タンカレー」。1830年の創業当時から現在まで、変わらない製法で作られる伝統的なジンですが、レシピをしっているのは世界でたった6人だけなんだとか。

「タンカレー」の中でも、最も人気が高いのが「タンカレーナンバーテン」です。オリジナルの小型蒸留器「TINY TEN(タイニーテン)」によって醸造されたプレミアムな味わい。ギムレットにした時に感じる、高級な味わいと香り高さは他のジンと一線を画しています。

もちろん、ロックやストレートでそのまま飲んでも美味しいですよ!

ジャパニーズクラフトジン「ROKU」

サントリー ジャパニーズクラフトジン ROKU <六> [ ジン 700ml ]

 

「ROKU」は伝統的なジンのボタニカル8種類に加え、桜花・桜葉・煎茶・玉露・山椒・柚子といった日本ならではのボタニカル6種類を加えた日本産のクラフトジン。

日本人の繊細な感覚が生かされた、個性的なこのクラフトジンを使って作ったギムレットは、他のジンをベースにした時とはまるで違う個性を持っています。

日本人の口にあう、和風なギムレットを楽しみたい方にはぜひともオススメしたい1本です。

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ROKU(ロク)
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硬派な「ギムレット」はカクテルのスタンダード!

古くからのスタンダードカクテルとして、人気の高いギムレット。

名前の由来や有名になった経緯を知るとより一層、このカクテルに対する愛着が湧いてくるのではないでしょうか?この記事を読んで、気になった方は、ぜひバーで「ギムレット」を注文してみてください!

また、シェイカー等があればギムレットは自宅でも簡単に作ることができます。ジン好きの方は、自分なりの1杯を追求しながら自作してみても面白いかもしれませんよ。

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この記事を書いた人 Writer

鈴木 將央

鈴木 將央

日本唯一の利酒師エンジニア。「日本酒は難しい」「お酒のウンチクは嫌だ」という方でも、楽しく読んでいただけるようなライティングを心掛けてます。

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