TOP / お酒を選ぶ / ギムレットってどんなお酒?基本情報からおいしい飲み方まで徹底解説

少しおしゃれにバーに行ってみたいと思っていても、バーには様々なお酒が並んでおり、どのお酒を選べばよいかわからないという人は数多くいます。

そのような時には、馴染みのある名前のお酒に手を出してみるのも一つの基準でしょう。小説家レイモンド・チャンドラーの名作「長いお別れ」の代表的なセリフ「ギムレットには早すぎる」でも知られたカクテル「ギムレット」はお酒好きにはよく知られたスタンダードな1杯です。

この記事では、ギムレットの基本情報からレシピ、ベースにおすすめのジンまで詳しく紹介します。

ギムレットとは

ギムレット

ギムレットは、ジンとライムジュースからできているシンプルな透明感のあるカクテルです。
ジンの香りとライムの酸味を楽しむことができ、材料によって甘いものからキレがあるものまであります。

ギムレットとは、蒸留酒であるジンをベースにしてライムジュースを加えて作った柑橘風味のある人気のカクテルです。シロップをどれほど入れるかによって味わいは変わりますが、基本的には辛口のお酒といえるでしょう。ジンというお酒そのものがキレのある味わいなので、シロップを入れて甘みを足しても甘すぎずない、キリッとしたお酒らしい味わいを楽しむことができます。

ギムレットは、「ショートカクテル」に分類されます。シェイカーを使ってしっかりとシェイクして作るので、ジンの角が取れて刺激が和らぐのもポイントです!

ギムレットの味の特徴

また、シロップのほか材料に使用するライムジュースによっても大きく印象が異なります。基本的には柑橘系の香りがフレッシュで清涼感がありますが、コーディアルライムを使用すれば甘みが強くなります。一方で果汁100%のライムジュースを使用すれば、酸味が際立ち、すっきりとした爽やかな風味となるでしょう。

見た目はライムジュースの色合いが反映された、淡い緑色。基本的には細足のカクテルグラスに注がれ、冷たさを保ったまま楽しむカクテルです。お店によっては、ライムを添えられることもあります。

アルコール度数は25%前後と高め

レシピにもよりますが、ギムレットのアルコール度数は25%前後になることが多いです。
ジンが多めに使われているため、度数は高くなっています。

ただBARによっては29~35%に仕上げるところもあります。お酒が苦手な人よりも、普段からお酒を嗜んでいる人におすすめのカクテルだと言えそうですね。

飲みすぎてしまうと酔いが回ってしまうので、飲み過ぎにはご注意ください。

ギムレットのカロリー

ギムレットのカロリーはカクテルグラス1杯分(60ml)で約179kcalになります。使われているライムが100%フレッシュライムであっても、これだけのカロリーです。

ドライ・ジン自体が45mlで約120kcalあるので、ガムシロップを減らしてもカロリーは比較的高いカクテルだと覚えておきましょう。

甘くしたいからとガムシロップを加えると、カロリーはさらに高くなります。ダイエット中の場合は、ギムレットを飲むペースを抑えるのがおすすめです。

ジンライムとの違い

ジンライムとは、ジンをベースにライムジュースを加えたカクテルです。

使用する材料はギムレットと同じですが、作り方が違います。
ギムレットはシェイカーで混ぜる(シェイク)するのに対し、ジンライムはオン・ザ・ロック(氷をいれたグラスにそのまま注ぐ飲み方)で飲みます。

そのため、度数も全く違います。
ギムレットは25%前後ですが、ジンライムはジンの度数がそのまま保たれるので度数が40%と非常に高いです。

また、飲みやすさも異なります。
ギムレットの方が、まろやかさが増しているので飲みやすくなっています。

由来

ギムレットの名前の由来は複数の説があると考えられています。

ひとつ目は、錐(キリ:a gimlet)です。ギムレットの、鋭いキレのある突き刺さるような味わいが錐(キリ:a gimlet)に見立てたことからこの名前がついたされています。また、ライムジュースの栓を抜くために、錐を用いたことからこの名前となったという説も存在しています。

ふたつ目は、ギムレット卿に由来するという説。ギムレットが誕生した19世紀後半、当時イギリスには海軍軍医として働いていたギムレット卿がいて、軍隊の健康維持に努めていました。このころのイギリス海軍では、将校に対してジンを配給していたと言われています。

しかし、ジンだけをそのまま飲んでいると、アルコールの取りすぎで健康に支障をきたすと考え、ギムレット卿はジンにライムジュースを混ぜて薄めて飲むことを提唱したのだそう。つまり、生みの親の名前からギムレットと名付けられたというわけです。

ギムレットの歴史について

先述したとおり、ギムレットは19世紀後半にイギリスの「ギムレット興」が考案したからという説があります。

また、1930年代に有名なバーテンダーであるハリークラドックが発売したカクテル本の中にも、ギムレットは登場します。今はシェイクする作り方が一般的ですが、そのレシピ本にはステア(マドラーなどで混ぜる)するように記載されていたそうです。

ギムレットのカクテル言葉

ギムレットのカクテル言葉は「遠い人を思う」です。この言葉は、映画化されたレイモンド・チャンドラーのハードボイルド小説「長いお別れ(The Long Goodbye)」の中にも登場します。

遠くに離れている人を思いながら、切ない気分で飲むのに向いているカクテルです。

ギムレットとハードボイルド小説「長いお別れ(The Long Goodbye)」

探偵のイメージ

ギムレットというカクテルが一躍世に知られるようになったのは、小説家レイモンド・チャンドラーのハードボイルド小説「長い別れ(The Long Goodbye)」がきっかけと言われています。

レイモンド・チャンドラーは、1888年アメリカ生まれの小説家であり、数多くの作品を残しています。彼はハードボイルド小説の生みの親ともされており、作品に登場するキャラクターである私立探偵フィリップ・マーロウは、ハードボイルド探偵の代名詞ともいえる存在です。

代表作「長い別れ(The Long Goodbye)」は、私立探偵のフィリップ・マーロウと友人のテリー・レノックスを結び付けた存在が、よく飲み交わされたギムレットとして描写されています。友人レノックスの死によってフィリップ・マーロウは事件に巻き込まれますが、レノックスの残した「ギムレットには早すぎるね」という言葉は事件の真相を暗示するものでした。

このセリフは、ハードボイルド史に残る名セリフとして語り継がれています。

この小説には、「本当のギムレットは、ジンと*ローズ社のライムを半分づつ、他にはなにもいれない」など他にもギムレットにちなんだ名セリフがあります。

気になる方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

*ローズ社のライムとは甘いコーディアルライムです。

美味しいギムレットの作り方・レシピ

ギムレットの材料

ギムレットの材料について

材料

・ドライ・ジン 45ml
・ライム・ジュース 15ml

ギムレットの基本的な材料は上記の2つのみ。

ギムレットは甘くすることもできるカクテルですが、その甘みはジンに加えるライムから来ています。甘みの強いギムレットが飲みたい場合は、甘みの強いライムシロップと砂糖を混ぜた「コーディアルライム」を、甘さを抑えたギムレットが飲みたい場合はフレッシュライムを選びましょう。

今は、加糖の果汁50%のライムジュースであるコーディアルライムではなく、フレッシュライムとガムシロップという組み合わせがスタンダ―ドですが、コーディアルライムでも美味しく飲むことができます。

好みに合わせた甘さのライムを使うことで、美味しくつくれます。

ギムレットの作り方

1 ドライ・ジン45mlをシェイカーにそそぐ
2 フレッシュライム15mlをシェイカーに加える
3 氷をシェイカーの8分目になるまで入れて、蓋をする
4 15~20回シェイクすれば完成

ギムレットの作る時のコツ

最後にシェイカーでシェイクするのがギムレットの特徴。シェイクすることで水と空気を触れさせることで、ジンの角をほどよくとるのです。

甘みがあるけれどキレもあって、角が強すぎない仕上がりになるように、しっかりシェイクしましょう。

ギムレットはこう飲む!美味しい飲み方解説

好みの甘さ・辛さに調節できる

ギムレットは好みに合わせて甘口にも、辛口にもできるカクテルです。刺激があるカクテルが好きな場合は、ライムを絞ってから飲みましょう。甘みがあるカクテルが好きな場合は、シロップを追加するのがおすすめです。

辛いギムレットは食前酒・甘いギムレットは食後酒としておすすめ

辛口のギムレットはさっぱりとした飲み口から食前酒としておすすめです。
一方、甘めのギムレットは食後のお酒としてたしなむのが良いでしょう。

ギムレットはおつまみと楽しむのが良い

ギムレットは度数が高めのカクテルなので、料理と合わせるよりもミックスナッツやジャーキー、ピクルスや酸味のある酢漬けなどと合わせるのがおおすすめです。

凍らせてシャーベットにしても美味しい

ギムレットは凍らせても美味しいです。アルコールが多いので、凍らせるとシャーベットになります。自宅で作りすぎてしまったり、つくったけど口に合わなかった場合はシャーベットを試してみましょう。シャーベットにする前にシロップを追加すると、本格的なスイーツになります。

ギムレットの材料「ジン」について

ジン

ジンはテキーラ、ウォッカ、ラムと並んで4大スピリッツといわれています。香りづけされていない蒸留酒であるウォッカに対して、植物由来成分で香りづけされている蒸留酒なのがジンの特徴です。

ジンとはどんなお酒?

ジャガイモやとうもろこし、大麦など穀物類を原料としていて貯蔵や熟成をしないので、すっきりとした味わいが特徴です。ただジンは独特の風味付けをするのが特徴なので、同じ蒸留酒でも個性があるのが特徴です。ジンにはさまざまな種類があります。

ギムレットのジンはどのように選ぶ?おすすめのジンの銘柄

ギムレットに使うジンは好みに合わせて選ぶのが一番です。ただカクテルを作ったことがない人や、お酒に詳しくない人は迷うところですよね。おすすめなのは、世界的にジンのスタンダードになっているイギリスの「ドライ・ジン」です。その他、こだわりのボタニカルで香り付けしたクラフトジンで作っても、個性的な仕上がりになりますよ!

以下では、おすすめのジンをご紹介します。

ビーフィーター

サントリー ビーフィーター ジン40度 [ 700ml ]

 

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BEEFEATER(ビーフィーター)
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ロンドンドライジンの定番、ビーフィーターはギムレットのベースとしても大いに活躍してくれる一本です。他のジンと比較して癖が少ないことから、ライムの美味しさを邪魔せずギムレットとしてのスタンダードな味を確かめるのにもピッタリ。

その他のカクテルベースにも頻繁に使われるジンなので、自宅でカクテルを楽しみたいという方は1本購入しておくのがオススメです!

タンカレー

タンカレー ナンバーテン [ ジン 750ml ]

「今までにない高品質のジンを創る」という信念から醸造された、プレミアムジンの決定版「タンカレー」。1830年の創業当時から現在まで、変わらない製法で作られる伝統的なジンですが、レシピをしっているのは世界でたった6人だけなんだとか。

「タンカレー」の中でも、最も人気が高いのが「タンカレーナンバーテン」です。オリジナルの小型蒸留器「TINY TEN(タイニーテン)」によって醸造されたプレミアムな味わい。ギムレットにした時に感じる、高級な味わいと香り高さは他のジンと一線を画しています。

もちろん、ロックやストレートでそのまま飲んでも美味しいですよ!

ジャパニーズクラフトジン「ROKU」

サントリー ジャパニーズクラフトジン ROKU <六> [ ジン 700ml ]

 

「ROKU」は伝統的なジンのボタニカル8種類に加え、桜花・桜葉・煎茶・玉露・山椒・柚子といった日本ならではのボタニカル6種類を加えた日本産のクラフトジン。

日本人の繊細な感覚が生かされた、個性的なこのクラフトジンを使って作ったギムレットは、他のジンをベースにした時とはまるで違う個性を持っています。

日本人の口にあう、和風なギムレットを楽しみたい方にはぜひともオススメしたい1本です。

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ギムレット以外のジンをベースにしたカクテル7選

ジンをベースにしたカクテルはギムレット以外にもあります。ここからはジンベースのカクテルをご紹介しましょう。

ジントニック

材料

・ジン 30ml
・トニックウォーター 120ml前後
・ライム ひと切れ

作り方

ライムと氷をグラスに入れ、ジンとトニックウォーターを加えステアします。
ジンを使った数あるカクテルの中でも代表的なカクテル。
アルコール度数は10〜15%と比較的低めなので、ジン初心者でも飲みやすいです。
ギムレット同様、シンプルなカクテルなので使用するジンの銘柄にこだわることでより美味しいジントニックが作れます。

マティーニ

材料

・ジン 45ml
・ドライ・ベルモット 15ml
・オリーブ1個

作り方

ジンとベルモットをステアしてグラスに注いでオリーブを飾れば完成です。
「カクテルの中の傑作」「カクテルの帝王」と言われるカクテルの中でも有名な一杯。
ジンが多いマティーニはドライマティーニと呼ばれ、中にはベルモットを一滴しか使わないものもあります。

ジンバック

材料

・ジン  45ml
・レモンジュース20ml
・ジンジャーエール 適量

作り方

グラスに氷をいれてジンとレモンジュース、ジンジャーエールを注ぎます。軽くかき混ぜたら、ライムを添えます。

ジンベースのジンジャーエールを使用した定番のカクテルで、別名「ロンドン・バック」呼ばれています。
甘味と酸味のバランスが非常によく、すっきりとした夏向きのカクテルです。

ジンリッキー

材料

・ジン 45ml
・ライム 1/2個
・ソーダ 適量

作り方

グラスの上でライムを搾り、そのライムをグラスに落とします。その中に氷・ジンを入れて、ソーダでみたしマドラーを添えて完成です。

生のライムを絞っているのでさっぱりとした爽やかな飲み口が特徴です。
リッキーとは、ライムとソーダをスピッツに加えて楽しむカクテルのことで、ライムを潰しながら飲むのがおすすめです。

ジンフィズ

材料

・ジン 45ml
・レモンジュース 20ml
・砂糖 2tsp
・ソーダ 適量

作り方

ジンとレモンジュース、砂糖をカクテルシェイカーに入れてシェイクします。その後、氷の入ったグラスに注いで、ソーダを加えて軽くかき混ぜれば完成です。

ジンフィズは、1888年のアメリカ南部のニューオリンズで誕生したカクテルです。ジンにレモンジュースとソーダを加えたカクテルなので、爽やかな口当たりが特徴です。名前のフィズは、炭酸がはじける音がから取ったと言われています。

アラスカ

材料

・ジン 45ml
・シャルトリューズ・ジョーヌ 15ml

作り方

ジンとシャルトリューズ・ジョーヌをカクテルシェイカーに入れてシェークし、グラスに注げば完成です。

アラスカは、鮮やかな黄色が特徴的なジンをシャルトリューズ・ジョーヌで割ったシンプルなカクテルです。アルコール×アルコールなので度数は高く、きりっとした味わいが特徴的です。シャルトリューズ・ジョーヌをシャルトリューズ・ヴェールに変えると、緑色のグリーン・アラスカというカクテルになります。

ルシアン

材料

・ウォッカ 20ml
・ジン 20ml
・カカオリキュール 20ml

作り方

ウォッカとジン、カカオリキュールをカクテルシェイカーに入れてシェークし、グラスに注げば完成です。

ルシアンは、カカオの優しい甘さと香りが特徴のカクテルです。口当たりが非常に良いのですが、アルコール度数は高いため、レディーキラーカクテルとしても有名です。カカオリキュールとジンの代わりにコーヒーリキュールを使った「ブラック・ルシアン」や、ブラックルシアンに生クリームを加えた「ホワイト・ルシアン」といった派生系も存在します。

硬派な「ギムレット」はカクテルのスタンダード!

古くからのスタンダードカクテルとして、人気の高いギムレット。

名前の由来や有名になった経緯を知るとより一層、このカクテルに対する愛着が湧いてくるのではないでしょうか?この記事を読んで、気になった方は、ぜひバーで「ギムレット」を注文してみてください!

また、シェイカー等があればギムレットは自宅でも簡単に作ることができます。ジン好きの方は、自分なりの1杯を追求しながら自作してみても面白いかもしれませんよ。