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日本初!公式認証資格「泡盛マイスター」について解説してみた

日本酒やワインをはじめ、お酒に関する検定や資格は数多く存在しますが、その中で泡盛に関する資格を皆さんはご存知でしょうか? 今回はそんな、泡盛のより一層の普及を担うアドバイザー「泡盛マイスター」をピックアップ。泡盛マイスタ …

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日本酒やワインをはじめ、お酒に関する検定や資格は数多く存在しますが、その中で泡盛に関する資格を皆さんはご存知でしょうか?

今回はそんな、泡盛のより一層の普及を担うアドバイザー泡盛マイスター」をピックアップ。泡盛マイスターとはなんなのかを説明していきます!

「泡盛マイスター」とは?

泡盛マイスター」とは、平成18年11月に制定された認証制度であり、沖縄県知事認証の資格。アルコール飲料に関するものの中では、日本初の公式認証の資格になります。

日本に4つしかない、産地呼称が認められた本格焼酎ブランドである琉球泡盛。そんな、日本最古の蒸留酒であり、沖縄伝統の地酒でもある泡盛に興味を持つ人すべてを対象とした資格です。
受験者の条件は特に設けられていませんが、実技試験ではテイスティングテストが行われるため20歳以上が対象となります。

実施しているのは、"泡盛の特徴を的確に伝えられるプロの人材を育成する目的"で設立された泡盛マイスター協会受験するには協会員になる必要があります。

求められる資質

泡盛マイスターに求められるのは、銘柄ごとの味の違いや歴史、料理との相性やテイスティング、製造方法や医学的効果、酒類全般などに精通した総合的なアドバイザーになれるような資質です。

認証試験及び認定試験に合格すれば、「泡盛マイスター」及び「泡盛アドバイザー」の称号が与えられます。この確固たる称号のもと、泡盛を的確な表現で他者に説明・アドバイスをし、正しい泡盛の魅力を普及することを期待されるのです。

また、泡盛マイスターは2018年8月の試験から、5年または3年更新(いずれかに調整)の免許制となりました。
これにより、例え一度受かったとしても安心せず、泡盛マイスターとしての技術の維持・向上、新しい情報の受信・発信がさらに求められるようになりました。

試験内容


筆記試験

筆記試験では、泡盛の定義と知識及び製造法、古酒に関する知識、沖縄県内の酒造所、世界の醸造酒と蒸留酒の基礎知識、沖縄の歴史・文化、そのほか泡盛に関する総合的知識に関する問題が出題されます。

こちらは、泡盛マイスター協会から「泡盛マイスター・泡盛アドバイザー理論教本(全3冊)」が10,584円、「泡盛マイスター・泡盛アドバイザー筆記試験問題集」が4,104円、「泡盛マイスター・泡盛アドバイザー実技教本」が4,104円で発売されているので、購入して勉強するのがオススメです。

実技試験

実技試験では、テイスティング能力が試されます。過去の試験では、3銘柄の味の表現方法、様々な焼酎の原材料の選定、20度から43度までの度数の選定、ジンやウォッカなどの5種類の世界の蒸留酒の選定などが出題されています。

また、口頭試問やサービス作法実技も試験科目となっているので、ただ泡盛に詳しいだけでなく、アドバイザーとしての能力も問われます

こちらも泡盛マイスター協会から講座や模擬試験などが実施されているので、利用してみてはいかがでしょうか?

費用


試験資格は、協会員であり、尚且つ実技試験においては満20歳以上の方のみに与えられます。
ですので、まず泡盛マイスター協会への入会金5,000円基本年会費15,000円が必要です。

受験料

泡盛マイスター・泡盛アドバイザー筆記試験」「泡盛マイスター・泡盛アドバイザー実技試験」の受験料はそれぞれ8,640円。2つ合わせると17,280円です。

合格し、泡盛マイスター認証書及び泡盛マイスターバッジを購入する場合、交付手数料が20,520円かかります。
単体での購入も可能なので、そうした場合はそれぞれ泡盛マイスター認証書の交付手数料に5,400円泡盛マイスターバッジ料に15,120円必要です。

対策講座・模擬試験の料金

ちなみに、試験対策である泡盛マイスター・泡盛アドバイザー筆記模擬試験・直前対策講座は、午前と午後で内容が分けられており、どちらか片方を受講する場合は7,560円どちらも受講する場合は14,040円かかります。

また、泡盛マイスター・泡盛アドバイザー実技模擬試験は受験料15,120円

これらの試験や講座は沖縄か東京で行われます。ただ、実技試験は愛知でも行われているようです。

泡盛を知ろう!

最後に有名な泡盛を紹介します。泡盛マイスターになるには少なくとも、これらの銘柄をはじめとする様々な泡盛の味わいを知る必要があります。

古酒43%(瑞泉酒造)

首里城下で1887年に創業した瑞泉酒造。120年以上の歴史を誇る蔵の、スタンダードな泡盛がこの「古酒43%」です。

泡盛の真骨頂とも言える、古酒造りに力を注ぐ同酒造のカメ熟成古酒。その特徴が存分に出た、芳醇な香りと深いコク、そしてまろやかな味わいが特徴です。

牛肉料理に合う焼酎として、プラチナ賞を受賞するほど食中酒としての実力があります。また、バランスの良い味わいはオリジナル古酒造りにも適しているので、どんな場面でも活躍する万能な泡盛と呼ぶことができるでしょう。

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でいご43度(久米島の久米仙)

1949年に、自然が豊かな久米島で創業した久米島の久米仙県内最大規模の酒造所が製造する、代表商品が「でいご43度」です。

全麹仕込み・常圧蒸留で造られており、しっかりと感じられる素材の旨味と爽やかな香りと飲み口が特徴。どちらかというと古酒香が強く、濃醇なタイプに分類されます。

料理と合わせる際は、中華料理や肉料理などの、しっかりとした味わいのものが特に好相性
ちなみに銘柄である"でいご"とは沖縄の県花"でいごの花"を由来とし、沖縄を代表する泡盛となるようにという想いが込められているんだそう。

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ブラック古酒35度(久米仙酒造)

1952年に創業した久米仙酒造。同酒造は、1977年に当時なかった斬新なデザインの卓上グリーンボトルを発表し、県内全域にその名をとどろかせました。

そんな久米仙酒造で一番親しまれている古酒が「ブラック古酒35度」。黒麹を使った原酒をじっくりと熟成させたことにより生まれた、古酒独特の深いコクや旨み、そして力強さが備わっています

濃厚な味わいとまろやかな口当たり、長く続く余韻が特徴的。水で割ってもそれらの個性は活き活きと伝わるので、オン・ザ・ロックの他、ハーフロックや水割りでもオススメします。

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まとめ

泡盛マイスターは公式認証ということもあり、取得しようとすると決して安くはない費用がかかります。泡盛好きにはぜひ取ってもらいたい資格ですが、取るとなったら本気で勉強をする必要がありそうです。

ただ、その分ちゃんとした資格であるということでもあります。趣味で取得するのも良いですが、飲食店で働いている方など、その道のプロが取得するのにふさわしい称号と言えるのではないでしょうか?

《ワキヤ》

ワキヤ

日本酒を愛する元バンドマン。趣味は昼から飲むはしご酒。よく千住で一人酒してます。

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