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2019.1.6
日本酒

女性杜氏が醸す日本酒!「川中島 幻舞」の魅力に迫る

杜氏と聞くと、なんとなく男性を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?

昔は酒蔵は聖域とされ、女性は蔵に立ち入ることを敬遠されていたのです!

その名残からか、現在でも女性の杜氏は男性に比べるとかなり少なめ。

そんな数少ない女性杜氏が生み出した「川中島 幻舞」を今回はご紹介します。

「川中島 幻舞」とは?

長野県最古の蔵元の醸す酒

川中島幻舞を醸す株式会社酒千蔵野は1540年創業。長野県内で最も古い酒蔵です。

全国でも7番目に長い歴史をもつ酒蔵で、武田信玄と上杉謙信が戦った"川中島合戦"では、武田信玄が千野の酒を飲んだとも言われています。

「川中島 幻舞」の味

川中島幻舞は全国新酒鑑評会で金賞を受賞するなど輝かしい受賞歴があり、その味はお墨付き。

日本酒に慣れてない人でも非常に飲みやすく、口に含めば果実のような華やかな香りが広がり、スッキリとした酸味が口の中を駆け巡ります。日本酒ならではの、伝統的な旨みやふくよかな味わいも感じることができるでしょう。

また、味わいの変化を楽しむことができるレビューも多数あることから、ご自分の好みに合わせて寝かせてみるのもいいかもしれません。

酒千蔵野の酒造りを支える信州の「米」と「水」

酒千蔵野の日本酒の味を支えているのは、信州の「米」と「水」です。

千曲川と犀川に囲まれた豊かな伏流水は460年以上前から用いられており、蔵の中にある井戸から湧きだしている水を使用しています。

また、地酒の蔵として地元の酒米を使うことにもこだわっています。特に信州で栽培されている酒造好適米と言えば「美山錦」
地元の農家と契約栽培しており、土造りから農家とともに取り組んでいるというこだわりっぷりです。

杜氏・千野麻里子氏とは?

その昔、酒蔵に女性が入ることは許されざることでした。そこは蔵人たちの"聖域"だったのです。
江戸時代では「和を以って醸すと良いお酒ができる」という"和醸良酒"という考え方があり、"聖域"に女性が踏み込むと、男性の気が逸れてしまうことから女性が遠ざけられたそうです。

そんな男性側の都合で作られてしまった壁を乗り越え、歴史を塗り替え、女性杜氏になったのが”千野麻里子氏“です。

日本酒界の歴史を変えた"女性杜氏"

千野麻里子氏は一人娘だったので、祖父母から酒蔵を引き継ぐための教育を受けてきました。
醸造学・微生物について学ぶために東京農業大学へ進学。そこで微生物の世界に魅了され、国の研究所に入り2年間の研修を積み、日本酒の世界に魅力を感じて長野県の地に帰ってきました。

千野氏は自ら蔵にもどり、当時の杜氏のもとで10年修行した後に杜氏を引き継ぐことを決意。しかし先代杜氏の急病により、10年たたないうちに急遽杜氏を引き継ぐことになります。

当時の日本酒業界は焼酎ブームに押されて向かい風状態。つぶれてしまう酒蔵も多かったようですが、謙虚に一切手を抜かず気候を読みながら旨い酒を醸し続けています。

伝統の味と新しい味の二刀流

酒千蔵野は川中島 幻舞の他にもう一つ、伝統的な味を保ち続ける「桂正宗」という酒も醸しています。
桂正宗はいかにも伝統的な辛口!という日本酒で、古くから愛飲家たちに愛されています。

一方、より広いニーズにこたえるために作り上げたのが「川中島 幻舞」。若い層に向けた新しい酒「川中島 幻舞」と、代々築き上げてきた「桂正宗」を醸すことで、自分たちのお酒をいろんな人に広く楽しんでもらおうと研究を重ねているのです。

まとめ

 

長野県一の古い歴史をもつ酒千蔵野は、伝統的な酒造りと新しいテイストの日本酒造りに挑戦し続ける蔵でした。

杜氏は男性がなるものとされる暗黙の了解を見事に打ち破った、千野麻里子氏の今後の活躍に目が離せません!

大切な人と一緒に「川中島 幻舞」を楽しんでみてはいかがでしょうか!

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この記事を書いた人 Writer

といといとい

といといとい

都内の理工系大学に通ってます。研究は吸着材の材料の研究をしてます。好きなことは歌うこと飲むこと歩くこと囲碁を打つことです。特に好きなお酒はビールと日本酒。この世のまこと

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