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2019.1.2
日本酒

日本酒の「樽酒」って一体なに?独特な味わいと旨さの理由に迫る!

普段なかなか味わうことのない「樽酒」。現代ではあまり馴染みのない「樽酒」ですが、*鏡開きなどの式典では大活躍ですよね。
それ故に、「樽酒=式典用の酒」という認識を持っている人も多いかと思いますが、実はそういうわけではありません。実際、買おうと思えば誰でも買えるんです。

ではなぜ樽酒が主流ではない現代でも利用されているのでしょうか。

※「鏡開き」についてはこちらから。

そもそも「樽酒」とは?

樽酒」とは、酒を樽に入れることで木の香りを移し、そのまま樽に詰めた状態で提供されるもの、または瓶などの別の容器に入れ替えたものです。

そうなんです。「樽酒」と聞くと、「鏡開き」で見るような樽に直に入った日本酒だと思っている人も多いと思いますが、実は必ずしも樽に入った状態で楽しむ必要はないのです。

実際に、樽で寝かした酒を瓶に詰めた「樽酒瓶詰」の商品は、「樽酒」として販売されており、自宅でも気軽に楽しめる「樽酒」として人気なんですよ。

樽の容量

一般的な樽のサイズは、1斗が縦・横・高さが各40㎝程度、2斗が50㎝、4斗が65㎝です。

樽の大きさによって容量は異なり、1斗が18ℓ、2斗が30ℓ、4斗が72ℓとなります。

また、樽というだけあって対象人数もかなり多く、1斗でなんと60〜140人程度

樽酒はかなりの大人数でも楽しめるお酒なのです。

昔は全部「樽酒」だった?

酒を樽で寝かせる必要がある「樽酒」。一手間かかる「樽酒」は、昔から少し特別な酒だったんじゃないの?って思ったりしませんか?

実は答えは「NO」!というか昔の日本酒は全部樽酒だったのです!

保存方法は今と昔では異なる

どういうことか解説する前に、現代の日本酒の貯蔵方法について説明しましょう。
現在日本酒は、タンクによって貯蔵されています。タンクを始めとするあらゆる現代社会の設備が、日本酒造りの技術を飛躍的に向上させたのは言うまでもありません。

では、そのタンクが開発される前は、日本酒は何に貯蔵されていたのか?そう、それこそが「」なのです!
一般的には「杉の樽」が使用され、蔵人達は酒を貯蔵してきました。つまり、我々が特別視する「樽酒」は昔の人からすれば「普通の酒」だったのです。

日本酒は江戸時代に広まったとされており、全てのお酒は樽に詰めていました。当時の樽はお酒を貯蔵する容器でしかなかったのです!

なんとも羨ましいですねぇ。えっ?「樽酒」がどういう味わいか知らないから羨ましくない?
それなら次は、「樽酒」の特徴について説明していきます。

「樽酒」の特徴

日本人は昔から「木」を多用した民族です。それは、木造建築の多さからも伺えますよね。
特に昔は、今よりもさらに木は身近な存在でした。コンクリートの無い時代、生活は木の香りと共にあったと言っても過言ではありません。

樽は味わいに変化をもたらす

樽酒」は木の香りと日本酒の香りが混ざり合った酒です。木の香りが日本人にとって心地よいものであることは、最早言うまでもないでしょう。
日本酒が持つ本来の香り、そこに杉や檜といった樽に使われた木の香りが合わさることで、独特な清々しい香りが生まれるのです。

また、樽の中で寝かせることにより、まろやかさと口当たりが増すとも言われています。
つまり、木の爽快な香りと木の暖かみを感じられるまろやかな味わいが、樽酒の特徴なのです。

前述したように江戸時代は樽酒が主流でしたが、あえて樽に入れて香りを楽しもうという発想はなかったようです。江戸時代は家や街中にたくさんの木があふれていました。そのためお酒に木の香りがうつっていても当時の人はあまり気にならなかったんだとか。
江戸時代の酒飲みは木の香りが楽しめる日本酒を何気なく飲んでいたのですね!

オススメの「樽酒」

最後にオススメの「樽酒」を紹介します!

吉野杉の樽酒

奈良県の長龍酒造が醸す自慢の樽酒、それが「吉野杉の樽酒」です。

樽材に使用したのは樹齢約80年の「吉野杉」の甲付材のみ。「吉野杉」は酒樽材として最高とまで言われている杉です。

長龍酒造が「樽酒の極み」とまで堂々と打ち出す日本酒。まだ樽酒を飲んだことがない人は、「吉野杉の樽酒」から味わってみるのが良いでしょう。

樽酒 吉乃川

日本有数の杉の産地である、大分県の日田杉を樽の材木に使用。4斗の樽に日本酒を詰め、存分に杉の香りを移しています

ちなみに、1斗の量が約100人に酒を振る舞えるくらいです。その4倍の大きさで悠々と寝かされた、贅沢な一杯をお試しあれ!

賀茂鶴 樽酒

命名145年を迎える広島県の人気銘柄。その味わいと樽の良さがマッチしたのが「賀茂鶴 樽酒」です。

芳醇な味わいが人気の「賀茂鶴」を最高のタイミングで瓶詰めをすることにより、杉の良い香りが余すことなく閉じ込められています。

樽酒特有の爽やかさすら感じさせる香りと、まろやかなコクと旨味。しっかりとした味わいの樽酒が飲みたいなら、「賀茂鶴 樽酒」がおすすめです。

都鶴 ミニ樽鏡開きセット 純米酒

瓶詰めされた樽酒も美味しい...それでもやっぱり樽に入っている状態の樽酒が楽しみたい!
そんな人にはコレ。「都鶴 ミニ樽鏡開きセット 純米酒」。

鏡開きセットになっている同商品は、自宅で簡単に鏡開き気分を味わえます。
樽から日本酒を掬い、木升に注いで飲む。最初から最後まで木の暖かみを感じながら楽しめますね。

ギフトに贈れば、樽酒の良さを伝えられること間違いなしです。

まとめ

日本酒好きなら一度は聞いたことがある単語「樽酒」の秘密、その旨さの理由に迫れたかと思います。

昔は当たり前だった「樽酒」。「樽酒」には昔ながらの良さ、暖かみがたっぷり詰まっています。

自分で楽しむ他、ギフトにすれば喜ばれること間違いないでしょう!

お酒の情報サイト「NOMOOO(ノモー)」は「今日の飲みたいを見つける」をコンセプトに、お酒に関する情報を更新しています。

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この記事を書いた人 Writer

ワキヤ

ワキヤ

日本酒を愛する元バンドマン。趣味は昼から飲むはしご酒。よく千住で一人酒してます。

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