freee株式会社は、新潟県佐渡市の尾畑酒造株式会社におけるfreeeプロダクトの活用事例を公開しました。130年以上の歴史を持ち、代表銘柄「真野鶴」で知られる同社は、2014年に廃校を活用した「学校蔵」の再生でも知られる酒蔵ですが、バックオフィス業務はマニュアルのない口伝による属人化が課題でした。
改革の契機となったのは、東京から家業に参画した後継者夫婦のうち、和田麻帆氏の産休というタイムリミットです。自身が現場を離れても会社が自律的に回る仕組みづくりを目指し、紙ベースの勤怠管理など残っていたアナログ業務の見直しに着手しました。
導入にあたっては、会計業務に不慣れな担当者でも扱える直感的なUIと、会計・人事労務データを一元管理できる点を評価しています。AIチャットサポートと人による伴走支援を組み合わせたことで、デジタルに不慣れな現場でも移行を円滑に進められたといいます。動画マニュアルの活用も進め、特定の担当者に依存しない体制を構築しました。
現在は現場の稼働状況や人件費がリアルタイムで可視化され、設備投資などの経営判断を前向きに下せる環境が整いつつあります。バックオフィスにとどまらず、製造現場でも職人の勘と経験に頼っていた工程のデータ化を進め、品質の再現性向上に取り組んでいます。米・水・人に「佐渡」という地域性を加えた「四宝和醸」の精神のもと、伝統を守りつつ変革を続ける姿勢を打ち出しています。
freeeは今回の事例を、AIに業務を任せ切る「D4U(Done for You)テクノロジー」の実践例の一つとして位置付けており、酒造業を含む中小事業者のDX推進事例として発信しています。


