J.フロント リテイリングは、輸入ワイン販売会社ピーロート・ジャパンを傘下に持つClaret Holdingsの全株式を取得することで合意し、2026年7月31日に株式譲渡契約を締結しました。売り手は日本企業成長投資が投資助言を行う投資ファンド及びそのグループで、株式取得の実行日は2026年9月1日を予定しています。
ピーロート・ジャパンは1969年創業の輸入ワイン販売会社で、ドイツのピーロート社が初の欧州外事業として日本展開を開始した歴史を持ちます。本社は東京都港区に置き、代表取締役社長兼CEOはアントニー・グルメル氏が務めています。
同社は22カ国、1,600種類以上のワインを取り扱い、Opus Oneや5大シャトーなどの高級ワインから日常向けまで幅広い品揃えを展開しています。全国32の営業拠点を通じた直接販売に加え、ワインバー5店舗の運営、年間約300件のイベント開催、ホテル・飲食店・バー等への卸売など多チャネルで事業を展開しています。
個人会員数は17万人、取引飲食店等は1.9万店にのぼり、従業員数は432名です。2025年度の売上高は約100億6,300万円、資本金は9億5,000万円となっています。
J.フロント リテイリングは、ワインを同社グループが重視する「高質高揚消費層」との関係深化を担う戦略コンテンツと位置づけています。大丸松坂屋百貨店の外商、催事、ギフト、ECなどの既存チャネルとピーロート・ジャパンの直接販売機能やイベント運営力を掛け合わせ、百貨店の売場面積に制約されない成長モデルの構築を目指します。
今後の具体的な取り組みとしては、外商顧客をはじめとする富裕層向けワイン提案の強化、店舗内外での顧客接点拡大、試飲会や生産者イベントを通じた体験価値・コミュニティの創造、相互の顧客基盤を活かしたクロスセルなどを検討するとしています。中長期的には「ワインといえば大丸松坂屋」と想起されるポジションの確立を掲げています。
連結業績への影響については現在精査中とのことです。


