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焼酎「甲類」と「乙類」の違いは?味や製法・飲み方の違いを解説

「サワーに合うのはどっち?」「本格焼酎って何が違うの?」
焼酎コーナーへ行くと目にする「甲類」と「乙類」の文字。実はこの違い、単なるランクの差ではなく、「造り方」と「楽しみ方」の根本的な違いを表しています。

2026年現在、家飲みスタイルの多様化やクラフト焼酎の流行により、この使い分けを知ることでお酒の楽しみ方は何倍にも広がります。

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焼酎「甲類」と「乙類」の違いは?味や製法・飲み方の違いを解説
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  • レモンサワー
  • お茶割り(お茶ハイ)
  • ホッピーと甲類焼酎

焼酎の種類を大きく分けると、「甲類」と「乙類」に分類されます。

お酒好きの人なら、一度くらいは聞いたことがあるはず!しかし、実際にどんな違いがあって、どのような味わいなのかを知っている人は少ないと思います。

そこで今回は、焼酎の甲類と乙類にどのような違いがあるのかや、オススメの飲み方などを紹介していきます。


焼酎の種類

焼酎と一言で言っても、そこには様々な種類があります。

普段皆さんが飲んでいる、芋・麦といった種類の焼酎のほか、サワーやチューハイに使用されているお酒も焼酎であることが多いです。

その中でも焼酎は「甲類焼酎」「乙類焼酎」「甲乙混和焼酎」の3つに分けることができます。以下では、いくつかのカテゴリーに分けられる焼酎をそれぞれご紹介します。

新式焼酎と呼ばれていた「甲類焼酎」とは

”無味無臭の焼酎”という言葉がよく似合う甲類焼酎。古くは「新式焼酎」と呼ばれていたタイプの焼酎です。伝統的な製法で造られていた焼酎に対して、新しい技術を活かして造られたためこのような名前がつけられたのだそう。

甲類焼酎と聞くとピンとこないかもしれませんが、大五郎・鏡月・ジンロなど、普段行く近所のスーパーやコンビニでもよく売られている「量が多くて安い焼酎」と言えばわかりやすいかもしれませんね!

ストレートやロックで飲んでもいいですが、味のクセがなくピュアな焼酎ということで、一般的には割り物を入れて楽しむことが多いのが甲類焼酎の特徴。そのため、居酒屋などで提供されているお茶割り・サワー・酎ハイなどに使われている焼酎は、そのほとんどが甲類焼酎なのです。

もちろん、宅飲みの際も大活躍!自分の好きなソフトドリンクやサイダーなどで割れば、それだけでオリジナルなチューハイが完成します。

アルコール度数は規定により36%未満と決まっているため、そこまでハイアルコールな商品はありません。値段も安く、様々な使い方ができるので、家で飲む機会が多いという人は1本常備しておくととっても便利ですよ!

旧式焼酎と呼ばれていた「乙類焼酎」とは

味のクセがなくピュアな焼酎「甲類焼酎」がある一方、素材の風味を前面に押し出した焼酎を「乙類焼酎」といいます。伝統的な製法を用いられているため、古くは「旧式焼酎」と呼ばれていました。

乙類焼酎にあたるのは、芋焼酎・米焼酎・麦焼酎・黒糖焼酎といった焼酎。

これら乙類焼酎は、芋や麦といった原料の風味が色濃く残っています。そのため、甲類焼酎のようにお茶割り・サワー・酎ハイなどで飲むよりも、シンプルにロックやお湯割り、水割りで香りを楽しむのが一般的とされています。

現在では「本格焼酎」といった呼び方をされることもあります。ラベルには「本格焼酎」と書かれてることもあり、その多くが九州地方で製造されているのも特徴の1つ。”プレミア焼酎”などと呼ばれている高級な焼酎も、全て乙類焼酎です。

しかし、「甲類焼酎=本格的ではない」ということではなく、あくまで呼び方なので注意してくださいね!

本格焼酎と名乗るための条件

以前は、乙類焼酎=本格焼酎と名乗ることが許されていましたが、現在では定義が変わっています。乙類焼酎であることは大前提の上で、以下のような条件が加えられました。

・穀類又はいも類、これらのこうじ及び水を原料として発酵させたもの
・穀類のこうじ及び水を原料として発酵させたもの
・清酒かす及び水を原料として発酵させたもの(清酒かす・米・米こうじ及び水を原料として発酵させたもの又は清酒かす)
・砂糖、米こうじ及び水を原料として発酵させたもの
・穀類又はいも類、これらのこうじ、水及び国税庁長官の指定する物品を原料として発酵させたもの

こういったことから、本格焼酎と名付けられて販売されているものは、ある程度国からお墨付きをもらった品質を保っている質のいい商品だと言えそうですね。

甲類焼酎と乙類焼酎の違いって?

甲類焼酎と乙類焼酎の違いは、その「製法(蒸留法)」にあります。以下では、それぞれの蒸留法の違いについて確認してみましょう。

甲類焼酎:連続式蒸留方法

甲類焼酎は、明治時代頃に生み出されたされたといわれている蒸留方式「連続式蒸留方法」という方法で作られています。原材料を糖化させ発酵することで生まれる「醪(もろみ)」を連続蒸留機に入れることで不純物を除去し、純度の高いアルコールが生成されます。そのままではアルコール度数が高すぎるため、水で薄めてアルコール度数を調整することで商品化されるそうです。

連続して蒸留できるので大量生産が可能になります。アルコール純度が高くなるため、無味無臭の焼酎になります。

乙類焼酎:単式蒸留方法

それに対して、乙類焼酎は「単式蒸留方法」という方法で作られています。これは昔ながらの方法で、醪(もろみ)を単式蒸留機で蒸溜し、水で薄めてアルコール度数を調整する方法。

一度しか蒸溜できないので大量生産はできませんが、芋や米や麦など原料の香りや味が残り、個性的で特徴のある味わいの焼酎を作ることができます。

甲類と乙類が混合した「甲乙混和焼酎」

実は、甲類・乙類の他にも「甲乙混和焼酎」という焼酎があります。

これは文字通り、甲類と乙類がブレンドされた焼酎。風味やクセがあまりない甲類焼酎、素材の味わいをダイレクトに感じる乙類焼酎。これらの長所を活かして、ブレンドされたのが「甲乙混和焼酎」なのです。

業界団体の働きかけによって、統一事項として銘柄やラベルの見やすい場所に「甲類乙類混和焼酎」と表示することと、混和の割合も明記することが義務付けられています。

ちなみに、甲類焼酎・乙類焼酎のどちらかをメインのベースにすることで呼び名が変わります。甲類焼酎がメインで5割を占めている場合は「甲類乙類混和焼酎」。逆に乙類焼酎がメインで5割を占めている場合は、「乙類甲類混和焼酎」となります。

購入する際に、意識してみると良いかもしれませんね!

素材の味わいを楽しむ!おすすめの乙類焼酎

素材の風味を前面に押し出した乙類焼酎(本格焼酎)は、素材によってその味わいも様々。以下では、おすすめの乙類焼酎をいくつかピックアップします!

Ready to Fly ~名もなき空へ~(芋焼酎)

鹿児島の軸屋酒造がつくる芋焼酎「Ready to Fly ~名もなき空へ~」。名前からして焼酎っぽくないことに驚く方も多いのでは?

2021年に初めて数量限定で登場して以来、ファンを虜にしているこの芋焼酎の特徴は「樫樽貯蔵(オーク樽)」であること。オーク樽に3年寝かせた原酒と、甕壺熟成による原酒がブレンドされているため、芋焼酎本来の味をベースに、熟成と木樽による深い旨味と、甘い香りに富む一本になっています。

まるでウイスキーを思わせるその味わいは、甘みを感じるハイボール、ピュアな味わいを楽しめるロックで飲むのがおすすめです。

対馬やまねこ(麦焼酎)

対馬に唯一の酒造である白嶽酒造がつくる麦焼酎「対馬やまねこ」。

まるで、洋ナシのような香りと穏やかで瑞々しい甘さを感じるこちらの焼酎は、麦焼酎9に対して米焼酎1をブレンド。これによって、麦の芳ばしさと米の甘味がバランス良く溶け合い、抵抗なく飲むことのできる味わいに仕上がっています。

まずはストレートかロックで焼酎本来の香りと味を楽しむのがおすすめ!

源流の蔵(米焼酎)

熊本県の球磨にある大石酒造でつくられている米焼酎「源流の蔵」。完全無農薬栽培鯉農法米である阿蘇産の「五百万石」と、球磨川源流の伏流水、清酒に頻用される熊本九号酵母を使用しており、まさにその土地の味わいを詰め込んだかのような1本です。

発酵は低温でじっくりと時間をかけ、減圧蒸留により軽やかでフルーティーな仕上がりに。りんごのような香りと、甘く爽やかな味わいは、まるで吟醸のようでもあり、普段は日本酒を愛飲する人々からも支持を集めています。

爽やかなソーダ割りのほか、トマトジュースで割るのもおすすめです!

甲類焼酎の美味しい飲み方

先述したように、甲類焼酎はそのまま飲むよりも割り物等を使ってサワーなどにして楽しむ事が多い焼酎。

以下では、自宅で甲類焼酎を最高に楽しむためのおすすめの飲み方をいくつかご紹介していきます。

甲類焼酎で作る「レモンサワー」

レモンサワー

近年大人気のレモンサワー。缶商品もクオリティーが高いものが多数販売されていますが、自分で作るレモンサワーの美味しさはひとしお。

クリアでピュアな甲類焼酎を使えば、雑味のないスッキリとした味わいのレモンサワーが完成します。

シンプルに、甲類焼酎・レモン・炭酸だけの組み合わせでも美味しいですが、塩を加えたり”シャリキン”を代表するような甲類焼酎を凍らせたものをベースにするなどしてアレンジを楽しめるのも魅力の1つです!

レモンサワーの専門家に効いた、おすすめアレンジレシピは以下の記事を参考にしてみてください。

自宅ならではのアレンジが楽しめる「お茶割り(お茶ハイ)」

お茶割り(お茶ハイ)

レモンサワーと並び、人気を博しているのが「お茶割(お茶ハイ)」。2019年には日本初となる専門型のフェス「抹茶ハイフェスティバル」が開催されたり、お茶割り専門店が多数開業するなど、東京を中心にブームの兆しがありますよね!

そんな「お茶割(お茶ハイ)」も、雑味のない甲類焼酎で作るのがスタンダード。乙類焼酎を使ったアレンジもありますが、まずはすっきりとした甲類焼酎でお茶の味わいを活かした1杯を作ってみてはいかがでしょうか?

分量を自分で決めて楽しむ「ホッピー」

ホッピーと甲類焼酎

下町の赤ちょうちん系酒場でよく見かける「ホッピー」。甲類焼酎に注いで楽しむビアテイスト飲料ですが、お店によって注がれる甲類焼酎の量はまちまち。

しかし、自宅で楽しむのであれば自分好みの量で焼酎を入れられますよね!普段は「もうちょっと焼酎足してほしいな...」とおもっている方であれば、お店では真似できないくらいたっぷりと、「少し弱くしたいな」という方であれば少なめに調節しながら、好みのホッピーを楽しんでみてください!

また、レモンサワーと同様凍らせた甲類焼酎で”シャリキン”のようにして楽しむのもおすすめです!

乙類焼酎の美味しい飲み方

素材の味がダイレクトに感じられる乙類焼酎は、甲類焼酎とはまた違った楽しみ方がおすすめ!

初心者にもわかりやすい、乙類焼酎の美味しい飲み方を以下でまとめてみました。

1番はストレート

焼酎ストレート

乙類焼酎の魅力を最大限味わうには、やはりストレートでそのまま飲むのがおすすめ!

米焼酎であれば米、芋焼酎であれば芋など素材の味わいをしっかりと感じられると思いますよ。

ロックもおすすめ

焼酎ロック

ストレートはお酒の風味を感じられるものの、やはりお酒が強い人向きの飲み方であることは間違いありません。

「ストレートはさすがに...」という方であれば、氷で割るロックスタイルがおすすめ!居酒屋やバーなどでは、ロックスタイルで提供されることが一番多いのではないでしょうか?

飲み進めていくうちに、氷が溶けて変わる味わい。水が少し足されることで、焼酎の香りや風味が今まで以上にフワッと香ってきます。

お湯割り・水割り・ソーダ割りetc...お好みの飲み方で

焼酎のお湯割り

もちろん、お湯割りや水割りなどお好みの飲み方で楽しむのも◎。素材によって、ぞれぞれの風味を楽しめます。

また、近年特に人気の飲み方がソーダ割り。いわゆる「焼酎ハイボール」のようなかたちですが、すっきりとしてのみやすく食事のパートナーとしても秀逸!!

銘柄によって、おすすめの飲み方も変わってくるので、お好きな1本の最適な飲み方を探してみるのも面白いと思いますよ。

まとめ

甲類は無味無臭で何かで割って飲むもの。乙類は香りや味が個性的で、お湯割りやストレートでも楽しめるもの。という認識でおおよそ間違っていません。

値段は、大量生産が可能な甲類の方が安いです(1.8Lの大きなペットボトルの焼酎なのに、びっくりするほど安いときありますよね!!)。

乙類は個性的で種類が豊富なので、甲類に比べて値段は高いですが、色々試して自分好みの焼酎を見つけてくださいね!

家飲みの際などにいろいろ試して、自分好みの焼酎を見つけてくださいね!

《nomooo》

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