きき酒師・高田秋!日本酒を学ぶ企画第5弾
こんにちは高田秋です。
高田 秋(たかだ しゅう)
女性ファッション誌『mina』のレギュラーモデルを務め、グラビアでも活躍。いま話題の“モグラ女子”(モデルとグラビアでモグラ)であり、BS-TBS 「町中華で飲ろうぜ」(月曜23時~)への出演の他、日刊ゲンダイにて「高田秋の馬人、旨酒」も毎週土曜連載中。
また、「BSイレブン競馬中継」ではレギュラーMCを務める。酒好きが高じて“きき酒師”の資格を取得。酒蔵を訪ねたり、自宅で梅酒を作ったり、お酒に愛を注いでいる。
“きき酒師”の高みを目指して修行中の私、高田秋が日本酒のイロハについて学ぶこの連載!
今回は、夏にもぴったりな「日本酒カクテル」について学びます。
日本酒カクテルが150種類以上も飲める「SAKE HALL HIBIYA BAR」
今回お邪魔するのは、日本酒カクテル専門店の「SAKE HALL HIBIYA BAR(サキ ホール ヒビヤ バー)」さん!日本酒ベースのカクテルを150種類以上揃え、お酒の一歩先(サキ)を提案してくれるお店です。
店内には7つの蔵元から取り寄せた全60種類以上の日本酒が並び、各蔵元をイメージした看板付きの個室も。
個室内は各蔵元の特長がわかるようになっていて、日本酒に詳しくない人でも楽しめそうです。
利き酒師 高田秋、日本酒カクテルを学ぶ!
おひとり様だからカウンターで一杯。
これまで日本酒はいっぱい飲んできたけど、日本酒カクテルって初めてです。どれにしようかなぁ?
「SAKE HALL HIBIYA BAR」店長さんに解説してもらいます!
▲「SAKE HALL HIBIYA BAR」店長・見澤さん

店長
高田さん、日本酒カクテルの可能性は無限大です!今日は、私どもの考案した日本酒カクテルをお召し上がりいただくのはもちろん、利き酒師として、ぜひ作り方も覚えて帰ってください。

高田
よろしくお願いします!日本酒カクテルってなに?


高田
そもそも、日本酒カクテルってどんなものなのですか?
店長
日本酒カクテルは、日本酒をベースにしたカクテルです。当店の日本酒カクテルは、美味しい日本酒を“さらに美味しく飲む”ための組み合わせを考えたもの。
最近は全国各地の地酒の蔵元が、それぞれの銘柄で特徴あるお酒を造っています。しかし、その魅力が一般的にはまだまだ伝わっていないと感じ、いろんな方に新たな日本酒の魅力を知ってもらうべく、初心者でも楽しめるカクテルを考案しました。
日本酒に馴染みのない方々に少しでも興味を持ってもらいたいですね。


店長
当店でカクテルのベースに使用する日本酒は、カクテル専用の蔵元酒「MOTOZAKE」です。7つそれぞれの蔵元から、もっともスタンダードで自信のあるお酒を仕入れています。
店長
定番のベース「MOTOZAKE」が7種類あるので、1つのカクテルでも7通りの味わいがあります。そこに限定酒も数えれば、もっとバリエーションが増えます。
高田
へぇー!同じカクテルをベース違いで飲み比べてみるのも楽しそうですね。150種類のカクテル×7種類以上の日本酒だから本当に無限大ですね!いろんな味があると思うんですけど、カクテルに合わない日本酒ってあるんですか?

店長
最終的には個人のお好みですので、“合わない日本酒”というものはないはずです。ただ、今回お教えするカクテルでは、度数が低いもの(10%未満)を使うと水っぽくなりやすいので避けた方が良いかもしれません。
さっそく、日本酒カクテルを作っていきましょう。
乾杯からゴクゴク飲める「サキニック」


店長
まずは、当店の人気No.1の「サキニック」をご紹介します。用意するのは3つだけです。
・日本酒
・オリジナルのトニックウォーター
・オレンジピール
日本酒は土佐、高知の司牡丹酒造のものです。
1.グラスに氷を入れ、日本酒を注ぐ


店長
はじめにグラスに氷をつめて、日本酒をそそぎます。2.オリジナルトニックウォーターを注ぐ


店長
オリジナルトニックウォーターを注ぎます。日本酒とトニックウォーターの配分は1:1です。
高田
オリジナルトニックウォーターって、家で作る際に何で代用すればいいでしょうか?
店長
市販のトニックウォーターと炭酸水を半々にして注ぐといいですよ。実際に現場ではサーバーから、南アルプスの天然水の炭酸水とトニックウォーター半々で注いでいますから。
3.オレンジピールをのせて完成

店長
最後に、オレンジピールで香り付けすれば完成です。オレンジと日本酒がふんわり香る、清涼感のあるサキニックの完成です。

高田
わーい、乾杯!!
高田
プハ~!美味しいです。これは夏でもゴクゴクいけちゃいますね。日本酒の甘みがほのかに感じられて、スッキリした飲み口。普通の居酒屋さんでも飲みたい味だなぁ。


店長
乾杯の1杯目って、ビールや酎ハイを飲まれる方が多いと思うんですが、「サキニック」もそんな存在にしたいですね。皆さんに日本酒に親しみを覚えていただけると嬉しいです。よろしければ、ベースに使っている「MOTOZAKE」をそのまま飲んでみてください。

高田
すっきり淡麗で美味しい!私、このまま飲むのも好きです。笑
店長
それは嬉しいですね!そのまま飲んでも味わい深い日本酒を使用しているからこそ、カクテルが美味しく仕上がることが伝われば幸いです。フルーツの爽やかさが際立つ「フレッシュミストスタイル」


店長
次は、夏にぴったりの爽やかな「フレッシュミストスタイル」をご紹介します。このスタイル、定番メニューですとトマト、グレープフルーツ、キウイの3種類を揃えております。今回はその中からキウイを使った「フレッシュ キウイフルーツ ミスト」を作りましょう。



店長
材料は・日本酒
・キウイ
・クラッシュアイス
・ミント
今回使用する日本酒は、酒どころ新潟の吉乃川です。日本酒やキウイの量に決まりはないので、お好みの量をご用意ください。
1.キウイを潰す

店長
まずは、キウイの果肉を潰していきます。ご自宅で作られる際は、マッシャーやフォークなどを使ってみてくださいね。
高田
え!潰すの面白そう!やってみたいです(笑)
店長
ぜひ!簡単ですので。2.クラッシュアイスを敷き詰める


店長
その上に、クラッシュアイスを敷き詰めます。美味しいカクテルを作る基本は、きちんと隙間なく氷を詰めることです。こうすることで氷が溶けにくくなり味が薄まりにくくなるんですよ!
高田
クラッシュアイスがないときは、ロックアイスやコンビニで売っているような氷でも大丈夫ですか?
店長
問題ありません。全体をきちんと冷やすことができればOKです。
3.日本酒を注いで混ぜる

店長
お好みの量で日本酒を注ぎます。フルーツの量をみて、調整しながら入れるといいでしょう。
店長
全体をマドラーでかき混ぜます。もし、フルーツに甘みが足りないときは、少しシロップを足してもOKです。
店長
ミントをのせて完成です。どうぞ。ベースの吉乃川は日本酒の風味がしっかり楽しめるので、、高田さん好みかと思います。

高田
超美味しそうじゃないですか!

高田
キリッとした日本酒とさっぱり味のキウイで、フレッシュな感じ。甘すぎないフルーティさがいいですね。これもぜひ家でやってみたいです。
店長
その際は、旬のフルーツと、フルーツの産地のお酒と合わせてみてください。「Farm to Glass(ファーム トゥ グラス)」と言って、全てその土地名産のもので作ることで、特色や魅力を感じやすくなると思いますよ。当店では、季節のフルーツを使用した限定メニューがあるんですが、やはり“旬の物“に勝るものはありません!美味しいので、ぜひ“色々な旬の物”で日本酒カクテルを楽しんでみてください。
お酒のシャーベット+日本酒「ミル・ブルーラグーン」

店長
せっかくですから、ご自宅ではなかなか作れない「ミル・ブルーラグーン」も召し上がってみてください。
店長
グレープフルーツのリキュールとグレープフルーツジュースを凍らせシャーベット状にして、そこに日本酒を注ぎます。

高田
見た目もすごく可愛らしいですね。日本酒がこんなにおしゃれなカクテルになるなんて......。

高田
これ、知らず知らずのうちに飲みすぎるタイプ!!思った以上にサッパリした後味なんですけど、アルコール度数高いから飲み過ぎ注意しなきゃ(笑)デザートのような感覚で注文して〆るのもアリかも。すごく美味しい!
日本酒カクテルなら、乾杯も〆も楽しめる!
今日学んだのは日本酒カクテルの作り方!

高田
思いがけず手軽に作れることを知って、明日から晩酌の幅が広がりそうです。特に、乾杯でゴクゴク飲める日本酒は新鮮でした。

店長
日本には47都道府県、各地方に日本酒の蔵元があります。もっと日本酒カクテルを広めて、その地を訪れた時は地酒の「サキニック」で乾杯するような未来を目指しています。
高田
日本酒カクテル誕生にも日本酒への熱い想いがこもっているんですね。今日は色々教えてくださって、ありがとうございました。皆さんも、この夏は乾杯から締めまで楽しめる「日本酒カクテル」をぜひ飲んでみてくださいね。
※2019年に初掲載された記事です。