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日本酒で乾杯!!おすすめの「スパークリング日本酒」20選

比較的新しいジャンルとして認識されている”スパークリング”の日本酒。 日本酒界にこの新たな市場を開いたのは、1998年に誕生した一ノ蔵の「すず音」だったと言われています。そこから始まったスパークリングの進化。近年の広がり …

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比較的新しいジャンルとして認識されている”スパークリング”の日本酒。

日本酒界にこの新たな市場を開いたのは、1998年に誕生した一ノ蔵の「すず音」だったと言われています。そこから始まったスパークリングの進化。近年の広がり方を見ていると、目を見張るものがありますよね!

始めの乾杯用にはもちろん、揚げ物や焼肉の油っ気を切り、魚の生臭さも打ち消すスパークリング日本酒は、食中酒としてもぴったり。
また、口の中をさっぱりとさせてくれるので、夏場の暑い時期にはもちろん、年末年始などのパーティーシーズンにもオススメなんです!

そもそもスパークリング日本酒って?


銘柄の紹介の前に、スパークリング日本酒について、ちょっとだけ解説します。

日本酒の新酒生酒には”ぴちぴちしたガス感”があるというのを聞いたことがありませんか。これは酵母が糖を分解してアルコールを作る過程で、炭酸ガスが発生するためです。
このガス感をあえて高めたのが、スパークリングの日本酒。

一口にスパークリングといっても、発泡させる方法には、大きく3つの種類があります。それぞれ味わいが違うので、スパークリング日本酒を選ぶ際には、どんな方法で発泡させているのかを意識するとよいでしょう。

炭酸ガスタイプ

人工的に炭酸ガスを注入したタイプです。市販の炭酸飲料などで一般的に用いられている方法で、手間を削減しコストを抑えて発泡日本酒を製造することができます。比較的安定した品質が保てるため、常温保存も可能になります。

活性濁りタイプ

醪を粗漉しして生のまま瓶詰することで、醸造の途中で発生したガスを瓶内に残すタイプ。つまり、菌が生きている状態で瓶詰めされ、瓶の中でも発酵が進んでいます。よく見ると蓋に空気穴が開いていて、空気が抜けるようになっています。菌が生きているので要冷蔵です。

瓶内発酵タイプ

瓶に詰めるときに醪をさらに加え、酒の中に残っている糖分と酵母が瓶の中で醗酵を続けるものです。最もガス圧が強いのがこのタイプ。出荷した後も瓶内では発酵が続いているため、保存方法を誤ると栓が抜けて中身が吹き出すこともあります。もちろん要冷蔵です。

スパークリング日本酒の選び方

様々なタイプのスパークリング日本酒があることがわかると、選ぶのに余計困ってしまいませんか。そこで、シーン別に選べる方法をお伝えしましょう。

いつでもどこでもまずは定番酒!

日本酒に馴染みのない方でも、飲みやすいのがスパークリング。ということは、食事や場所を選ばず飲めると言えるでしょう。

スーパーなど目にすることが多いものは、定番酒。手に入れやすいので、まずはそれを試してみては?基本的にはアルコール度数が低く、甘めで飲みやすいものが多いため、入門編としては最適。

家飲み、女子会で盛り上がるラベル

ジャケ買いと同じように、ラベルやボトルのイラストで選ぶのも良いかもしれません。可愛らしいキャラクターが描かれたものや、綺麗な色のボトル、キラキラとラメが入っているものなど種類は豊富。心にグッとくるラベルを見つけることが出来るのでは?

こういったキュートなボトルのほとんどは、300mlなど飲みきりサイズが多いので、家飲みにはぴったり。飲み比べも出来て、きっと盛り上がることでしょう。

食事とのペアリングを楽しむ高級感あふれるシャンパンボトル

え、これ、日本酒?と疑ってしまうようなボトルのスパークリング日本酒も多く発売されています。それらはシャンパンと同じように仕込んだものが多く、瓶内二次発酵をさせ、澱引きをし、クリアで美しい泡が特徴。日本酒度はマイナス傾向でも、酸度が高く、ガス圧が強いためドライに感じます。

和食はもちろんのこと、フレンチにも合うシャンパン系ボトルのスパークリング清酒。お店で出会ったら、または自宅でもちょっと贅沢気分の時にチョイスしてみてください。フルートグラスかシャンパングラスに注いで、極上の時間を是非。


おすすめのスパークリング日本酒 20選

スパークリング日本酒の製造方法は蔵ごとに様々で、出来上がるお酒も、透明なものからうすにごり、コクのあるものやのど越しスッキリなものなど、バリエーションに富んでいます。

ただ共通して言えることは、どのスパークリング日本酒も飲みやすく、さっぱりとしているという点

飲む人の好みや、乾杯するシーンに合わせて選んでみては?

【一ノ蔵 すず音】

一ノ蔵 発泡清酒 すず音 300ml ×3本セット

1998年に誕生し、日本酒界にスパークリングというジャンルを開拓した一ノ蔵の”すず音”

5%という低アルコールで、お米の優しさの中に、日本酒とは思えない甘酸っぱさが感じられます。
女性にも大人気で、うすにごりの発泡清酒のような泡立ちは、まるでシャンパンのよう。

よく冷やして飲むと、より爽快感のある味わいになります。

瓶もスタイリッシュで、とってもオシャレですよね!

数量・期間限定品も発売されているので、違った味わいが楽しめるのも魅力です。

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【松竹梅白壁蔵 澪】

松竹梅白壁蔵 澪 スパークリング清酒 750ml [京都府]

こちらも今やスパークリング日本酒の定番となっている商品。
実は、スパークリング日本酒人気を作ったキッカケのお酒ともいわれています。

『澪』は「浅瀬の水の流れ」、「船の通った泡の跡」という意味で、”浅さ”を低アルコール、”泡の跡”を発泡性にたとえ、清酒の新しい流れを作る、という思いが込められているそうです。

マスカットのようなフルーティーな香りとスッキリとした味わいが特徴。
日本酒が飲めない層からも「澪なら飲める」といわれている程クセがなく、飲みやすいことも魅力の1つとなっています。

泡が立ちのぼる様子をイメージしたオリジナルボトルは、ちょっとした手土産やプチギフトにもぴったりなデザインですね。

また、最近では通常の澪よりもさっぱりと味わえる「澪」、金箔の入った「澪GOLD」なども発売されているので、こちらも要チェック!

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【上善如水 スパークリング スパークリング】

上善如水(じょうぜんみずのごとし)スパークリング360ml

あの有名銘柄「上善如水」のスパークリングバージョンです。
もともと飲みやすいという評価の多い上善如水ですが、スパークリングはさらに万人受けする飲みやすさがあります。

日本酒にしては低アルコールではありますが、アルコール度数は上の2本に比べると高めの11度台。
しかし、アルコール感はあまり強くなく、ぐいぐい飲めてしまいます。

味わいはすっきりしており、華やかな香りと甘い口当たりが特徴です。

また、酸味も渋みが控えめなため、食事によく合います。
日本酒とはあまり組み合わせることのない、ビーフステーキやチョコレートといったものとのペアリングも楽しい一本です。

【新亀 純米活性にごり酒】

神亀 純米活性にごり酒 720ml

醗酵中の醪を粗漉しし、炭酸ガスもろとも瓶詰した純米酒です。

米の旨みが広がって弾ける様は、まさに衝撃。
鮮烈な風味と開栓時のパフォーマンスでも話題になりました。

底のほうにオリがたまっています。
もちろん瓶をゆっくり上下し、完全に混ぜてから飲んでもおいしいですが、筆者的おすすめはあえて混ぜずに飲むこと

始めは微炭酸のスッキリした日本酒、後半になるにつれて米の旨味が強い濃厚な日本酒へと変化を楽しむことができるんです!!

瓶の中でまだ酵母が生きている状態なので、保管は冷蔵庫で、またガス抜きを行ってから開栓するようにしましょう。

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【南部美人 あわざけスパークリング】

南部美人 あわさけスパークリング 純米吟醸(箱付き) 720ml [岩手県二戸市]

日本酒好きの皆さんはご存知の「南部美人」。
このお酒にもスパークリング酒があります。

こちらは瓶詰め、瓶内二次発酵、澱引きまでをシャンパンと同じ製法で行っています。

しかし、通常のシャンパンで行われる、ドサージュ(補糖)はしていません。
そのため、甘さが少なく、発泡の爽やかさもありながら後味にしっかりと米の旨味が残る、バランスの良いawa酒に仕上がっているのです。

また、コルクで栓がされたこのお酒は、世界中の人々にスパークリングから日本酒を伝えようという『awa酒協会』の認定を受けた商品。
2018年サケコンペティションのスパークリング部門で2連覇している実力者です。

ジメジメした暑い夜にしっぽり飲むのにもピッタリ。

【亜麻猫】

新政 亜麻猫 (あまねこ) 白麹仕込 純米酒 720ml ■要冷蔵

生酛純米造りや6号酵母の使用で話題の”新政酒造”のお酒です。

新政酒造は、2013年に全商品を純米造りに、さらに「速醸酒母」を廃止し「生酛系酒母」(山廃酒母含む)に酒母造りを限定。
2015年からはすべての商品が「生酛純米」造りという、製法にとことんこだわっている蔵元です。

また、同商品は麹にもこだわりが。
通常、日本酒使われるのは「黄麹」と呼ばれている麹ですが、こちらには黄麹だけでなく、本格焼酎で使用される「白麹」を一部用いているのです。
白麹はクエン酸を多く生成するため、キュッと引き締まった酸味と米由来の甘みを感じることができます。

辛口白ワインにも似たような風味で、残留する粕をできるだけ少なくすることで、クリアな印象を作っているんだそう。

自然な味なので、食事との相性もばっちりです!

ちなみに黄色と白を混ぜると「亜麻色」(クリーム色)になることが名前の由来になっています。
シンプルなデザインのラベルもオシャレですよね。

【獺祭 磨き三割九分 スパークリング】

獺祭(だっさい) 磨き二割三分スパークリング 360ml【旭酒造】【山口県】【日本酒】【地酒】

獺祭といえば、旭酒造が醸す山口県を代表する銘酒。
クセが少なく飲みやすいため、宮中晩餐会の乾杯酒に選出されたり、安倍総理がプーチン大統領やオバマ前大統領にプレゼントするなど活躍の場は海外にまで広がっています。
さらにあのヱヴァンゲリ●ンの映画にも登場しています。

そんな誰もが1度は耳にしたことがあるほど有名な獺祭シリーズからもスパークリング日本酒が発売されているんです。

獺祭の名に恥じない、確かな味わい。名前も知れているので、プレゼントや宴会にも喜ばれることでしょう。

【七賢 スパークリング 山ノ霞】

七賢 スパークリング 日本酒 山ノ霞 720ml 1本

「七賢」シリーズを醸すのは、山梨県・北杜市に蔵を構える山梨銘醸。
創業は1750年、初代北原伊兵衛が白州の水に出会い、惚れ込んだことからこの地での酒造りが始まりました。

現代も、地元白州の水を活かしきれる酒造りを目指しているんだとか。

そんな山梨銘醸が伝統の酒造りの技を生かしつつ、新たな分野に挑戦し生まれたお酒が七賢のスパークリング「山ノ霞」

うっすらと霞のように舞うオリの中に、きめ細かい泡が立ち上ります。
フルーティな吟醸香が楽しめる、七賢の新たな美味しさです。

また、スパークリングでありながら、しっかりとしたアルコール感を感じることができると、日本酒好きからの支持が高いんだそう。

七賢のスパークリングには、シャンパン同様の製法で澱を取り除いたクリアタイプの「星ノ輝」や、ウイスキー樽熟成の「杜ノ奏」という商品もあり、ぜひ山ノ霞と並んで飲み比べたい商品です。

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【MIZUBASHO PURE】

専用化粧箱入 日本酒 水芭蕉 発泡性清酒 MIZUBASHO PURE 720ml 永井酒造

創業1886年。
群馬県最北部・利根川の源流域に位置する川場村に蔵を構える永井酒造が醸す日本酒です。

「川場村を表現するきれいな酒」を目指した酒造りをしており、柔らかな口当たりの「水芭蕉」という日本酒が蔵の代表銘柄となっています。
酒造はこの水芭蕉ブランドを海外展開する中で、フランスワイン生産者と出会い、ワイン造りにおける伝統や哲学へ共感したそう。

そんな経緯から、長年の苦労を経て開発された「MIZUBASHO PURE」。
シャンパンのようなきめ細やかな泡と、華やかで上品な味わいが特長です。
尾瀬の天然水と山田錦により造られた、口中にふわっと広がる米の旨みと麹の香りが楽しめます。

【秋鹿 霙もよう】

秋鹿 霙もよう【純米吟醸にごり生原酒】1800ml 大阪府
大阪府「秋鹿酒造」の醸す、純米吟醸の活性にごり酒です。
ラベルにも書いてある通り「開栓注意」な日本酒。
しっかり冷やしてゆっくり開ける、が鉄則です!

こちらはにごり酒ではありながらしつこい甘さがない、本格派辛口

生原酒の旨味が発酵炭酸ガスによってグッと引き締まり、力強いにごり酒の味わいと、スッキリしたキレが楽しめます。
酸味と苦味のバランスがよく、メイン料理にも合う味わい。

女性がシャンパングラス片手に嗜むスパークリングではなく、スパークリング男酒ともいえるこのお酒は、一度飲んでみる価値ありです。

陸奥八仙DRY SPARKLING

1775年創業という歴史ある蔵・八戸酒造。昭和の「企業整備令」による酒蔵の統合、組合組織から抜けるという決意など、紆余曲折を経て現在に至ります。

「陸奥男山」は地元で愛される辛口な酒。また、全国で人気を馳せる「陸奥八仙」も華やかでフルーティー。毎年酒質を上げ続けてる蔵でもあります。商品開発から3年を経てリリースされた「陸奥八仙DRY SPARKLING」は、まるでシャンパーニュのようなボトル。2019KURA MASTER スパークリング スタンダード部門 金賞受賞酒であり、シリアルナンバー入りという高級感溢れる1本です。

お米は青森県県南地方で栽培された吟烏帽子を使用。白麹によるキリッとした高めの酸が特徴で、ドライでシャープな味わいが楽しめます。

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真澄 純米スパークリング

1662年の創業以来、本物を追い求め、常に向上心を持ち、数々の品評会では毎回抜群の成績を残し続ける蔵・宮坂醸造。1946年に“7号酵母”が発見され、今でも全国の多くの蔵で使用されています。

こちらでご紹介している「真澄 純米スパークリング」は、10年以上も試作を重ね、2011年にやっと発売となりました。使用米は長野県の酒造好適米 “金紋錦” 。幻の酒米と言われており、2004年に復活したお米です。

グラスに注ぐと輝くほど綺麗な色合い。まろやかなお米の風味と、炭酸によりキリリと引き締まる口当たりでバランスの良い仕上がりです。1ヶ月程度で出荷されることの多いスパークリングですが、「真澄 純米スパークリング」は1年半熟成されてから出荷されます。

そのため旨みの要素を多く感じるため、濃厚な料理にも合う味わいです。

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菊泉 ひとすじ

古くは中山道の宿場町として栄えた埼玉県深谷市。そこに蔵を構える滝澤酒造は、深谷産の煉瓦で造れた煙突がシンボルです。2004年、南部杜氏であった先代を引き継ぎ自ら杜氏となった6代目。受け継がれている伝統を守りながらも新たな技術や価値観を取り入れている蔵です。

代表銘柄は“菊のように香り高く 泉のように清らかな 伝承の酒”という意の菊泉。こちらの「菊泉 ひとすじ」は、2016年に発売されたスパークリング清酒で、埼玉県唯一の酒造好適米“さけ武蔵”で醸されました。まろやかな酸味のある香りで、口に含むと弾けるようにシュワシュワと広がります。

ふくよかな酸とお米の旨みも感じられ、爽やかでフルーティーな香りが後味の良さをもたらしています。まさにひとすじの泡が上品で美しい清酒です。

CHIYOMUSUBI SORAH

日本でもベスト5に入る漁獲量を誇る、鳥取県境港にある蔵・千代むすび酒造。代表銘柄「千代むすび」は、「永久に変わることのない人と人の固い結び、絆」という意味で名付けられたのだそう。使用するお米の殆どが鳥取県内の契約農家、自社精米で、良質な水を求めて雲南市大東町まで汲みに行くこだわりよう。

こちらの「CHIYOMUSUBI SORAH」のSORAHには「美しいオーロラ」「朝焼けの星」という意味があり、そんな澄み切った幻想的で美しいイメージを持って醸されました。クリアな色合いでシルキーな泡が立ち上り、スムースな舌触り。ほのかな旨み、柔らかい甘み、爽やかな酸、爽快な泡立ちのスパークリングです。

ワイングラスでおいしい日本酒アワード 2019 スパークリングSAKE部門にて金賞を受賞したこちらの商品は、ぜひワイングラスかシャンパングラスで味わってみてください。サーモンのカルパッチョや岩牡蠣などの生魚とも相性抜群です。

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出羽桜  Awa sake

1892年創業の蔵・出羽桜酒造。山形県天童市に本社工場、山形市に山形工場を持っています。天童市、舞鶴山の美しい桜にちなんで出羽桜と名付けられたのだそう。

吟醸酒ブームの火付け役であり、吟醸酒と言えば出羽桜というイメージが確固されています。吟醸酒は数々のコンテストで受賞暦がありながら、常に地元に愛される酒を造るという理念を曲げずにいるこちらの蔵。2005年に発売した「吟醸 とび六」にごりタイプのスパークリング日本酒、その後、低アルコールでクリアなスパークリングを目指して開発された「咲」。それらを経て発売されたのが、こちらの「出羽桜 AWA SAKE」。

同蔵が造るスパークリングの集大成とも言える1本です。きめ細かい泡で優しい甘さ、出羽桜らしい華やかでフルーティーな香り。味わいは淡麗のため、すっきりと飲めること間違いなし。

人気一 スパークリング純米吟醸

人気酒造は、2007年創業という福島の新しい蔵。明治30年創業の(有)大内酒造の代表であった大内氏と、奥の松酒造(株)を卒業した遊佐氏がタッグを組んで立ち上げた酒蔵です。木製の大桶や木製の道具を使い、和釜で蒸し、室で手作業の麹撒き、精米歩合60%以下、手造りの吟醸しか造らないというのが蔵のこだわりなのだそう。

こちらでご紹介する「人気一 スパークリング純米吟醸」は、ワイングラスでおいしい日本酒アワードや、KURA MASTERで何度も金賞受賞をしている実力派。低アルコールで甘めな口当たり、フルーティーな香り、味わいは優しい旨みがありつつすっきりした酸、気軽に手に取りやすい300mlというサイズが嬉しいポイントです。

こちらは、福島の名産品とのペアリングがおすすめ。じゅんさいや蕎麦などの和食から、ソースカツ丼のようなソウルフードまで受け止めてくれます。

天山 スパークリング

天山スパークリング 750ml

1861年、廃業される蔵元から酒造道具のみでなく酒蔵まで購入依頼を受け、やむなく町内の酒蔵を購入して酒造業を始めたという佐賀県の蔵・天山酒造。目の前を流れる祇園川は、天山山系の清流で源氏ボタルの発祥の地です。このカルシウムやマグネシウムなどの成分を含む硬水のおかげで、比較的甘口のマイルドな味わいが多い佐賀県の中で、しっかりとした味わいのお酒に仕上がっています。

こちらの「天山 スパークリング」もドライな味わいが特徴的な1本。はちみつにも似た華やかな香りが広がりつつハーブのような爽やかさで、お米本来の旨みも残っています。辛口傾向のためキレがよく、酸が高めのため食事と合わせ易いスパークリング清酒。

軽めの前菜から脂分の多いメイン料理までペアリング出来、飲み飽きしないので食中酒として活躍してくれます。

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八鹿 niji

1865年創業の八鹿酒造は、幕末の頃から大分県九重の地で酒造りをしてきた蔵。「正直な心、親切な行動、平和な世界」という会社の社是でもある3代目の言葉を大切にしているといいます。

構想に7年を費やし、完成させたこちらの「八鹿 niji」は、低アルコールのスパークリング清酒。地元である九重町の九重連峰に囲まれた土地で育った酒米、清らかな伏流水で仕込まれたお酒は、優しい香りと米のコクを感じられ、爽やかな炭酸とすっきりした酸のある味わいです。

シャンパンのような美しい見た目でありながら、米本来の味わい、日本酒らしさが残っているスパークリング清酒。そのため、マグロや鮭といった日本人に馴染み深い食材とよく合います。

「KURA MASTER」、「IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)」、「SAKE COMPETITION(サケ コンペティション)」といった格式高いコンクールで最高賞を受賞し、多くのレストランでの採用実績もあるため、グルメ達のお墨付きがある1本と言ってもいいでしょう。

八海山あわ

瓶内二次発酵酒 あわ 八海山 720ml ☆☆ 酒の藤原屋がお届けする ジャパニーズ ドンペリがこれ! ☆☆

地酒好きでなくとも、一度は耳にしたことがあるであろう「八海山」。魚沼盆地の向こうにある、越後三山の雄大な山並み。その中でも、八海山は古くから霊峰として知られ、山岳信仰の対象になってきました。酒名は、この山から命名されたのです。

この八海山を醸す八海醸造は、コシヒカリの産地でも有名な新潟県魚沼市にあります。魚沼は、盆地特有の美しい田園風景が広がり、冬には数メートルも雪が積もるという豪雪地帯。豊富な雪解け水、清浄化された空気、雪による一定の室温など酒造りには最適な場所となっています。

こちらの「八海山 あわ」は、持続性のある細かい泡。白玉粉のようなお米由来のものとクリームチーズのような乳酸、全体的に優しい香りです。口に含むと細かい泡が弾け、軽やかですっきり、最後は渋みと苦みでシャープにキレる味わいです。

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梅乃宿 月うさぎナチュラル

月うさぎ ナチュラル 300ml [ 日本酒 ]

1893年創業の梅乃宿酒造は、奈良県葛城山のふもと大和新庄の地にあります。超軟水の葛城山系の伏流水が仕込水で酒質は柔らかくキメが細かいのが特徴。先代は但馬杜氏、その後南部杜氏が引き継ぎ、鑑評会などで次々と受賞してきた実力派。現在は、杜氏制度ではなくチームで酒造りに取り組んでおり、若手の蔵人も増え、伝統を大事にしながらも新しいことへ挑戦し、高品質の酒を造っています。

こちらの「月うさぎ ナチュラル」は飲み切りサイズで可愛らしいボトルの微発泡酒。6%という低アルコールのためアタックは弱め。

若干濁っているので、わずかなお米の風味はしつつも甘酸っぱく、すっきりとした後味でとても飲みやすいお酒です。果汁を加えたアレンジバージョンもあり、食後酒としても使えます。

まとめ

最近登場したばかりかと思えば、あっという間に様々なスパークリング日本酒が販売されるようになりました。
有名な銘柄にもスパークリングタイプがあったりと、もはや日本酒の定番のジャンルの1つかもしれません。

シャンパンの代わりに、スパークリング日本酒で乾杯するのも粋なものです!

さらに、通常の日本酒のように濃厚すぎず、さっぱりと爽やかな味わいのものが多いので夏に飲むお酒としても最適!
“夏といえばビール”から“夏といえばスパークリング日本酒”になる日も近いかもしれませんね。

普段から日本酒を飲む人はもちろん、あまり飲まない方や女性にもうれしいお酒ですので、ぜひお気に入りの1本を見つけてください。

《まゆみ》

まゆみ

酒匠、料理研究家。1日も欠かすことなく酒を呑み続ける、驚胃の持ち主。著書「うち飲みレシピ」「スバラ式弁当」。 ブログ「スバラ式生活」。

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