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日本酒好きの敵「二日酔い」を克服せよ!今日からできる"ちょっとしたコツ"を伝授

「もう二度と酒なんて飲まない、、、」 二日酔いになる度に、そう硬く決意し、二日酔いが治れば即破棄する。呑兵衛であれば、このような儚い誓いを何度も抱いてきたでしょう。 どんなに苦しい思いをしても、お酒の魅力には勝てないもの …

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「もう二度と酒なんて飲まない、、、」

二日酔いになる度に、そう硬く決意し、二日酔いが治れば即破棄する。呑兵衛であれば、このような儚い誓いを何度も抱いてきたでしょう。

どんなに苦しい思いをしても、お酒の魅力には勝てないもの。それならばいっそ、二日酔いにならないようにお酒を飲めば良いのでは?


ということで今回は、日本酒好きの敵「二日酔い」を克服すべく、今日からできる"ちょっとしたコツ"を伝授しちゃいます!

そもそもなんで「二日酔い」になるの?

飲み過ぎが二日酔いの原因だとは分かっていますが、何故飲み過ぎると二日酔いになってしまうのか?
そこまで知っている人は意外と少ないのではないでしょうか。まずはそこを知り、敵を理解しましょう。

二日酔いの症状によって、一概にこれが原因と言えるものはありませんが、主に「脱水症状」と「アセトアルデヒド」が二日酔いの症状をもたらす原因としてあげられます。

脱水症状になる理由

お酒を飲むとトイレに行きたくなりませんか?これはアルコールがもたらす利尿作用が原因です。この利尿作用は強力で、飲酒により摂取した水分以上の水分が失われてしまいます。

基本的にはアルコール50gで600~1000mlの水分が失われるという計算。具体例を挙げると、ビール500ml×2本を飲むと、1L近くの水分が失われるということです!

よく「飲んだ1.5倍の量の水を飲め!」と聞きますが、全然間違いではありません。せめてその程度は飲まないと、体内から失われた水分を取り戻せず、脱水症状に陥ってしまうのです。

さて、脱水症状は頭痛、身体疲労(だるさ)、吐き気、食欲不振などの様々な症状を引き起こします。まさに二日酔いの症状オンパレードですね。

アセトアルデヒドについて

次は「アセトアルデヒド」について説明していきます。アセトアルデヒドは肝臓によるアルコールの分解過程で生じる物質です。

ちょっと難しい話、そして残念な話になりますが、日本人はアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)の活性、分泌が弱く、 アルコールの分解が終わってもアセトアルデヒドは体内に残ってしまうのです。

では、何故アセトアルデヒドが体内に残っていてはダメなのか。それはアセトアルデヒドが、毒性のある物質だからです(汗)。

具体的な症状としては頭痛、だるさ、吐き気などを引き起こします。日本人がお酒が弱いっていうのは、つまりアセトアルデヒド脱水素酵素の分泌が弱いということなのですね。

二日酔いにならない為には

"彼を知り己を知れば百戦殆うからず"

二日酔いの原因、そして日本人の弱点を理解した今ならば、必ず敵に打ち勝つ方法が見えてくるはず、、、

ということで、具体的な日本酒を飲む際のコツを伝授します!

コツ1 水を飲む


二日酔い対策として一番有効なので、水分を摂取することです。水は血液中のアセトアルデヒドの濃度を薄め、汗や尿とともに体外へ排出させることができます。

ポイントは、飲んだお酒の1.5倍の量の水を飲むということ。お酒を飲んだら、それ以上の水を並行して飲無用にすると良いでしょう。

コツ2 栄養ドリンクを飲む


二日酔いに効く栄養ドリンクを飲むというのも効果的な対策です。栄養ドリンクを選ぶ際は、アセトアルデヒドの分解を助けてくれる成分が含まれているものを選びましょう。

例えばウコン。ウコンを飲む事で肝臓の細胞が活性化され、肝臓での解毒機能が高まり、アルコールとアセトアルデヒドの分解が早まります。また、体内のアセトアルデヒドを分解する酵素が少ない人であっても、ウコンを飲むと酵素が誘導されるので、分解が高まってお酒に酔いにくくなるのです。お酒を飲む前であれ飲んだ後であれ、ウコンを服用しておけば二日酔いが解消されやすくなるはずですよ。

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コツ3 脂肪を食事に取り入れる

様々な食材の中で、二日酔い予防、防止に最も効果が高いといわれているのが「脂肪」です。脂肪は胃の中ではほとんど消化・吸収されず、その下の十二指腸ではじめて消化され始ます。また、他の食品と比較しても吸収に長い時間を要します。

その結果、アルコールの胃での吸収を大幅に防ぎ、また腸での吸収速度をゆっくりにすることから、急激な酔いを防止することができるのです。

「裏技」自分の適正酒量を知る

最後に、迷える飲兵衛を導いてくれる「ほろ酔いの方程式」をご紹介しますので、これを使用し自分の適正酒量を把握してください!
これは、国税庁醸造試験場の佐藤信博士によって得られている情報です。

①好きな●時間だけほろ酔いを持続するための酒の量(ml)
=1000×体重(kg)/アルコール度数(%)×12 + 15×体重(kg)/アルコール度数(%)×(●−1)

②二日酔いしないための飲酒量(ml)
=15×体重(kg)×飲み始めから翌朝目覚めるまでの時間(h)/アルコール度数(%)×0.8

まとめ

いかがでしたでしょうか?こういったコツを知り実践するだけで、意外と効果があったりするものですよ!

過度な飲酒をしてしまうと効果がありませんが、今回紹介した内容を少し意識するだけでも次の日のお酒の残り方が大きく変わってくるはず。

頭の片隅にでもおいておきながら、二日酔いとはおさらばの、理想の日本酒ライフを手に入れてください!

《三寺悠仁》

三寺悠仁

高知県の酔鯨酒造で2年間蔵人として勤務、現在はKURANDの商品開発に関わる日本酒のプロ。日本酒の素晴らしさを世に伝えるべく、日夜活動中。

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