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日本酒の"テイスティング"できてますか?初心者でも出来る"4つのコツ"をご紹介!

皆さんは日本酒を飲むときにテイスティングをしていますか? 「なんかテイスティングってカッコつけてる感がある、、、」「やったところでそこまでよく分からない、、、」なんて言わないでください! 実はちょっとしたコツを知るだけで …

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皆さんは日本酒を飲むときにテイスティングをしていますか?

「なんかテイスティングってカッコつけてる感がある、、、」「やったところでそこまでよく分からない、、、」なんて言わないでください!

実はちょっとしたコツを知るだけでも、テイスティング力は上がるものです。慣れるまでは恥ずかしいかもしれませんが、テイスティングを身につけると、自分がどんな香り、どんな味の日本酒が好きなのかを正しく把握することにも繋がるので、今後の日本酒選びに大いに役立ちますよ!

ということで今回は、初心者でもすぐ出来るテイスティングの4つのコツをご紹介します。

コツ1 色チェック


まずは日本酒の色をチェックしましょう!普段テイスティングを意識していない人や、テイスティングを実践している人でも見落としがちなのがこの色チェックです。

色チェックを正確にするには、日本酒を注ぐグラスから注意しなければいけません。といっても単純に色が見える透明なグラスで大丈夫ですよ!
それか居酒屋などで見たことある方も多いと思いますが、利き猪口(ききじょこ)と呼ばれる、底に青い二重丸が描かれたお猪口でも分かりやすいです。

また、造りの段階による活性炭素の影響や貯蔵期間によって色合いが変わってきます。その色の違いを見てお酒の品質を判断するのが色チェックです。

基本的に色の淡いものはあっさりタイプ、色の濃いものは芳醇でコクがあるタイプ、そして黄色味が強いとしっかりと旨味があり、熟成しているタイプが多いです。

日本酒の個性は実は色合いでも充分示されているのです。その主張をチェックすることをお忘れなく!

コツ2 香りチェック


次に香りチェックですね。テイスティンググラスやワイングラスをオススメしたのは、この香りチェックの際により日本酒の香りを感じやすいというのが理由です。

香りチェックからもその日本酒の個性を充分に感じることができます。特に事前に知識を持ってからトライすると、より深くその香りを理解することができますよ!

ということで代表的な日本酒の香りを紹介していきます。まずはよく聞く"吟醸香"。

これは精米歩合が高い吟醸系の日本酒が醸す特徴的な香りで、りんごや洋梨、メロンといった果物を彷彿とさせるフルーティーな香りがします。
最近流行りの日本酒は、この吟醸香が華やかなものが多いですね!

次に熟成香。長期貯蔵の日本酒が醸す、深い余韻を伴った香りですが、こちらは老香(日本酒が劣化した香り)と判別が非常に難しいです。

また、日本酒の中には香りが落ち着いている、または殆ど香りがないものもあります。いわゆる醇酒タイプのお酒です。
こういったタイプは、料理の香りを邪魔することがないので、幅広い料理と相性が良く、食中酒とも言われます

日本酒は温度が上がると香りが膨らみます。そのため、香りが感じにくい時はグラスを手で温めるのもおすすめです。

コツ3 味チェック


色と香りをチェックしたら、いよいよお待ちかねの味チェック!今から説明するポイントを意識することで、より日本酒の味を理解できることでしょう。

まずは日本酒を啜りながら口中で回し、鼻から息を出してみてください。この呼気と共に感じられる匂いを「含み香(ふくみか)」または「口中香(こうちゅうか)」といい、この香りで、甘口か辛口か、きりっと引き締まった酸味があるか、さらっとしているか、どっしりとしたコクがあるか、などの味わいの第一印象が決まります。

口にお酒を含んだら、息を吸い込み、「ズルル」と味を確かめましょう。口に含む時間は大体5~10秒程度が目安で、舌の上で転がすように空気と混ぜると香味を感じやすくなります。

第一印象とズレがないか把握しながら、なめからさや、トロリとした感触などといった舌触りもここで確かめてください。

この段階で、香り、舌触りとともに既にその日本酒の味を感じていると思います。その際は味の五つの要素を意識してみてください。
基本的にお酒の味を構成するのは、甘味、酸味、苦味、旨味、アルコールの刺激と言われているので、それぞれの要素の強弱を意識することで、よりそのお酒の味わいを正確に理解できます。

さて、日本酒の味を確かめたらそのまま飲み込んでください。酔いがまわると味が分からなくなってしまいますが、本格的な利き酒でもない限り吐き出すのは勿体無いですしね。

コツ4 余韻チェック


忘れがちなのがこのチェック。日本酒の余韻を確かめてください。その際、日本酒を飲み込んだ後に舌の奥の方に残っている香り、「返り香(アフター・フレーバー)」を意識しましょう。

返り香からは主に、酸味と旨味の強さを把握することができ、相性の良い料理を見つけるためにも大切になってきます。

返り香がすっと消えてくれることで嫌味がなかったり、心地いい苦味が残るなどの良い印象を与えることもあれば、べたっとしたしつこさ、嫌な甘味が残るなど、よくない印象を感じる場合もあります。

テイスティングの際は、この余韻に至るまでを意識し確かめてみるのが良いでしょう!

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は、初心者でもすぐ出来るテイスティングの4つのコツをご紹介させていただきました。

もちろんテイスティングの世界は奥が深く、マスターするには時間が掛かります。しかし、少し勉強するだけでも日本酒の新たな魅力が見えてきたりします

色、香り、味、余韻をいつもより意識する」ということを頭に入れておくだけでも、テイスティングレベルは上がったりするので、まずはどんどんトライしてみてください。

《三寺悠仁》

三寺悠仁

高知県の酔鯨酒造で2年間蔵人として勤務、現在はKURANDの商品開発に関わる日本酒のプロ。日本酒の素晴らしさを世に伝えるべく、日夜活動中。

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