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2019.10.8
ビール

【ビールの豆知識】最近よく耳にする「エールビール」ってどんなビール?

みなさん大好きなビール。
実は一言に「ビール」と言ってもビールの色や使用する酵母によって細かく分類されていて、そのスタイルは現在100種を超えているほど!
これらのビアスタイルは「ラガービール」と「エールビール」の大きく2つに分けられています。

今回は「エールビール」の方に注目!
そもそもエールビールとはどんなものなのか、ビアスタイルの特長やおすすめ商品など、エールビールに関する基礎知識をご紹介していきます!

エールビールとラガービールの違いについて

エールビール 写真

先ほども少しお話した通り、実はビールには様々なスタイルがある中で、「ラガービール」と「エールビール」の大きく2つに分けられています。

私たちが普段よく口にしているビールは「ラガービール」。
汗をかいたときやお風呂上りにゴクゴク飲む、のどごしを楽しむビールです。

一方「エールビール」は近年日本でも話題になっているスタイル。
ラガービールのようにゴクゴク飲むのではなく、ゆっくりと色や香り、味わいを楽しむタイプのビールです。

●原材料はどちらも同じ

味わいや色合いが異なるにも関わらず、実は基本的な原材料は同じ

どちらも、麦芽・ホップ・水を使用しています。

せっかくなので、原材料についても軽くふれておきますね。

まず麦芽。
麦芽は発芽させた大麦を指します。麦茶などで使われる六条大麦も粒の大きい二条大麦という種類のものを使います。

続いてホップ。
ホップとはツル性の植物。ビールには受粉前のホップの雌株を使います。
受粉前の雌株は毬花というものを持っていて、その中にある黄金色の粉「ルプリン」がビール特有の香りや苦みを生み出しているのです。

最後に水。
水の品質によって、ビールの品質も変わってくるため、水にこだわりを持ったビールメーカーも多いんだそう。

このように、ビールの原料は意外にもシンプル。
ではなぜ、エールビールやラガービールといった違うスタイルが生まれるのでしょうか。

●答えは「酵母」の違いにあった!

答えは「酵母」の違いです。

実はビールの発酵には使用する酵母によって「上面発酵」「下面発酵」「自然発酵」の3種類があります。
今回は私たちがよく口にしているビールの「上面発酵」と「下面発酵」の2つを説明していきます。

【上面発酵】

使用する酵母は「エール酵母」
エール酵母での発酵は、「上面発酵」とは呼ばれて入れ、古くからのビールの造り方としても知られています。

酵母が麦汁の表面に浮き上がってくるので「上面」発酵
発酵の温度は20〜25度と高めで発酵の期間は2、3日。熟成期間は2週間程度と短期間です。

この上面発酵で作られたビールが「エールビール」。

【下面発酵】

使用する酵母は「ラガー酵母」

ラガー酵母での発酵は「下面発酵」と呼ばれていて、中世以降始まった造り方です。
酵母がタンクの底に沈んでいくため「下面」発酵と呼ばれています。
発酵温度は5度前後の低温、発酵期間は7〜10日。熟成期間は約1ヶ月と長期間

この下面発酵で作られたビールは「ラガービール」。
スッキリしていてとても飲みやすいのが特徴。

歴史は浅いですが、一般的に多く飲まれるようになったものはラガービールで、日本で販売されているビールの99%が当てはまります
みなさんがよく口にしているビールはラガービールのピルスナーというもの。

ラガービールが世界に広く普及したのは、下面発酵は発酵温度が低いので雑菌が繁殖しにくく大量生産がしやすいためと言われています。

エールビールの魅力

エールビール 写真

エールビールの魅力は、なんといってもその香り。
フルーティーで芳醇な香りにあなたもハマってしまうかも?

香りが重要なエールビールをおいしく飲むために気をつけることは、キンキンに冷やし過ぎないこと、瓶や缶ではなくグラスに注ぐこと、一気に飲まずに味わうことです。

冷やし過ぎはエールビールの特徴である香りを半減させてしまうので、冷蔵庫で冷やした後に少し出しておくか、野菜室など温度が低すぎない冷蔵室で冷やすことをオススメします。

また、グラスに注ぐことで香りを更に楽しむことができます。
ワイングラスに入れて飲むことも珍しくなく、エールはワインと思って扱うと程良いかもしれません。

また、味わいもドライでスッキリとしたラガービールと違い複雑で香り高いため、ゆっくり味わってお楽しみください。

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この記事を書いた人 Writer

しまちろ

しまちろ

ビールはモルツが好きです。日本酒利き酒師ですが、利き酒はできません。美味しいお酒と酒場を求めてふらふらしてます。最近は四谷荒木町、北千住、上野近辺で飲むことが多いです。ちょくちょく立石にも出没します。

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