ホーム > お酒の教科書 > ウイスキー > 赤い封ろうがトレードマーク!世界に一本のクラフトバーボン「メーカーズマーク」の魅力

赤い封ろうがトレードマーク!世界に一本のクラフトバーボン「メーカーズマーク」の魅力

ボトルの赤い封ろうが象徴的なウイスキー「メーカーズマーク」

私たちの身近にあるウイスキーとして認識している人も多いのでは。

実はメーカーズマークは、我々が知らない奥深い歴史や製法を持っているのです。それを知ることで、より一層このお酒の魅力を感じることができるでしょう。

今回はクラフトバーボン「メーカーズマーク」についてご紹介します。

クラフトバーボン「メーカーズマーク」とは?

出典:サントリーウイスキー ウイスキー・オン・ザ・ウェブ

このお酒は、豊かな自然に囲まれたケンタッキーの小さな蒸溜所で、1本1本人の手でこだわってつくられた世界でたったひとつのクラフトバーボンです。

人の手で丁寧に封をするため、赤い封ろうは二つとして同じものはありません。

メーカーズマークの魅力は、「華やかな香り」「まろやかな味わい」。この味わいには、「ウイスキーを、もっとおいしく誰もが愉しめるものに」という想いがこめられているのです。

クラフトバーボン「メーカーズマーク」はこうして誕生した!

初代が始めた自家製ウイスキーづくり

メーカーズマークの始まりは、1780年、北アイルランド系移民の一族のひとり、ロバート・サミュエルズが、農業をしながら自家製のウイスキーを作り始めたことに由来します。

ロバート氏の孫が蒸溜所を設立し本格的なウイスキーづくりを始めるものの、1920年、禁酒法によって製造が止められてしまいます。製造再開後も、昔ながらの製法によるウイスキーづくりは軌道に乗りませんでした。

6代目と妻によるクラフトバーボン「メーカーズマーク」

そんな状況を変えたのが6代目のビル・サミュエルズ・シニア

それまでの素朴な味わいのバーボンではなく、世界で評価される最高品質のプレミアムバーボンの製造へと舵を切りました。

彼はケンタッキー州のロレットにあったバークス・スプリング蒸溜所を買収します。そこは廃屋同然の小さな蒸溜所でしたが、良質な水が湧き出る湖がありました。ここで手作りによるスモールバッチ(少量生産)のバーボンづくりが始まりました。

この際彼は、170年にわたる一家のウイスキー造りを記した秘伝のレシピを燃やしたそうです。いくつもの困難と試行錯誤を経て、メーカーズマークの味わいが誕生します。

「メーカーズマーク」(製造者の印)というブランド名、ボトルに封蝋を施すなどのアイデアは、ビルの妻マージーによるもの。今のブランドが確立するために、彼女の果たした役割もまた大きいものでした。

こうして1959年、ケンタッキーで最小規模の蒸溜所から、6回の夏を過ごして熟成したバーボン「メーカーズマーク」がボトルネックに赤い封ろうをまとい、世に贈りだされました。

現在では8代目のロブ・サミュエルズが、ウイスキーづくりの責任を担っています。

クラフトバーボン「メーカーズマーク」味わいの秘密

メーカーズマークの味わいは、特別な製造方法やこだわりの素材によるもの。ここではその味わいを形づくっているものをご紹介します。

時間をかけた手作り製法


メーカーズマークは原材料である穀類を粉砕する際、手法としてはかなり古いとされる旧式粉砕機を使っています。原材料の焦げ付きを防ぎ、小麦特有のふくよかな甘みを守ることができるんだとか。もちろん、この方法には熟練の職人技が必要。原材料と機械操作のバランスを見ながらの、手間のかかる作業です。しかしこの手間のおかげで、メーカーズマークのやさしい甘みが生まれているのです。

また、樽にもこだわりがあります。ウイスキーを熟成させる樽は、火入れを行いますが、これは樽の内面を強い熱で炭化させることで、樽にバニリンといった甘い熟成香味成分が生まれるから。つまり火入れはウイスキーの香りに大きな影響を与える作業なのです。

メーカーズマークの樽は、9ヶ月間乾燥させたホワイトオーク材を用いた、堅牢なものを使用しています。火入れの際には、焼き尽くす手前の「アリゲーター(ワニ)の腹」と言われる、四角く均一な焦げ目に調整。この程よさが、バニラのような甘みとしなやかな香ばしさを育むのです。

手作りの手間を感じられるのは、中味だけではありません。メーカーズマークのラベルは、現在でも蒸溜所にある古い印刷機で刷られています。

6代目の妻マージーさんの手によって生まれたロゴ、マーク、メッセージ、フォント、波形の断裁形状のラベルは、今日も一本一本のボトルに貼られていきます。また、ボトルのトップを飾る赤い封ろうも、今も完全に人の手で作業されているのです。

こだわりの素材


一般的にバーボンにはライ麦が使われますが、メーカーズマークでは冬小麦を使用しています。6代目のビル氏は、さまざまな穀類とその配合を少しずつ変えていき、何度も何度もパンを焼くことで、メーカーズマークにぴったりな原材料を見つけます。それが、口当たりのよい風味を生み出す冬小麦でした。

冬小麦の中でもSoft Red Winter Wheatという品種を用い、麦芽は六条小麦、コーンと小麦は契約農家から最高品質のものを仕入れています。しっかりと選ばれた穀類が、独特の風味と口当たりを生み出します。

1 2

お酒の教科書の関連記事

Latest - 新着記事

NOMOOO MAIL MAGAZINE

NOMOOOの最新記事情報、お酒ニュース情報
お酒イベント情報を、お届けします

ページトップヘ