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【夏バテ予防にも最適!!】暑~い夏こそ甘酒パワーで元気になろう

「お正月やひな祭りなどおめでたい日の飲み物」というイメージの強い甘酒。 寒い時にフーフーしながら飲んでいる光景も頭に浮かびやすいので、「冬のお酒」だと思ってしまいますよね。 しかし、甘酒は飲む点滴と言われるほど栄養価も高 …

お酒を選ぶ 日本酒
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「お正月やひな祭りなどおめでたい日の飲み物」というイメージの強い甘酒。

寒い時にフーフーしながら飲んでいる光景も頭に浮かびやすいので、「冬のお酒」だと思ってしまいますよね。

しかし、甘酒は飲む点滴と言われるほど栄養価も高く、食欲が落ちてしまう夏の時期にオススメのお酒なんです。

ということで今回は、甘酒の持つ驚きの効果や夏に試したいオススメレシピまでまるっとご紹介します!!

甘酒=夏の季語


甘酒というと寒い時期にホットで飲むイメージが強いですが、実は夏の季語になっているんです。

これは昔、日本では「夏に甘酒を飲む」という文化があったから。

酒を使わずに造る甘酒は、江戸時代に出版された「本朝食鑑」あたりから登場しました。
「本朝食鑑」が世に出たのは1697年のことなので、今から300年以上前の話から飲まれているということになりますね。
ちなみにこの頃は「酒」でなく「香ノ物」という項目で、浅漬や甘漬などお漬物と一緒の項目に並べられています。

また、その後出版となった江戸時代の百科事典「和漢三才図会」にはこのような記述があります。

祭酒に多く醴を用いる。毎六月朔日、天子へ醴酒を献づる 出典:和漢三才図会

「六月朔日」は、旧暦の6月1日を指していて、現在でいうと7月初旬を指します。

このような文献での記述だけでなく、各地で開催されていた甘酒祭も夏から秋に多いこともあり、神事の世界では「甘酒は夏の飲みもの」というイメージが定着していたようです。

そんな甘酒は徐々に一般庶民にも広く飲まれるようになりました。

食文化が多様な江戸でも、砂糖などを使用したスイーツを食べる機会はほとんどありません
そのような時代に、砂糖を使っていないのに甘みのある甘酒が登場したら、神に捧げるだけでなく自分たちの生活にも取り入れようとする動きは、容易に理解できますね。
それに加えて、栄養価が高く疲労回復や熱中症防止のある甘酒は「栄養ドリンク」として親しまれるようになりました。

実際、夏になると甘酒売りと呼ばれる方たちが「甘酒~甘酒~」と歌いながら甘酒を売り歩いていていたのだとか。

このような背景から「甘酒は夏の飲み物」という文化が出来上がり、季語になるまで根付いていったのです。

“飲む点滴”甘酒の効果とは?

江戸時代から栄養ドリンクとして親しまれてきた甘酒。

甘酒には、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、食物繊維、オリゴ糖、アミノ酸類、ブドウ糖などたくさんの成分が含まれています。

実はこの成分は栄養点滴の成分とほぼ同じ!!そのため”飲む点滴”と言われているんですね。

そんな甘酒のすごい効果を少しご紹介します!!

⚫︎疲労回復効果


疲れた時って、無性に甘いものが食べたくなりますよね。これは人間の生理現象なんですって。

人間は疲れると、脳のエネルギー源であるブドウ糖を欲するんです。
そのブドウ糖が、甘酒にはたくさん含まれているので、疲労回復に効果的であるとされています。

ブドウ糖は体に吸収する時に「分解」という手間がかからないので、スムーズな栄養補給も可能になります。

また、ブドウ糖以外にも疲労回復に効果があるとされる「アミノ酸」や「ビタミンB群」も豊富に含まれているんです。

⚫︎風邪予防効果


甘酒の良質なタンパク質によって、基礎体力や抵抗力を高めることができます。また、甘酒に含まれているビタミン群には風邪菌と戦う免疫力を上げる効果もあります。

さらに最近の研究では、「酒かすに多く含まれる清酒酵母が、体をリラックスさせ、睡眠の質を改善する」という報告まであるんです。

ゆっくり休みたい時や風邪予防にはもちろん、風邪を引いてしまった後にも最適ですね!

腸内環境を整える


甘酒には腸内環境を整えてくれることで有名な、食物繊維が豊富に含まれています。

さらに、腸内の善玉菌のご飯となるオリゴ糖も多く含まれているので、善玉菌を増やすことも可能です。

神経細胞が張りめぐらされた腸は、健康に大きな影響を与えるので、甘酒の力で腸内環境を整えましょう!!

⚫︎美容・ダイエット効果


甘酒には麹酸が含まれており、これは美白・美肌に役立ちます。
「日頃から麹(麹菌)を扱う杜氏さんは、手がキレイ」と言われているのも、麹酸の働きのおかげです。

その他にも、美肌・美容効果の高いビタミンC、アミノ酸、酵素、ビオチンなどの成分が豊富に含まれています。

また、過剰摂取することで肥満の原因となってしまう脂質。
甘酒のビタミンB郡は、この脂質の代謝(脂肪燃焼)を助ける効果があるんです!

もちろん甘酒だけに頼るダイエットは難しいですが、ダイエットの補助として取り入れてもいいかもしれません。

女性に嬉しい効果もたくさんある、本当に魅力的な飲み物なんです。



甘酒を飲むときに気をつけたいポイント3つ


こんなに魅力的な効果のある甘酒ですが、飲むときに注意したいことが少しあります。

そこで、今回は甘酒を飲むときに気をつけたいポイントを3つご紹介します。

①温めすぎない

甘酒はホットで飲むことで、体内を温めてくれます。寒い時期に飲む甘酒って、最高ですよね!

しかし、甘酒に含まれるビタミン群の中のビタミンB1やビタミンCは熱に弱いもの。
温めすぎてしまうと十分な効果を得られなくなってしまいます。

温めて飲むときには、人肌程度の温度にとどめておくといいでしょう。

②飲みすぎない

いくら魅力的な効果があるからといっても、飲みすぎは禁物。

ブドウ糖も多く含まれているので、過剰摂取は糖尿病のリスクを高めてしまいます。

甘酒を飲む量としては「1日約200ml」が適切、さらに朝と夜の2回に分けて飲むと最も効果を得ることができるとされています。

③原材料を見よう

実は甘酒には、酒粕から造られたもの米麹から造られたものの2種類があります。

酒粕で作られた甘酒は、食物繊維が豊富ですが、加糖されているためカロリーが高めです。
さらにアルコールが含まれています。
体は温まりやすいですが、小さなお子様や妊娠中の方、運転される方は控えましょう

米麹から作られた甘酒は、ミネラルが豊富に含まれていますが、食物繊維は少なめです。
無加糖なので、ブドウ糖の優しい自然な甘みを楽しむことができます。アルコールは含まれていません

栄養価に関してはどちらも変わらないので、その日の体調や状況に合わせて使い分けてみてください。

夏にオススメ!!甘酒を使った簡単アレンジレシピ

甘酒はそのまま飲んでも美味しいですが、せっかくなら夏にピッタリの楽しみ方が知りたい!!
そんな声にお応えして、少し手を加えるだけで美味しさがパワーアップする簡単レシピをご紹介します。

⚫︎甘酒アイス


■用意するもの
・甘酒 200ml
・牛乳 適量

■作り方
1.甘酒と牛乳を混ぜ合わせ、冷凍庫で冷やす
2.固まったらスプーンでほぐして完成です。

⚫︎甘酒フルーツシャーベット


■用意するもの
・甘酒(凝縮タイプ)200g
・お好きな果物 適量

■作り方
1.甘酒とお好きな果物をミキサーやフードプロセッサーでよく混ぜ合わせ、冷凍庫で冷やす
2.固まったら再度ミキサーやフードプロセッサーにかけ完成

⚫︎豆乳シェイク


■用意するもの
・甘酒 100ml
・豆乳 100ml
・レモン汁 適量

■作り方
1.甘酒、豆乳、レモン汁をミキサーやジューサーで混ぜて完成

まとめ

いかがだったでしょうか。

読者の皆さんに、甘酒の魅力が少しでも伝わっていたら嬉しいです。

連日猛暑日が続いています。
ぜひ甘酒のパワーを借りて、今年の夏も元気に乗り切りましょう!!

《三寺悠仁》

三寺悠仁

高知県の酔鯨酒造で2年間蔵人として勤務、現在はKURANDの商品開発に関わる日本酒のプロ。日本酒の素晴らしさを世に伝えるべく、日夜活動中。

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