TOP / お酒を選ぶ / ビール・発泡酒 / ホップってなに?豆知識とホップ種類別おすすめビールも紹介〜

様々な種類のビールが世界中で愛飲されていますが、ビール作りに欠かせない「ホップ」という材料についてどこまでご存知でしょうか?

聞いたことがある方がほとんどだと思いますが、その正確な種類や特徴を把握している人はあんまりいないのではないかと思います。

ホップには様々な種類が存在しており、使われるホップによって様々な個性が生まれます。
あなたが好きなビールに使われているホップがわかれば、同じホップを使った新しいビールに出会うことも可能です。

そこで今回は、それぞれのホップの特徴や使われているビールをご紹介します。

ビールの主原料!ホップの役割とは

ホップ

ホップは、ビールの主原料の1つ。

ホップとはツル性の多年生植物で、雌株には「毬花(まりはな)」と呼ばれる松かさに似た花のようなものをつけ、この毬花がビールに使われています。ホップの役割は、ビールに苦味や香りを添加して、さらに泡立ちを良くすることなども挙げられれます。

使う量やタイミング、さらに製法の違いによって同じ種類のホップを使っても違う香りや苦みのビールができるためさらに個性の幅が広がっています。

もう1つの役割は殺菌作用によってビールの保存性を高めることです。雑菌がビール内で繁殖することを防ぎ、結果ビールが長持ちするようになりました。

ホップの成分は?意外な効能も!

実は、ホップをただ混ぜただけではビールの苦み成分はほとんど感じることができません。
ホップに含まれるα酸と呼ばれるフムロンという化合物が煮沸されることにより、イソフムロンに変換され、苦味を持つようになります。

簡単に言ってしまうと、熱を加えると苦くなる成分が入っていることになります。

また、ホップはビールに使われるだけでなく、ヨーロッパではハーブの1種とし更年期障害の改善作用や鎮静作用など機能性食品の素材としても注目されています。

2006年にはホップ抽出物に含まれているホップフラボノールに花粉症症状を軽減する効果が発見され、2017年にはキリン株式会社が、東京大学、学習院大学と共同で行なった研究で、イソフムロンが低下した認知機能を改善することを世界で初めて解明したりと様々な効能がホップにあることがわかります。

ホップの歴史

そんな生薬としても親しまれていたホップですが、ビールの原料の主流になったのは14世紀から15世紀にかけてと、意外と遅いんです。

紀元前にもホップを使っていたらしいと言われていますが、しっかりとした情報は存在しておらず、時が進んだ中世のビールはハーブ類やスパイス類で味付けしたグルートビールが主流だったと言われています。

12世紀初頭にドイツで醸造されていましたが、評価されたのは冒頭に説明した4世紀から15世紀にかけて。
しかも、味や香りではなく殺菌成分による日持ちの良さが評価されるようになり、ホップの栽培が普及したと言われています。

日本での栽培は1877年に、北海道開拓使が外国から苗を持ち込み栽培したのが始まりと言われています。

代表的なホップと使われているビールを紹介

ホップ

ホップは、日本はもちろん、ドイツ、アメリカ、エチオピア、中国、チェコなど、世界的に栽培されています。

育てる環境は涼しく乾燥した場所が適しており、日本では主に北海道や東北地方で栽培されています。生産国がたくさん存在するということは、様々な種類のホップあるということ。

その数、なんと数百種類以上あると言われています!

ホップには使われ方によってさらに種類が分かれており、苦味をつける「ビタリングホップ」「ビターホップ」香りづけに使用される「アロマホップ」「ファインアロマホップ」などと分けられています。

ホップによってはビタリングとアロマを両方行えるホップも存在しているので、今はビタリングホップとして使われているホップが数年後はアロマホップとしても使用されている可能性もあります。

以下では、「ビタリングホップ」「アロマホップ」「ファインアロマホップ」と、それぞれの代表的なホップをご紹介します。

ビタリングホップ(ビターホップ)

名前の通り、苦味が特徴的なホップ「ビターホップ」。苦味成分といわれている、アルファ酸を豊富に含んでいます。

マグナム

ドイツ産のホップ「マグナム」。

苦味成分が強く、ビタリング向けです。アメリカでも生産されていますが、香りはドイツ産の方が強く、リンゴやスパイシーな香りが特徴的。

マグナムを使っているビールの銘柄

インドの青鬼など

シムコー

「シムコー」は、アメリカ産のホップです。

苦味が強いためビタリングホップとして使用されていましたが、フルーティーな香りに加えて、土や草のようなユニーク香りを持つことから、最近ではアロマホップとして使われることも多いです。

シムコーを使っているビールの銘柄

パンクIPA

ギャラクシー

オーストラリア産のホップ「ギャラクシー」は、クリアでフルーティーな香りと柑橘系のテイストが特徴。近年のクラフトビールブームの中でも、数多く使われている人気の品種の1つです。

ビタリング、アロマ両方で用いられることがあります。

ギャラクシーを使っているビールの銘柄

伽羅

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ファインアロマホップ

ホップの中でも、高級な部類で知られている「ファインアロマホップ」。香り付けに使われることが多いですが、アロマホップよりも穏やかな香りと苦味なことから、ビールを上品に仕上げてくれます。

ザーツ

チェコ産のホップ「ザーツ」。数百年にわたって使われ続けているホップで、ボヘミアンラガーやピルスナーに多く使用されています。

国内でも。数多くのビールにも使用されていることで知られているホップです。

ザーツを使っているビールの銘柄

ザ プレミアムモルツ

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ヘルスブルッカー

「ヘルスブルッカー」は、ドイツ産のホップです。苦味は穏やかで、柑橘系とスパイシーな香りをマイルドに感じます。

主に、ラガー、ピルスナー、ボックなどの種類のビールに使われています。

ヘルスブルッカーを使っているビールの銘柄

キリンラガー

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ラガービール
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アロマホップ

アロマホップは、香りが強いのが最大の特徴。味わいは穏やかながら、ビールに強烈な個性を与えてくれるため近年流行のIPAなどによく使われています。

シトラ

アメリカ産のホップ「シトラ」。強い柑橘系アロマを中心に複雑なフルーツの香りを持ち、良質な苦味が特徴です。

シトラを使っているビールの銘柄

Y.MARKET American Pale Ale Citra Single キ・ソペ シトラシングル

Y.MARKET American Pale Ale Citra Single キ・ソペ シトラシングル
Y.MARKET BREWING

モザイク

アメリカ産のホップ「マグナム」は、2012年に登場した新しいホップ。非常に使いやすく、アロマホップとしてもビタリングホップとしても使える汎用性の高さから世界でもっとも使われているホップの一つとして知られています。

モザイクを使っているビールの銘柄

デッドポニークラブ

カスケード

アメリカ産のホップ「カスケード」は、華やかで強い香りが特徴でグレープフルーツのような香りを感じます。アメリカのホップの中で最もポピュラーな品種の1つです。

カスケードを使っているビールの銘柄

よなよなエール

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ネルソンソーヴィン

ニュージーランド産のホップ「ネルソンソーヴィン」。白ワインのような上品な香りが特徴的なホップです。

ネルソンソーヴィンを使っているビールの銘柄

SVB on the cloud(オン ザ クラウド)

キリン SVB on the cloud(オン ザ クラウド)330ml×12本
クラフトビール

IBUKI

日本産のアロマホップ「IBUKI」。柑橘系に近い華やかな香りがとても強く、主張が強いホップです。フレッシュな香りが表現できると高い評価を受けています。

IBUKIを使っているビールの銘柄や種類

一番搾りプレミアム

ビール以外でホップを楽しむには

ビールとホップ

ホップは通販などでも購入が可能です。
家庭菜園で育て散る人もいるくらいですが、実はホップはビールに使われるだけではなく料理にも使うことができるんです。

ここでは、料理に使える部位や調理法をご紹介します。

ホップの新芽(sprout)

ドイツやベルギーではホップの新芽はとても高級品。高級レストランで春にのみ出てくるそうです。

白い部分を使い調理します。
バターを使ってソテーにしていただけます。

ホワイトアスパラのようなテイストですが、人によっては「高いもやし」などと比喩されてしまうことも・・・

ホップの若芽(shoots)

少し成長して緑色になったホップの若芽は、ピザに乗せたりおひたしにしたりと料理のバリエーションが豊富です。

茹でる時には塩を加えて40秒ほどさっと茹でます。醤油ベースのつゆ、めんつゆなどが意外にもあうのだそう!

ソテーで食べることもできますが、火を通しすぎると少し苦味が増します。
ホップ本来の味と香りを味わうのならおひたし、ビールと一緒に苦味も楽しむのであればソテーといった形で分けると良さそうです。

毬花(cone)

苦味が強いのが特徴の毬花部分。

洗って乾燥させた毬花を使って調理します。

天ぷらや唐揚げなど、春の山菜のような形で揚げ物として食べるのもオススメ。おひたしなどでも食べれることには食べれますが、とんでもなく苦味が強いです。

天ぷらもふきのとうの苦味を強くした感じですが、ビールと合わせると相性の良いおつまみになりますよ。

ビールに使われる副材料について

ビールは、麦芽、ホップ、水が主な原料として作られている醸造酒です。

日本の大手メーカーで作られるビールには副材料として、米やトウモロコシが使われており、国内の法律では麦芽の1/2以下であればビールとしての使用が認められています。

2018年4月に酒税法が改正され、コリアンダー、コショウ、シナモン、サンショウなどの香辛料、カモミール、バジルなどのハーブ、サツマイモ、カボチャなどの野菜、ソバ、ゴマ、蜂蜜、食塩、味噌、花、茶、コーヒー、ココア、牡蠣、コンブ、カツオなどが使用可能な副材料として追加されました。

今後さらに個性的なビールが生まれそうですね。

まとめ

ホップ

ビールを造る上で、必要不可欠な材料「ホップ」。詳しく見ていくと、相当の種類があるので全てを把握することはできません。しかし、基本さえ覚えておけば、飲んだことのないビールでもなんとなく味の予想を立てることができるようになるのです。

ビアバーなど、ビールを専門的に取り扱っているお店では、ビールに使われているホップをメニュー表に記載しているところも多いです。全てのホップを把握する必要はありませんが、”好みだったビールにはどんなホップが使われているのか”を調べてみると、自分好みのホップもわかってくると思いますよ!

そして、自分好みのホップがわかったら、飲んだことのないビールでも臆することなく思い切ってオーダーしてみてください!

ちょっとだけ知識をつけるだけで、ビールの世界をさらに深く知ることができます!美味しく・楽しくビールを飲むためにも、「ホップ」の種類について少し注目してみてはいかがでしょうか?