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余ったワインの活用法!料理にワインを使うべき理由とは!?

たまたまワインを多く購入する機会があったとか、多くもらった、自宅での飲み会で余ってしまったなど、ワインが自宅に余ってしまうような時が多々あります。 そんな時、飲み干してしまうのはもちろんアリですが、やや酸化などの関係で味 …

お酒を選ぶ ワイン
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たまたまワインを多く購入する機会があったとか、多くもらった、自宅での飲み会で余ってしまったなど、ワインが自宅に余ってしまうような時が多々あります。

そんな時、飲み干してしまうのはもちろんアリですが、やや酸化などの関係で味わいが落ちてしまっている、ということがあります。

そんな時、おすすめなのがワインを調理用に使う、ということです。今回、ここではワインを調理用に使うメリットなどを紹介していきましょう。

肉が美味しくなる


赤ワインが余ってしまった場合、多くの方はサングリアなどに利用しているかもしれません。もちろん、たくさんのフルーツを入れたサングリアは美味しい混成酒です。しかし、肉に使うという方法もおすすめしたいと思います。

一般的に、筋原繊維タンパク質や結合組成タンパク質など、肉には独特なタンパク質が多く含まれています。これはら、何もせずに熱を入れていくと、どんどん固まっていきます。ここでの問題は、収縮に伴って肉汁がどんどん溢れて出てしまい、最終的には硬く、旨味が抜けてしまうということなのです。

仮に、赤ワインを肉に漬込むと、赤ワインに含まれているタンニンなどの成分が結合をして、複合体をつくります。

この複合体がユニークなことに、表面を覆うことになるので、外側がしっかりと固まりながらも肉汁が溢れ出なくなるのです。こうすることで、しっかりと旨味を蓄えた肉料理ができる、というわけです。赤ワインで肉を煮込む料理などが多いですが、味わいに深みを与えるだけではなく、こういった理由もあったのです。

殺菌効果を期待!


白ワインの場合、赤ワインに比べるとポリフェノールの含有量が少ないために、赤ワインのように肉汁をとじめておく、という効果は期待できません。

しかし、赤ワインと同様に肉とワインに含まれている化学物質の結合などにより、肉の繊維が柔らかくなるので、牛丼などに白ワインを使うのはアリかもしれません。さて、白ワインを料理に使う最大メリットは、殺菌効果です。

白ワインは、pHという塩基性か酸性かを表す数値で見ると、強い酸性を示します。そのため、生ガキなどをはじめ、各種魚介類などを調理する前に数分漬込むだけで、ある程度は殺菌効果がある、ということがわかっています。

もちろん、できるだけ新鮮な素材を使用してもらいたいところですが、それでも不安な時は白ワインで先に下処理する、ということも考えておくと良いでしょう。また、アクアパッツァのように生魚を大胆に使った料理などに白ワインが大量に使用されていますが、これも白ワインの殺菌効果が期待でき、さらにはふっくらと仕上がるのでおすすめしたいですね。

臭みを取る!


白ワイン、赤ワイン同様ではありますが、魚や肉、野菜など食材の臭みを取る、という観点からもワインは大変有効です。白ワインには特に、ジエチスルフィドや有機酸の一種であるクエン酸が大量に含まれています。このクエン酸は、レモン汁にも含まれている酸ですので、これらと同様に臭いをしっかろと消すことが可能となっています。

貝類などを調理する際に、白ワイン蒸しなどが多く利用されているようですが、これらも臭み消しの役割を考えてのことだと思われます。

ただし、レモン汁をかけても美味しくならない食材などに使っても、あまり良い効果を出さないかもしれませんので、使用する食材によっての使い分けも考えた方が良いでしょう。

アルコール全般に使える


ワインを含め、日本酒などのエタノールは78度が沸点とされています。つまり、1気圧での水の沸点より低いので食材をあまり煮過ぎず、良い香りを揮発させる前に調理を終わらせることが可能です。ぜひ、科学的な側面を見ながらワインを調理に利用してみましょう。

《Hosumin》

Hosumin

普段はIT業界で働いてます。お酒イベント大好き!お酒についても日々勉強を怠らず、もうすぐ利き酒師などの資格を取得します。

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