ホーム > コラム > 知識・雑学 > あの“世界的スター”も愛飲する日本酒!?静岡の地酒「磯自慢」の魅力を解説
2016.11.25
日本酒

あの“世界的スター”も愛飲する日本酒!?静岡の地酒「磯自慢」の魅力を解説

英語で"ベイ・プライド"と言われたら、何を思い浮かべるでしょうか?

アメフトのチーム名のように聞こえますが、実は“日本酒の愛称”なんです。その日本酒とは静岡の地酒「磯自慢」

今回は、世界の要人たちも愛する日本酒「磯自慢」の魅力についてご紹介します!

「磯自慢」とは?

「磯自慢」は、静岡県焼津市に蔵を構える磯自慢酒造が醸造する日本酒です。

磯自慢酒造のお酒は、桃やメロン、バナナのようなフルーティーで自然な香りと、酸が少なく奥深い味わいが特徴。その味わい深い磯自慢の味は、静岡の地酒としてだけではなく、日本を代表とする日本酒として名を馳せています。

●「磯自慢」の味わいは?

磯自慢は、上品なフルーティな香り・透明感のある甘さ・優しい酸味という"静岡型吟醸酒"を構築したお酒と言えます。
くどさのない爽やかな吟醸香に柔らかな甘みや、程よい酸味が磯自慢の味わいの特徴です。

いずれの名柄も、上品でフレッシュな吟醸香とみずみずしい喉越しがあり、食中酒として美味しく味わえますよ。
料理を優しく包み込み、そっと洗い流す味わいが人気なんだそう。

フレンチ、イタリアン、和食…どのお料理とも相性抜群。
強いて言えば、漁業が有名な街・焼津で生まれたお酒なので、新鮮な魚と味わってみてはいかがでしょう。

磯自慢の蔵元・磯自慢酒造

「磯自慢」を醸す磯自慢酒造は、静岡県焼津市に蔵を構える蔵元です。
磯自慢酒造の創業は天保元年(1830年)と、老舗の酒蔵。

バブル期に日本酒消費量の減少に直面した磯自慢酒造は、高品質な酒を作ることに注力し、経営方針を一変させました。

実際に昭和32年から大吟醸を造り始め、昭和58酒造年度から純米吟醸造りを行っています。
さらに昭和53所蔵年度から三増酒を廃止しています。

三増酒というのは第二次世界大戦後に生産されていたお酒。
深刻な米不足だったため、米から生成されるアルコールの約2倍の醸造アルコールを加えて、結果的に3倍に水増しされて造られた日本酒のことです。
美味しく飲むためのものではなく、まさに酔うための日本酒だったそう。
ちなみに現在は法改正によって三倍増醸酒は製造ができなくなりました。

このように、大吟醸・純米吟醸にいち早く取り組み、さらに質の悪い三増酒を廃止したことで“高品質な日本酒造り”に専念していったのです。

現在でもこの高品質な酒造りを目指すDNAは受け継がれています。
天保元年創業の老舗蔵元でありながら、ステンレス張りの蔵。
ステンレスにすることで、雑菌の繁殖を抑え、清潔を保っているんだそう。

また、特A地区の山田錦、静岡産の酵母など、原料や品質に徹底的にこだわっています。

原料へのこだわりはもちろん、衛生・品質管理も徹底している磯自慢酒造。

この酒造りへの真摯な姿が、磯自慢を世界でも愛飲される日本酒へと成長させます。
日々の晩酌を彩るレギュラー酒が美味しくないといけない、という考えのもと、妥協しない酒造りをしているのです。

意外?静岡で美酒を醸す「磯自慢」の秘訣

日本酒の醸造が盛んな地域と言えば、米どころの灘や新潟、寒冷地域の秋田や北陸などを思い浮かべます。
突出した米どころでもなく、温暖な気候の静岡で「磯自慢」のような美酒を醸す秘訣とは何でしょうか。

●清廉な水

富士山や南アルプスを背に構える静岡県は、高い水質で有名です。磯自慢酒造のある静岡県焼津市の水は、南アルプス連峰が水源です。磯自慢の仕込み水に使われているのは、南アルプルから流れる軟水を使用しています。

蔵自体を冷蔵庫にした徹底された品質管理

磯自慢酒造の壁は、全面ステンレス張りで全室空調を完備しています。この設備によって、まるで冷蔵庫の中のような環境で酒造りができます。温暖な静岡の気候でも、磯自慢のような美酒を醸すことができます。

●“テロワール”の導入

"テロワール"という言葉をご存知でしょうか。
磯自慢酒造は、2010年から兵庫県東条町秋津にある3カ所の田んぼを指定生産地として厳密に指定し、そこで収穫された酒米のみによるお酒の仕込みをしています。

テロワール(Terroir)とは、「土地」を意味するフランス語terreから派生した言葉である。もともとはワイン、コーヒー、茶などの品種における、生育地の地理、地勢、気候による特徴をさすフランス語である。同じ地域の農地は土壌、気候、地形、農業技術が共通するため、作物にその土地特有の性格を与える。 出典:wikipedia

"ロマネ・コンティと聞けば、フランスのブルゴーニュ地方"という具合に、ワインの世界では普及している生産地指定(テロワール)を、日本酒に導入したのが磯自慢です。
磯自慢は生産地指定をすることによって、安定で良好な品質を担保するだけではなく、米の生産農家を守ることにもつながります。

この記事をシェアしてね

この記事を書いた人 Writer

織田 実

織田 実

ビール大好き!クラフトビールについてとにかく調べてます。最近はクラフトビールの資格もできたので、近々取得しようと検討中です...!

関連キーワード

この記事を読んだ方にオススメ Recommendation