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ダイアナ妃も愛したワインカクテル!スプリッツァーを徹底解説

みなさんは「スプリッツァー」というカクテルをご存知でしょうか? スプリッツァーは白ワインがベースとなっていて、簡単な材料と手順で作ることができます。そのため「ワインカクテルをお家で飲みたい」「余っている白ワインの味を変え …

お酒を選ぶ カクテル・サワー
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みなさんは「スプリッツァー」というカクテルをご存知でしょうか?
スプリッツァーは白ワインがベースとなっていて、簡単な材料と手順で作ることができます。そのため「ワインカクテルをお家で飲みたい」「余っている白ワインの味を変えて楽しみたい」といった方にはぴったり!

今回は、そんなスプリッツァーのテイストや美味しい作り方、アレンジレシピなどを詳しく紹介します。

スプリッツァーとは?

スプリッツァー

スプリッツァーとは、白ワインとソーダを使って作るカクテルです。作り方は白ワインをソーダで割るだけなので、とっても手軽に作ることができます。

最後に、レモンやライムをスライスしたものを加える飲み方も定番なレシピとされています。爽やかな香りと後に残らないすっきりとした味わいのスプリッツァーは、夏にぴったりなカクテルの1つ。

また、アルコール度数は8度以下と比較的弱い部類に入るため、お酒が強い方でなくても飲みやすく、多くの人に長年愛され続けています。

名前の由来

「スプリッツァー(Spritzer)」という名前は、ドイツ語で「はじける」という意味の「spritzen(シュプリッツェン)」に由来し、オーストリアのザルツブルクが発祥地といわれています。

ザルツブルクはモーツァルトが生まれ育った街でもあることから、「モーツァルトの音楽祭」ではスプリッツァーが提供されているのだそう。

カクテル言葉

花の多くには花言葉が存在するように、歴史の古いカクテルの多くには「カクテル言葉」というものがあります。例えば、ジントニックであれば「強い意志」、モスコミュールであれば「その日のうちに仲直り」というカクテル言葉があります。

普段よく目にするカクテルそれぞれには、しっかりとした意味が込められているんです。

今回ご紹介しているスプリッツァーのカクテル言葉は「真実」です。友人や恋人と、嘘偽りなく心の内を語るときに飲むのがぴったりなお酒ですね。

ダイアナ妃が愛したカクテル

スプリッツァーが人気となった理由には、ダイアナ妃が大きく関係しています。

もともとスプリッツァーはアルコール度数が低く、含まれる糖分も少なかったため「ヘルシードリンク」として、アメリカ国内で人気があったカクテルに過ぎませんでした。

アメリカでのローカルドリンクだったスプリッツァーが、世界的な人気となるきっかけとなったのがダイアナ妃です。

ファッションリーダーとしても世界的な人気を誇っていたダイアナ妃は、スプリッツァーを愛飲していました。世界的な有名人であるダイアナ妃のお気に入りカクテルとして、スプリッツァーは一気に世界中の人々に知られるようになったのです。

スプリッツァーの基本のレシピと作り方

スプリッツァー

<材料>
・白ワイン 3/5
・ソーダ 2/5

スプリッツァーを作るときは、基本的にワイングラスを用います。どの大きさのワイングラスかによって容量が変わるため、ここでは使う材料を割合表示しています。

作り方の手順

①グラスを傷つけないようにワイングラスに氷を入れます。
②白ワインを注ぎます。
③ソーダを注ぎます。
④炭酸が抜けないようにステアして完成です。

ライムやレモンをスライスしたものを入れて、香りを楽しむのも人気な飲み方です。

スプリッツァーを美味しく作るコツ

スプリッツァー

スプリッツァーを美味しく作るには、「氷をなるべく溶かさないこと」「炭酸が抜けないようにすること」の2つに気をつけてください。

氷をなるべく溶かさないために

スプリッツァーを作る時に、氷を溶かさないようにすることは大切です。なぜなら、氷が溶けると水っぽくなり味が薄まってしまうから。

もともとスプリッツァーはすっきりした味わいの繊細なカクテルなので、氷が溶けるとワインの香りが損なわれてしまいます。氷をなるべく溶かさないためには「材料をしっかり冷やす」ということが重要です。

スプリッツァーは、材料をそのままグラスに入れて作るため、材料がよく冷えていないとすぐ氷が溶けてしまいます。

また、材料を入れる前にグラスを冷やすとより良いです。グラスに氷だけを入れた状態でステアし、グラスそのものをしっかり冷やしましょう。

炭酸が抜けないようにするために

スプリッツァーは、すっきりとした爽快感のある味わいを楽しむカクテルなため、炭酸は抜けてない方が美味しいです。
炭酸が抜けないようにするには「ソーダの注ぎ方を気をつける」「ステアを軽くする」ということが重要です。

ソーダを注ぐときは、氷に直接当たらないようにゆっくり注ぐのがポイント。氷に直接ソーダを当ててしまうと、その衝撃で炭酸が抜けてしまいます。

また、ソーダを注いだあとのステアは、一回ほどにしておきましょう。炭酸を抜かないためには「ステアをしすぎない」ということを覚えておいてください。

スプリッツァーのアレンジレシピ

白ワインとソーダを使って作るスプリッツァーには、アレンジレシピがあります。

ここでは「スプリッツァールージュ」」「ブランデースプリッツァー」「ビアスプリッツァー」の3つのカクテルをご紹介します。

スプリッツァールージュ

スプリッツァールージュとは、赤ワインをソーダで割ったカクテルです。
赤ワインのもつ渋みによって、より深みのある味わいを感じられます。
「白ワインより赤ワインが好き」といった方であれば、通常のスプリッツァーよりスプリッツァールージュの方が気にいること間違いなしです。

ブランデースプリッツァー

ブランデースプリッツァーとは、ブランデーをソーダで割ったカクテルです。さっぱりとした洋食から、こってりとした料理にも合うカクテルなので、食中酒としては万能。

また、ブランデーを使っているため高級感を感じることもできます。ブランデー好きの方には、ぜひ一度試してもらいたいカクテルです。

ビアスプリッツァー

ビアスプリッツァーとは、白ワインをビールで割ったカクテル。「ワインもビールも大好き」といった方には非常におすすめです!

ワインのもつ芳香な香りとすっきりとした酸味、ビールのもつ苦味と喉ごしが組み合わさった独創的な味わいが感じられます。

「ビールはキンキンに冷えているものが1番」と言われているように、ビアスプリッツァーもよく冷えた材料を使ったほうが、より美味しくいただけます。

スプリッツァーにおすすめの白ワイン

ここでは、スプリッツァーの材料としておすすめの白ワインをご紹介します。スプリッツァーは材料と作り方がシンプルな分、ワインそのものの味がカクテルの味に大きく影響します。

甘口・辛口など、自分の好みに合わせて使う白ワインを選びましょう。また、今回はあくまで「カクテル用白ワイン」ということを考慮して、主に低価格帯のワインを選んでいます。

ビオマニア <オーガニック> ドイツ リースリング


「ビオマニア <オーガニック> ドイツ リースリング」は、有機認証を受けたドイツのリースリングを100%使った辛口な白ワインです。
口に入れると、爽やかなグレープフルーツの香りとまろやかな果実味、豊かなミネラル感がいっぱいに広がります。

こちらのワインのアルコール度数は12度ほどで、商品価格は1000円を切ります。
辛口なワインがお好きな方は、この白ワインでスプリッツァーを作ることをおすすめします。

モーゼルランド セント・ミハエル リースリング

モーゼルランド セント・ミハエル リースリング [ 白ワイン 甘口 ドイツ 750ml ]

「モーゼルランド セント・ミハエル リースリング」は、ドイツのモーゼル地区で作られている比較的甘口のリースリング白ワインです。
ジャスミンのようなフローラルな香りと心地よい甘み、爽やかな果実味と繊細な酸味が特徴が感じられます。

また、美しいブルーボトルに詰められているため、見た目も綺麗で惹かれます。こちらのワインのアルコール度数は10%ほどで、1000円前後で販売されています。

ほどよい甘さのあるワインがお好きな方は、この白ワインでスプリッツァーを作ることをおすすめします。

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リュー・ド・ヴァン・ソーヴィニヨン・ブラン

ソーヴィニヨン ブラン[2019]リュー ド ヴァン(白ワイン 日本)「リュー・ド・ヴァン・ソーヴィニヨン・ブラン」は、長野県で作られるソーヴィニヨン・ブランの辛口白ワインです。
ロワールを連想させるようなエレガントなスタイルのワインで、上質な酸味と青リンゴやパッションフルーツ、蜂蜜のような香りが楽しめます。

こちらのワインのアルコール度数は12%、商品価格は4000ほどです。
「カクテルに使うワイン」と考えると少々高い気もしますが、味にとことんこだわりたい人はぜひ使ってみてください。
また、最初は普通に飲んで、残った少しを使ってカクテル作りをするというのもおすすめです。

その他白ワインを使ったワインカクテル

白ワインを使ったカクテルは、スプリッツァーの他にも多く存在します。
ここでは、「スプリッツァーがもともとお好きな方」「作ってみたら気に入ってしまった」といった方のために、その他の白ワインカクテルを紹介します。

オペレーター

オペレーターとは、白ワインをジンジャーエールで割って作るカクテルです。ワインよりもさっぱりとした味わいなため、ワインが苦手な方でも飲めてしまいます。

アルコール度数はスプリッツァーと同じくらいなので、お酒に強くない方であっても心配ないです。また、色鮮やかで見た目が美しいカクテルでもあるので、ムードを演出する一杯としてもぴったり。

ジンジャーエールには甘口や辛口など多くの種類があるので、自分の好みで選んで作ってみてください。

キール

キールは、カシスリキュールを白ワインで割って作るカクテルです。ワインベースのカクテルの中では、世界一の人気を誇るカクテルだといわれています。

白ワインの酸味とカシスの甘みが組み合わさった甘すぎない味わいとなっているので、女性だけでなく男性にもおすすめです。

また、キールのアルコール度数は14度ほどで、食前酒として飲まれることが多いカクテルとされています。ご自宅でキールを作ったあと、残ったカシスリキュールは冷蔵庫で保存するよう注意してください。

使用されている果実量が多い種類のカシスリキュールは酸化に弱く、常温保存だと味が変わってしまう恐れがあるためです。

白ワインクーラー

白ワインクーラーは、「白ワイン・ホワイトキュラソー・グレナデンシロップ・オレンジジュース」で作るカクテルです。名前の通り、ワインクーラーのロゼワインを白ワインに変えたレシピが白ワインクーラーということです。通常のワインクーラーと比べ、渋みが少ない甘口な味わいで飲みやすいのが特徴。

オレンジカットを最後に飾れば見栄えもよく、おもてなしにもぴったいなワインカクテルです。

まとめ

スプリッツァー

シンプルな材料と手順で作るスプリッツァーは、ワイン好きが自宅で作るにはぴったりなカクテルです。そのまま飲む以上にワインを飲みやすくすることに加え、柑橘系の爽やかな香りを感じることもできます。

「ワインカクテルが好き・飲んでみたい」といった方だけでなく、「ワインはよく飲むけどカクテルはあまり飲まない」という方も、ワインそのものの味わいを感じられるスプリッツァーをぜひ一度作って飲んでみてください。

《ハタヤマ シンノスケ》

ハタヤマ シンノスケ

専門学校を卒業後、銀座の有名料亭で修行。複数の飲食店を経て、現在はフリーランスの料理人として調理以外にも執筆も行なう。各種料理免許の他、利酒師の資格も保有。日本酒、ビール、焼酎、泡盛......なんでも大好き!!

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