TOP / お酒を選ぶ / ワイン / 【ソムリエ厳選】人気のクロアチアワインおすすめランキングTop10

「魔女の宅急便」や「紅の豚」などのジブリ映画に登場する、美しい港町をもつクロアチア。日本人にはあまり馴染みがないかもしれませんが、この国にも様々なワインがあります。

クロアチアワインは、ラベルに書かれている言語も読みづらいかもしれませんがどのワインも独創的で美味しいものばかり!

今回は、ソムリエの私が、グローバルにワインを探求するワイン好きのために、クロアチアワインの特徴を解説しながら、クロアチアならではの人気ワインを10本ご紹介します。

ぜひ、ワインセレクトの参考にしてみてくださいね。

クロアチアワインの特徴

クロアチアのぶどう畑

ワイン製造におけるクロアチアの歴史

クロアチアは、1991年にユーゴスラビアから独立した国です。しかしながらそれよりもずっと昔、紀元前200年頃のローマ帝国時代から、ギリシャより伝わるブドウを栽培していました。

その後、フランク王国やビザンチン帝国のほか、ハンガリーやオーストリアなどの支配下に入り悲哀な歴史をたどるわけですが、ワインの生産自体は古くから行われてきたのです。

クロアチアのワイン生産地と主なブドウの品種

クロアチアのワイン生産地は、主に3つの地域に分けられます。大陸の東部(内陸部)、大陸の西部(内陸部)、アドリア海沿岸部です。

それぞれの特徴と主なブドウ品種についてご紹介します。

○大陸の東部(内陸部)

国境の先にハンガリーがある大陸東部。有名なワイン生産地は、最東部のドナウ川沿いのポドゥナヴリェと、最大規模のスラヴォニアです。

ポドゥナヴリェの中には、小区画のワイン生産地イロックがあります。クオリティの高いブドウを栽培し、品質の高いワインを造るため「ドナウのワイン大国」と言われているほどなんです。

一方、スラヴォニアはオーク樽のオーク材の産地として高名な地域。クロアチアワインは、クロアチア産のオーク樽で熟成されることも多く、これにより独特の味わいを実現しているのです。

○大陸の西部(内陸部)

大陸の西部のワイン生産地で有名なのは、スロヴェニアと国境を接するプレシヴィツァです。ポルトギザッツの新酒はよく知られており、地元の栗とのマリアージュが定番です。

●大陸の東部と西部(内陸部)の主なブドウ品種

・グラシェヴィナ(白)
クロアチアのブドウ畑の4分の1を占める代表的なブドウ品種。オーストリアのヴェルシュ・リースリングのクロアチア名ですが、ドイツのリースリングとは無関係の品種です。

・トラミナッツ(白)
イタリア原産のゲヴュルツトラミネールの原種です。淡いグリーンの色調が特徴。

・リースリング(白)
ドイツで最高級の白ブドウ品種です。果実味と酸味が豊かで、辛口から甘口まで様々なスタイルのワインに変わります。

・ポルトギザッツ(黒)
ドイツ原産のポルトギーザーのクロアチア名です。大陸西部のプレシヴィツァの新酒が高名です。

・フランコウカ(黒)
オーストリアで「青いフランク族」を意味する、ブラウフレンキッシュのクロアチア名です。

○アドリア海沿岸部

アドリア海沿岸部は、北部にあるイストラ半島、沿岸部にあるダルマチアの北部、沿岸部にあるダルマチアの中央・南部が主なワインの生産地になります。

ダルマチアの中央・南部は、クロアチアワインのルーツが眠っている場所としても知られています。

●アドリア海沿岸部の主なブドウ品種

・マルヴァジヤ・イストランスカ(白)
クロアチアの土着品種の1つ。ギリシャ原産のマルヴァジアの亜種と考えられています。イストラ島が有名な産地で、オレンジワインの評価が非常に高いです。

・テラン(黒)
イタリア原産のレフォスコの亜種です。主にイストラ島で栽培され、赤ワインになります。クロアチアの代表的な黒ブドウとして覚えておくといいでしょう。

・プラーヴァッツ・マリ(黒)
アメリカのジンファンデルの原種です。つまり、ジンファンデルのルーツはこの場所にあったというわけ。濃厚な色調が特徴です。有名な赤ワインに「ディンガチュ」があります。

・ツールイェナック・カステランスキー(黒)
「カステラの赤ブドウ」を意味するクロアチア原産の黒ブドウ。なんと、アメリカのジンファンデルと同一種なのだそう!

・ジュラフティーナ(白)
アドリア海に浮かぶクルク島で栽培されるクロアチアの土着品種です。

ソムリエ厳選!人気の「クロアチアワイン」おすすめランキングTop10をご紹介

10位 ピクェントゥム マルヴァジヤ/ピクェントゥム

ピクェントゥム マルヴァジア 750ml【オレンジワイン/辛口/クロアチア/イストリア地方】【Piquentum Malvasia】

ピクェントゥムは、クロアチア北部のイストラ半島にある2004年創業のワイナリー。醸造所は、森の地下15メートルにあり、徹底した温度管理の下でワインを造っています。

当主のディミトリ・ブレチェヴィッチは、ボルドー大学でワインの醸造について、学び、ボルドーやブルゴーニュなどで経験を積んだ経歴の持ち主。

ここで紹介する「ピクェントゥム マルヴァジヤ」は、クロアチアの土着品種マルヴァジヤ・イストランスカによるオレンジワインです。白ブドウを皮ごと発酵させて造るので、オレンジ色をしています。

コク深い味わいが魅力。オレンジワインが初めての人に、ぜひ飲んでいただきたい1本です。

9位 ゴスポヤ/ゴスポヤ

ゴスポヤ・ジェラフティナ 750ml【白ワイン/辛口/クロアチア・クルク島】【Gospoja Zlahtina】

「ゴスポヤ」は、ワイン名でもありワイナリー名でもあります。つまり同ブランドのシグニチャーのような1本ということですね!

ワイナリーの場所は、アドリア海の北部に浮かぶクルク島。

クロアチア原産のジュラフティーナ100%の白ワインは、グラスに注ぐと輝きのある透明なレモン色の中に、微炭酸の泡が漂います。

味わいは、超ライトボディなので夏の暑い日におすすめです!

8位 プラーヴァッツ・マリ・ロゼ/テッラ・マドレ

テッラ・マドレ プラヴァツ・マリ ロゼ【Terra Madre PLAVAC MALI Rose】【クロアチア産・ロゼワイン・辛口・750ml】

テッラ・マドレは、アドリア海沿岸部のダルマチアにあるワイナリーです。アドリア海の沿岸部を北から南に向かって歩くと、プラーヴァッツ・マリのブドウ畑に出くわします。

眼前に広がるブドウ畑を眺めると、プラーヴァッツ・マリは、ダルマチアのワイナリーにとって重要な品種なのだと気づきます。

「プラーヴァッツ・マリ・ロゼ」は、鮮やかなピンク色が妖艶なうえ、果実味とミネラル感が調和する素敵な1本。

ダルマチアの食卓のように、生ハムやフレッシュなフルーツと一緒に召し上がれ。

7位 トラミナッツ・セレクテッド/イロチュキ・ポドゥルミ

イロチュキ・ポドゥルミは、大陸の東部にあるポドゥナヴリェの小区画イロックに佇む、クロアチア最古のワイナリーです。クロアチアワインを初めて国外に輸出したという歴史があります。

イロックはぶどうのクオリティが高いため、イロチュキ・ポドゥルミの技術でもってすれば、ワインは当然高品質になります。そのため、ワインは、英国王室御用達になっているほどなのです。

トラミナッツ・セレクテッド」は、トラミナッツ100%の白ワイン。ライチとバラの香りが鼻先をくすぐるのに加え、独特の苦味とボリューミーな味わいが口いっぱいに広がります。

6位 ファンキ ムシュカット・ジュティ/ヴィナ・ファンキ

「ファンキ ムシュカット・ジュティ」は、ムシュカット・ジュティ100%の白ワインです。ムシュカット・ジュティは、フランスのミュスカ・ア・プティ・グレンと同一種。

マスカット種なので、マスカットのような芳香があります。甘口のワインになることが多いのですが、こちらのワインも比較的甘め。酸味が苦手な方や、飲み慣れてない方でも親しみやすいのではないでしょうか?

当主のマルコ・ファンキは、自分の家の地下室でワイン造りを始め2010年にヴィナ・ファンキを設立しました。その後、あっという間にワインコンクールで数々の賞を受賞し「クロアチアワイン界の若き天才だ!」と話題になりました。

食材の宝庫といわれるイストラ半島をまねて、トリュフや手長エビを使った料理と合わせてみては?

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5位 カピストゥラニ・ツルニ・セレクテッド/イロチュキ・ポドゥルミ

イロチュキ・ポドゥルミは、英国王室のワインリストに記載されるほどグレードの高いワインを造るワイナリーです。

こちらの「カピストゥラニ・ツルニ・セレクテッド」は、クロアチアの土着品種フランコウカ70%と国際品種のカベルネ・ソーヴィニヨン30%をブレンドした赤ワインです。

果汁が豊富で軽やかな黒ブドウと、タンニンの渋みのある重厚な黒ブドウをブレンドしているので、透明感のあるほどよい飲み口のミディアムボディになっています。

クロアチア産のオーク樽で発酵と熟成を行っているので、まさにクロアチアを味わい尽くせる組み合わせだと言えるでしょう。

4位 ファンキ マルヴァジヤ/ヴィナ・ファキン

「ファンキ マルヴァジヤ」は、クロアチアの土着品種マルヴァジヤ・イストランスカ100%で造った白ワインです。

ハチミツとリンゴの果皮の甘い芳香に加え、しっかりとした味わいをもっています。ステンレスタンクで熟成するため、爽快感が生まれ、夏にぴったりな1本に。

オイスターやクラムなど、ちょっとリッチなシーフードとマリアージュすると最高の気分になれるかも。

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3位 ファキン テラン/ヴィナ・ファキン

「ファキン テラン」は、イストラ島で存在感抜群のテラン100%で造る赤ワインです。

テランは、「ノウサギの血」に似た赤紫の色調をもち、複雑で頑強なフルボディに化けるブドウですが、「ファキン テラン」は、酸味と甘味のバランスがよく気軽に飲める赤です。

ヴィニストラ・ワイン・アワード金賞のほか、あまたの賞を受賞しているワインなのでその実力は折り紙付きです!

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2位 グラシェヴィナ・プレミアム/イロチュキ・ポドゥルミ

「グラシェヴィナ・プレミアム」は、グラシェヴィナ100%の白ワイン。

一見、平凡に見えるグラシェヴィナですが、やや遅摘みしたものを発酵させ12か月間ステンレスタンクで熟成させるため、深みのある味わいに仕上がるのが特徴。

トロリとした凝縮感と、樽のないエレガントな印象をまとった1本です。

1位 ディンガチュ/ディンガチェ

ディンガチェは、ダルマチアの南部のペリエシャツ半島にあるワイナリーです。

「ディンガチュ」は、クロアチア土着のぶどう「プラーヴァッツ・マリといえばコレ!」 というほど有名な赤ワイン。小さなという意味の「マリ」を名にもつ黒ブドウは、濃厚な色調と深い味わいが特徴です。

ラベルを見ると、ロバが背中にブドウを積み、かわいい姿で佇んでいます。ワインとのペアリングなら、玉ねぎを使ったスモーキーな肉料理がベストですよ。

まとめ

クロアチアワイン

複雑な歴史やクロアチア名のブドウ品種に、びっくりした方もいたのでは?

クロアチア国内では、観光客に人気のクロアチアワインですが、地球の輸送技術によって、インターネットでも気軽に購入できるようになりました。

グローバルにワインを探求するあなたには、クロアチア名を冠するブドウのワインがピッタリです。今回の記事を参考に、歴史あるクロアチアワインをぜひ堪能してみては?