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2019.5.7
ワイン

【ソムリエコラム】甘口派の方にもおすすめのデザートワイン!「ストローワイン」の魅力を紹介

ストローワイン」というワインをご存知でしょうか?

特徴的な名前ではありますが、決してストローで飲むワインではありませんよ!

今回は、甘口のワインが好きな方にぜひオススメしたいデザートワインストローワインの魅力に迫っていきます。

ストローワインとは

干しブドウから造られるワイン

「ストローワイン」とはデザートワインの一種で、干しブドウから造られた甘口ワインのこと。

水分が蒸発して糖分が凝縮された干しブドウから造られているため、コクのある甘口のワインになるのです。

また、「ストローワイン」は通常のワインに比べてアルコール度が高く、長期保存できるものが多いのも特徴です。

「ストロー」とは

では、「ストローワイン」の「ストロー」とは一体どのような意味なのでしょうか?

「ストロー(straw)」とは英語で「藁(わら)」を意味する言葉。

もともと収穫したブドウを藁の上で乾燥させて干しブドウを作っていたことから、「ストローワイン」と呼ばれるようになりました。

代表的なストローワイン①:アマローネ

代表的なストローワインのひとつに、イタリアで生産される「アマローネ」というワインがあります。
その特徴や製法を見ていきましょう。

アマローネの産地と特徴

アマローネはイタリア北部、ヴェネト州ヴェローナ県北部のヴァルポリチェエラ地区で生産されるストローワイン。

主にコルビーナ・ヴェロネーゼというブドウ品種から造られます。

「アマローネ」という名称は、イタリア語で「苦い」を意味する「アマーロ」に由来しており、リッチでまろやかな甘味のあとに、ほんのりと苦味が感じられるのが特徴です。

「偉大なワイン」や「究極のデザートワイン」などとも称され、イタリア国内にとどまらず世界で広く愛飲されています。

アマローネの製法

アマローネは収穫後2~3ヶ月陰干しされたブドウから造られます。この陰干しする作業は、「アパッシメント」とも呼ばれています。

通常のワインに比べて低温で長時間発酵させ、最低2年以上の熟成期間が必要です。
また、「Riserva(リゼルヴァ)」と表記するには4年以上の熟成期間を経なければなりません。

代表的なストローワイン②:ヴァン・ド・パイユ

ヴァン・ド・パイユの産地と特徴

ヴァン・ド・パイユはフランス東部、ジュラ山脈の西側に位置するジュラ地方で伝統的に造られてきたストローワインです。

「パイユ」とはフランス語で「藁」、「ヴァン」は「ワイン」を意味する言葉なので、「ストローワイン」のフランス語版ともいえるでしょう。

ヴァン・ド・パイユに使用が認められているブドウ品種はサヴァニャン、シャルドネ、プールサール、トゥルソーの4種類と定められています。

レーズンやカラメルのような風味のある、濃厚な甘さのワインです。

ヴァン・ド・パイユの製法

ヴァン・ド・パイユは伝統的には藁の上にブドウを敷いて乾燥させて造られていましたが、近年では藁の上に限らず、スノコの上に並べたり高いところから吊り下げたりして、最低6週間乾燥させます。

その後、長期間発酵させ、少なくとも収穫から3年目の11月15日までは熟成させることが義務付けられています。また、熟成期間のうち、最低18ヶ月間は木樽による熟成でなくてはなりません。

熟成後は「ポ」と呼ばれる375ml入りのボトルに瓶詰めされ、出荷されます。

まとめ

今回は、ストローワインと代表的なストローワインである、アマローネとヴァン・ド・パイユをご紹介しました。

その甘味は人工的な甘味とは異なり、非常に奥の深い甘味で、デザート類と抜群の相性です。

希少価値が高く、なかなかお目にかかる機会が少ないかもしれませんが、お見かけした際はぜひ試してみてくださいね!

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この記事を書いた人 Writer

石関華子

石関華子

埼玉県出身、高知県在住の一児の母。日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート。日本ソムリエ協会香川・徳島・高知支部所属。日本橋三越のワイン担当を経て、現在は高知県の井上ワイナリーの広報アドバイザーや、ワインの講師などを務めています。少しでも多くの方と、ワインの楽しさを分かち合えれば嬉しいです!

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