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2019.2.27
ウイスキー

寒い季節にピッタリ!コーヒー×ウイスキーのホットカクテル「アイリッシュコーヒー」の魅力

アイリッシュコーヒーをご存知ですか?これはコーヒーの種類ではなく、世界的なホットカクテルの一つ

コーヒー好きやウイスキー好きはもちろん、トッピングによってはデザート感が強いカクテルなので女性にもオススメしたい一杯です。

「アイリッシュコーヒー」とは?

アイリッシュコーヒーとは、アイリッシュウイスキーをベースにするカクテルアイリッシュウイスキー、ホットコーヒー、砂糖をブレンドして生クリームを浮かべれば完成する、甘めのホットドリンクです。

ウイスキーの芳醇な香り、コーヒーの苦味、砂糖の甘味が混ざり合った味わいと、それらからなる飲みやすさが特徴です。

ちなみに、どのウイスキーを使っていてもアイリッシュウイスキーと呼ばれる訳ではありません。アイリッシュウイスキー以外のウイスキー を使うと名称が変わります。例えば、スコッチ・ウイスキーをベースにした時の名称はゲーリック・コーヒーになるので注意しましょう。

歴史

アイリッシュコーヒーは、その名の通りアイルランドで生まれたカクテル。1942年に、旅客機の乗客のために"ジョー(ジョセフ)・シェリダン"氏が考案したカクテルだと言われています。

というのも、アイルランド南西部・シャノン川河口の漁村フォインズにあった水上飛行場では、1937年から飛行艇を使ったアメリカ・イギリス間の大西洋横断航空路の運行が開始されました。

当時の飛行艇は航続距離が短かったので燃料補給のため、大西洋上の経路途中で、アイルランドとカナダのノバスコシアに寄港しなければなりませんでした。

しかし、当時の飛行艇は気密性が悪く暖房も不十分。しかも飛行艇が水上で給油する間、乗客は安全のためボートで移動して陸上待機する必要があり、港の天候が悪ければさらに凍えながら待っていました。

この寒さから乗客を暖めようと考えたのが、フォインズ飛行場のパブのシェフ"ジョー・シェリダン"氏。燃料補給の待ち時間に楽しめる、アイルランド名物"アイリッシュ・ウイスキー"をベースとした、このホットカクテルを開発したそうです。

このカクテルはフォインズ飛行場だけでなく、戦後、陸上機が主流となってからフォインズに代わる大西洋航空路の中継地となる、シャノン空港でも提供されます。

こうした流れもあり、当地の名物としてアイリッシュコーヒーは、大西洋横断航空路を利用する人々に知られた他、1952年にサンフランシスコ「ブエナ・ビスタ・カフェ」にレシピが伝えられて飲まれるようになることで、さらにその存在が広まり、世界中で飲まれる温かいタイプのカクテル(ホットドリンク)の1つとなったのです。

ちなみに、現在シャノン空港には、ジョー・シェリダン氏を記念した「ジョー・シェリダン・カフェ」があります。記念プレートが設置されている他、もちろん本場のアイリッシュ・コーヒーを楽しむこともできますよ。

レシピ

アイリッシュコーヒーを美味しく作るレシピを紹介します。

  1. 耐熱グラスかコーヒーカップを温める。
  2. エスプレッソマシンのスチームで、アイリッシュウイスキーを温める(この工程が出来ない場合は、6を実行する)。
  3. 角砂糖かブラウンシュガーを2〜3個入れる。
  4. 温かいコーヒーを7分目ほど注ぎ、砂糖をしっかり溶かす。
  5. アイリッシュウイスキーを30mlほど注ぎ、軽くステアする。
  6. 電子レンジで飲み頃になるまで温める(工程2が出来ない場合のみ)。
  7. 最後に生クリームをそっと浮かせて完成。

お店で注文すると、マドラーを添える場合が多いですが、必ずしも添える必要はありません。
浮かべた生クリームを混ぜずに白と黒のコントラストを楽しみながら、まずはまろやかなクリーム、その後にコーヒーの苦さとウイスキーの香りを味わう流れが正しい飲み方だからです。

さらにもう一工夫!

アイリッシュウイスキーはシンプルなレシピですが、コーヒー豆や焙煎度合い、アイリッシュウイスキー の銘柄により味わいが変わってくるので、日に日に新しい組み合わせを作って比較してみるのが良いでしょう。

また、自宅でやるのは少し勇気が要りますが、使用するアイリッシュウイスキーをフランベするのもアリ。ウイスキーに火をつけてアルコールをある程度飛ばすことにより、飲みやすいアイリッシュコーヒーがさらに飲みやすくなりますよ。

アイスアイリッシュコーヒー

暖かい季節は、アイスアイリッシュコーヒーがオススメ。グラスやアイリッシュウイスキーを温めるという工程を行わず、ホットではなくアイスコーヒーを使用すれば、後は同じ手順で完成します。

ちなみに水出しアイスコーヒーを使うと、苦味が取れたまろやかな味わいになります!

アイリッシュウイスキーのオススメ銘柄

ジェムソン スタンダード

アイリッシュウイスキーらしい、伝統の3回蒸留、原料にピートを使わず密閉炉でじっくり乾燥させた大麦を使用している「ジェムソン スタンダード」。

世界中のウイスキー愛好家を虜にしている、アイリッシュウイスキーの代表格で、2017年のISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)で金賞を受賞しています。

香ばしくまろやか、そして微かに漂うシェリーの香り、スパイシー、ナッツ、バニラのニュアンスと、シェリーの甘味が滑らかな味わいを引き立て、余韻は非常にスムースです。

これらの香味はコーヒーと相性抜群。アイリッシュウイスキー にもってこいの銘柄です。

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ブッシュミルズ

1608年創業と言われており、最古のアイリッシュウイスキーの蒸留所に数えられるのが「ブッシュミルズ」。

「ジェムソン スタンダード」と同様、伝統の3回蒸溜を行い、ノンピート麦芽100%のモルト原酒が使用されています。

スムースな口当たりと、フレッシュな果実を思わせる味わいが特徴
ブッシュミルズが前に出過ぎないので、アイリッシュコーヒーで楽しむと程よいモルティーさとまろやかながらもしっかりとした、コーヒーの味わいが楽しめます。

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タラモア デュー

こちらは原料である、大麦の穏やかな風味が活きたユニークなウイスキーとして知られ、専門家たちには「繊細で滑らかで快いモルティネスがある」と高く評価されています。

アイリッシュコーヒーで楽しんだ時の特徴は、強調されるコーヒーの酸味。クオリティの高い酸味は美味しいコーヒーの証拠だと言われているので、ちょっと良いコーヒーを使うのなら、「タラモア デュー」でその酸味を引き立ててあげるのがオススメです。

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まとめ

「凍える人を暖めたい。」という優しい思いから生まれたアイリッシュコーヒー。そんな背景を知っていると、飲んだ時に心身ともにさらに暖まりそうですね。

アイリッシュコーヒーは、一度作り方を覚えてしまえば簡単にできるカクテルです。ぜひ、寒い日には積極的に飲んでみてくださいね!

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この記事を書いた人 Writer

ワキヤ

ワキヤ

日本酒を愛する元バンドマン。趣味は昼から飲むはしご酒。よく千住で一人酒してます。

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