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2019.2.2
ワイン

【ソムリエコラム】甘くて美味しいだけじゃない!?「デザートワイン」の魅力を徹底解説

デザートワイン」という言葉を聞くと、甘いワインというイメージを抱かれる方が多いのではないでしょうか?

確かに甘いことには間違いありませんが、ひとくちに「デザートワイン」と言っても実は様々な種類のものがあり、その魅力も甘くて美味しいことだけにとどまりません。

ここでは、色々なデザートワインの種類やその魅力をたっぷりとご紹介します!

デザートワインとは

デザートタイムに楽しむ甘口ワイン

「デザートワイン」という言葉に明確な定義はありませんが、一般的には食後に提供される甘口ワインのことを総じて、このように呼んでいます。

デザートと合わせて飲まれることもあれば、デザート代わりとして飲まれることもありますが、いずれにしても食後のデザートタイムを彩るワインということに違いはありませんね。

天然の甘さと加糖による甘さ

デザートワインの製法は、種類や産地によって様々です。

次に紹介するワインは、どれもブドウ由来の天然の甘さのデザートワインですが、安価なデザートワインの中には人工的に加糖されたものも多く存在します。
どちらを選ぶかはもちろん自由ですが、やはり天然の甘さのデザートワインの方が芳醇な香りと味わい深い甘味に秀でています。

代表的なデザートワイン

貴腐ワイン

貴腐ワインとは、貴腐菌の働きによって糖度が高められたブドウから造られたワインのことをいいます。
一定の気候条件のもとでは、ブドウに貴腐菌が付くとブドウの果実に含まれる水分が蒸発するため、相対的に糖度の高いブドウ(貴腐ブドウ)になるのです。

ただし、貴腐ブドウが育つ条件が揃っている地域は、世界でもほんのひと握り。しかも毎年育つとは限らないため、貴腐ワインは大変希少価値の高いワインなのです。

代表的な産地はフランスのソーテルヌやハンガリーのトカイ、ドイツのモーゼル地方やライン地方など。

蜂蜜のような濃厚な甘さや、貴腐香と呼ばれる独特な芳醇な香りが特徴です。

アイスワイン(アイスヴァイン)

アイスワインとは寒さの厳しい地域で、ブドウが凍る12月〜2月頃に収穫して造られるワインです。

ブドウが凍結と解凍を繰り返しているうちに果実に含まれる水分が減っていき、相対的にブドウの糖度が高まるので、極甘口のワインになるのです。

代表的な産地はドイツですが、オーストリアやカナダでも生産されています。

寒さの厳しい中、凍ったブドウを収穫するという大変過酷な作業から生み出されるアイスワイン。その上品で繊細な甘さは、「奇跡の甘味」とも言われています。

その他のメジャーなデザートワイン

酒精強化ワイン

酒精強化ワインとは、ワインの発酵の途中でブランデーなどのアルコールを添加して造るワインのこと。

スペインのシェリーやポルトガルのポートワインやマディラなどが有名です。

味わいは辛口のものから甘口のものまでありますが、デザートワインとして飲むなら甘口タイプが良いでしょう。

遅摘みワイン

遅摘みワインとは、ブドウを収穫する時期を遅らせて造るワインのこと。

収穫期を遅らせることで、ブドウは乾燥して干しブドウのような状態になります。そのようなブドウには糖分が凝縮されているため、甘口のワインができるのです。

貴腐ワインほど甘くなく、ほのかな甘さの上品な味わいのワインです。

ストローワイン

ストローワインとは、干しブドウから造られるワインのことを言います。

ストローとは藁を意味する言葉。収穫したブドウを藁の上に並べて乾燥させていたことが名前の由来になっています。
水分が蒸発して糖分が凝縮した干しブドウから造られるため、甘口のワインになります。

特に有名なストローワインは、イタリアのアマローネなど。
甘さがくどすぎず、爽やかな味わいになるのが特徴です。

まとめ

ここで紹介したように、デザートワインには様々な種類のものがあります。

希少価値も高く高価なものが多いのも事実ではありますが、どれも単純に「甘い」という言葉だけでは表せない深い味わいがあります。

レストランなどで食後にデザートワインを勧められたときは、ぜひ試してみてくださいね。幸福な余韻に包まれ、その日の食事がさらに素晴らしいものになること間違いないでしょう!

 

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この記事を書いた人 Writer

石関華子

石関華子

埼玉県出身、高知県在住の一児の母。日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート。日本ソムリエ協会香川・徳島・高知支部所属。日本橋三越のワイン担当を経て、現在は高知県の井上ワイナリーの広報アドバイザーや、ワインの講師などを務めています。少しでも多くの方と、ワインの楽しさを分かち合えれば嬉しいです!

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