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2019.1.5
ワイン

【ソムリエコラム】多様性が魅力!イタリアワインの特徴を産地別にご紹介

世界中を探しても、全国各地でワインが造られている国はイタリアの他にありません。
イタリアはその全ての州でワインが造られている唯一の国で、ワインの生産量は世界一を誇っています。

多様な気候風土に恵まれたイタリアのワインの魅力は、産地ごとに特色や個性が異なり、多様性が楽しめるところ。

そこで、イタリアワインの魅力に触れるべく、イタリアの主要なワインの産地ごとにその特徴をご紹介します!

イタリア北部

ピエモンテ州

アルプス山脈の麓に位置するピエモンテ州。ブドウ栽培に適した気候や土壌、地形に恵まれ、イタリア最高峰のワインを生み出す産地として知られています。

特に有名なのが、バローロ地区やバルバレルコ地区で、ネッビオーロというブドウ品種から造られる赤ワイン。実に奥深く、重厚で洗練されたスタイルのワインです。

他にも、アスティ地区でモスカートという品種から造られる、甘い香りと口当たりのスプマンテ(スパークリングワイン)や、ロエロ地区でアルネイスという品種から造られる白ワインなど、たくさんの上質なワインが生産されています。

ヴェネト州

アドリア海に面し、イタリアの中でも1、2を争う生産地であるヴェネト州。

プロセッコ」と呼ばれる、グレーラというブドウ品種から造られるカジュアルなスパークリングワインが有名です。

この地方のもう一つの自慢は、陰干ししたブドウから造られる「アマローネ」という赤ワイン。エキスが凝縮したブドウから、ふくよかで妖艶な赤ワインが生まれ、かつては王侯貴族しか口にできなかったと言われています。

イタリア中部

トスカーナ州

ルネサンスの発祥の地でもあるフィレンツェを擁し、数多くの観光客を魅了するトスカーナ州。

この地方を代表するワインといえば、サンジョヴェーゼという品種から造られるイタリアの赤ワインの花形、「キャンティ」の右に出るものはありません。

しかし近年では、サンジョヴェーゼ以外の品種を主体とした、「スーパータスカン」と呼ばれる高品質なワインもイタリアワイン界の中で確かな地位を築き上げています。

ウンブリア州

イタリア半島の内陸に位置するウンブリア州は、イタリアの中では数少ない海に面していない州です。

この地を代表するワインは、「オルヴィエート」と呼ばれる甘口の白ワイン。かつては教皇庁御用達だったのだとか。

現在では、グレケットやプロカニコと呼ばれる品種から造られる辛口の白ワインの人気も高まっています。

イタリア南部

プーリア州

イタリア半島の「長靴の踵」の部分に位置するプーリア州。イタリアの中でも特に日照の良い地域です。

長らくの間、ブレンド用のワインを生産してきた歴史がありますが、1990年代後半からは品質の向上に専念し、この土地ならではのワイン造りに成功を収めました。

サンジョヴェーゼやネグロアマーロといったブドウ品種から造られる、濃厚でパワフルな赤ワインが多いことが特徴です。

シチリア州

地中海最大の島でもあり、イタリアブドウ栽培面積を誇るシチリア州。

この州の代表的なワインは、「マルサーラ」と呼ばれる甘口の白ワイン。ワインにリキュールを添加して造る酒精強化ワインでのひとつで、デザートワインとして飲まれるほか、ティラミスを造るときの風味付けに使用されることもあります。

また、島の東南部では、ネロ・ダーヴォラという品種から複雑味のある卓越した赤ワインが生産されています。

まとめ

産地ごとにイタリアワインの特徴を紹介しました。

イタリアは一つの国とは思えないほど多様な気候風土のもとで、様々な個性を持ったワインが生み出されていることがわかりますよね。

すべてを究めるのは非常に難しいとされるイタリアワイン。その奥深さは、古今東西、多くの人々を惹きつけてやみません。

ぜひ皆さんもイタリアワインを産地ごとに飲み比べ、その多彩な魅力に触れてみてくださいね。

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この記事を書いた人 Writer

石関華子

石関華子

埼玉県出身、高知県在住の一児の母。日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート。日本ソムリエ協会香川・徳島・高知支部所属。日本橋三越のワイン担当を経て、現在は高知県の井上ワイナリーの広報アドバイザーや、ワインの講師などを務めています。少しでも多くの方と、ワインの楽しさを分かち合えれば嬉しいです!