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日常に溶け込む名脇役!?長野が生んだ銘酒「水尾」の魅力を徹底解説

奥信濃の地酒「水尾(みずお)をご存知でしょうか?

水尾は長野の北部、奥信濃 飯山 の旧町内の豪雪地帯で、実直に酒造りをする田中屋酒造店の醸す「当たり前に良い酒」です。

また、田中屋酒造店は一度滅びかけた長野の酒米「金紋錦」の復活にも一役買った酒蔵。

そんな大自然に囲まれた土地で、地元の美味しい水と美味しい米で作られた「水尾」の魅力を詳しくご紹介していきます。

田中屋酒造店とは

長野県の北部、新潟県と隣接する奥信濃 飯山で、廃藩が行われた翌々年の明治6年、田中貢一氏によって創業した酒蔵。この一帯は、冬に沢山の雪が降る豪雪地帯でありながら米作りが盛んな地域。野沢温泉村・栄村・木島平村・飯山市は、県内有数の米の産地として知られています。

また、米と天然水に恵まれ冬は寒冷地という、酒造りには好条件な場所でもあるのです。

良い水を使い、良い米を使い、そして基本に忠実な良い造りをする。こうしてできたあたりまえに良い酒を、お客様にあたりまえに楽しんで頂きたい(公式HPより)

上記は、HPに書かれてある一句。小細工はせず実直に旨い酒を造る酒蔵ということがわかりますね。

先代の主力銘柄は「金瓢養老」でしたが、現社長(田中隆太氏)が蔵に入ってから立ち上げたのが今回紹介する「水尾」です。第83回関東信越国税局酒類鑑評会で最優秀賞に輝きました。

水尾は脇役を目指す

世の中には、様々な日本酒がありますが、水尾は「脇役」の日本酒を目指しているのだそう。

様々な役割がある中で「なぜ脇役??」と思うかもしれませんが、確固たる思いがあるのです。

水尾は「水の如し」酒、料理の旨味を引き出しながら何杯でもすいすいと飲める、飲み飽きないお酒。また、派手ではない中で、いかに上質なものを追求できるかが勝負だと考えているのだそう。

華やかで一杯で満足してしまうお酒でなく、すっとのめて日常に寄り添う、まさに名脇役なお酒なんですね!

水へのこだわり

水尾の仕込み水は、全量 野沢温泉村「水尾山」のふもとより湧き出る天然水を使っているそう

元々使っていた井戸水の水質が硬く、地域一帯の水を研究した結果、20㎞離れた水尾山の水を探し当てたんですって!

「水尾」の名前の由来でもある「水尾」という名には、水の源という意味があると言います。その名の通り、豊富に湧き出る水は飲んで甘さと透明感を感じるまさに銘水です。香り・味ともに良質で、後切れの良い「水尾」の味わいを演出しています。

米へのこだわり

原料米は、長野県産の酒造好適米を基本的に100%使用。しかもそのうちの70%が、蔵から5km圏内で栽培されている契約米を使っているのだそう。地域ならではの地酒ということで、水と同様、地元のお米を使うことを大切にしているんですって!

長野県の開発品種である「ひとごこち」「しらかば錦」はもちろん、大吟醸等上位酒には全国的にも希少品種である地元木島平村産の「金紋錦」を使用しています。

金紋錦とは?

冒頭でも記載したように、「金紋錦」は一度滅びかけた酒米なんです。

元々は、長野県北部の「木島平村」にて40年以上栽培されている酒米でしたが、コシヒカリの人気や新品種の開発などにより、1980年代後半に金紋錦の作付けが大きく落ち込みました。その後、老舗酒蔵の「福光屋」(石川県金沢市)が一手に支えることで、どうにか生産が途絶えずに作られ続けたのだそう。

その味わいは、山田錦の香りよく味わい深い特徴を持ちながらも、旨味が強く田舎臭い味わいと言われています。

そんな、「金紋錦」の魅力に、いちはやく気づいた酒蔵が田中屋酒造。なんと、田中屋酒造の10種類ある商品のうち、実に半数の5種類が金紋錦を100%つかったお酒なんです。

現在では、地元の酒蔵がその良さに気づき、少しずつ酒造りに取り入れる酒蔵が増えて来たのだそう。まさに、「金紋錦」にとっての救世主的存在だったというわけです。

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