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日本酒の甘口を徹底解説!これを読んで甘口マスターになってみない?

フルーティーで飲みやすい日本酒が人気の昨今。初心者さんでも飲みやすい甘口の日本酒は「初めて日本酒を飲む」って方や「度数が強いお酒が苦手」っていう女性の方にまで、幅広い層にオススメできます。 また、一口に甘口と言っても、ほ …

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フルーティーで飲みやすい日本酒が人気の昨今。初心者さんでも飲みやすい甘口の日本酒は「初めて日本酒を飲む」って方や「度数が強いお酒が苦手」っていう女性の方にまで、幅広い層にオススメできます。

また、一口に甘口と言っても、ほのかな甘味のものから「これってホントに日本酒」って疑ってしまうほど檄甘なものなど、様々なタイプの甘口日本酒が存在しています。

「甘口は嫌い!」って思っている方も、今まで飲んだ甘口のタイプとは違うタイプの甘口日本酒を飲めば、その考え方が変わるかもしれません。

そんな深い魅力が詰まった甘口日本酒ですが、そもそも何故甘く感じるのか、皆さんはその秘密を知っていますか?

今回は知ってるようで意外と知らない、日本酒の甘口を徹底解説!その秘密を解き明かします。

まずはグラフで要チェック!!


上記グラフをご覧ください!日本酒度、そして酸度の度合いにより「濃厚甘口」「淡麗辛口」「濃厚辛口」「淡麗辛口」の四つに分けられていますね。

もちろんこれは目安でしかありませんが、この数値を意識すると自ずと甘口なのか辛口なのかが分かってきます。

まず日本酒度ですが、こちらは日本酒の中に含まれるブドウ糖の比重を数値化したものです。少しこんがらがってしまうかもしれませんが、マイナスになればなるほど、多くのブドウ糖がその日本酒の内容量を占めているということになります。

ブドウ糖は皆さんご存知の通り甘さを決定付けるものですよね。当然このブドウ糖が多く占めている、すなわち日本酒度がマイナスであるほど、基本的にその日本酒は甘口となっていきます。

次は酸度に注目です。またまた少しややこしいですが、日本酒の場合は酸が多い=酸っぱい、とはなりません。

日本酒の酸度とは、製造過程で酵母や麹、米から発生した乳酸、コハク酸、クエン酸、リンゴ酸等の酸の量を表したものです。

酸には味を引き締める働きがあり、酸度が高いほどより芳醇な味わい、低ければ淡麗な味わいになります。ちなみに酸が少なすぎると、酒の味にハリやキレが無くなり、ボヤけた味わいになってしまったりするんですよ。

キレという単語でお気づきかもしれませんが、キレが良い日本酒は辛く感じるものです。つまり酸度が低いほど、甘く感じるということになりますね。

まとめると、日本酒度がマイナスで、酸度が低くあればあるほど日本酒は甘く感じるのです!

アルコール度数も甘さに関係してくるよ!


ウイスキーや焼酎など、度数の高いお酒は甘いとは感じないですよね。逆に甘くて飲みやすいお酒ってサワーやカクテルなど、低アルコールのものが多いと思います。

その理由は、アルコール度数が高いとその分インパクトが強くなり、インバクトが強いと辛く感じるということに起因しています。テキーラのショットなどはまさにそれですね。

日本酒のアルコール度数の平均は15度~16度です。アルコールが苦手な人には結構高めだと思いますが、世の中には18度~20度ほどの日本酒もあり、そういった日本酒は基本的には辛く感じます。

逆に8度~12度ほどの日本酒は比較的に甘く感じます。特に低アルコールの純米酒は、口当たりが優しく酔いも遅いため、女性の人気なんですよ!

炭酸も甘さを演出してくれる


無濾過生原酒やにごり酒の中には、自然と発生する炭酸ガスを閉じ込めた微発泡タイプのものが、実は以外と多くあります。

また最近はスパークリング日本酒と銘打った銘柄も人気ですが、そういった炭酸を含む日本酒は甘く感じるものが多いです。

理由としては、炭酸が爽快な喉越しを演出し、アルコールのインパクトを弱めてくれるというところが大きいでしょう。

また、こういったタイプは基本的に後味がスッキリとしたものが多く、口の中に雑味や甘さを残さない清涼感が、美味しさと程良い甘さを感じさせてくれるのに一役買っています。

甘口をより楽しむプラスαのテクニック!

さてさて、日本酒を甘く感じるいくつかのポイントを紹介してきましたが、時には日本酒だけでなくそれ以外の要素を変えることで、より甘さを感じることができることもあります。

ということで次は、甘口をより楽しむプラスαのテクニックをご紹介しますよ!

ストレートで飲まない!


ストレートで楽しむというイメージが付きがちな日本酒ですが、実は昔から日本酒をロックスタイルで楽しむなど、ストレート以外での味わい方は存在しているのです。

ロックで飲めば、氷が溶けることによりアルコール度数が弱まり、少し辛さが和らいだりします。また、炭酸水で割れば爽快な喉越しで、同じく辛さが和らいだりするのです。

ここまでは甘さを強めるのではなく、辛さを弱めるという方法でしたが、いっそカクテルにして甘さを強化するのもオススメですよ。

梅酒、果実酒、ジュースなど。邪道なんて思わず日本酒カクテルに挑戦すれば、新たな甘口の魅力を発見できるかもしれません。

実際最近は、日本酒カクテルや日本酒サングリアなどを提供している居酒屋も多いです。もし自分でカクテルを作るのが億劫なら、そういったところでまずは楽しんでみるのも良いでしょう!

スイカに塩!の原理を利用する


甘さを引き立てるため、スイカに塩をつけて食べるのは、昔からの知恵として現代でも残っていますよね。

日本酒の場合も同様で、浅漬けのおしんこや乾き物(ピーナッツ、アーモンド、ピスタチオ等のナッツ類)の塩味は、甘さを引き立たせるのに最適です!

また、日本酒通の人が塩をアテに晩酌を楽しんでいるのを目撃したことはありませんか?以外と塩単体でも、上記の効果もあり充分に日本酒を楽しむことができるんですよ!

甘さを重ねる


マリアージュという言葉を聞いたことはありますか?これはワインの用語で、簡単に言うとワインと食事の組み合わせのことを意味しています。

マリアージュの基本は味を重ねること。濃厚甘口なワインには、しっかりとした旨味と素材の甘味を感じる食事が、淡麗辛口なワインには、あっさりとした、少し辛味も効いている食事が基本的にはよく合います。

日本酒の場合も同様で、甘口の日本酒に甘口の食事を重ねることで、より甘味を強く感じることができるのです。

極端ですが、ウイスキーやブランデーに合わせるように、チョコレートを合わせてみると面白いですよ。特にカカオ含有率90%以上のショコラは、苦味とほのかな甘さが日本酒の甘さを厚くしてくれるのでオススメです。

燗にする


冷たい飲み物を爽快に感じるのと逆に、温かい飲み物は味をより深く感じさせてくれます。

甘口でかつ、燗にも適しているタイプの日本酒は、温めることで香りや味わいが膨らみ、より強く甘味を感じることができますよ!

また、燗まで暖めなくとも常温(冷や)で飲むのもオススメ。そもそも冷蔵庫が普及するより前は、日本酒は常温で飲むことが普通であり、現代の日本酒も、常温で飲むことで日本酒本来の味わいを感じることができたりします。(勿論要冷蔵タイプの日本酒も存在する)

温度を変えることで、甘味、辛味を含め、日本酒がもつ様々な表情を伺うことができます。是非お好きな銘柄で色々試してみてください!

まとめ

いかがでしたでしょうか?日本酒の甘口について、前より詳しくなれたのではないでしょうか?

ちなみに世の中には日本酒度-96の日本酒もあるのだとか。数値が全てではなく、人によって感じ方は様々ですが、このお酒はまず間違いなく激甘でしょう(笑)

激甘の日本酒も含め、世の中には甘くて美味しい日本酒がたくさんあります。是非、自分の好きなタイプの甘口日本酒を見つけて楽しんでみてくださいね!

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《ワキヤ》

ワキヤ

日本酒を愛する元バンドマン。趣味は昼から飲むはしご酒。よく千住で一人酒してます。

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